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再読。筆舌に尽くしがたい本とはこれのこと。何がどう違うのか、なぜこんな文章に惹きつけられるのか、皆目不明。何をどう説明すればいいのか分からないが、とにかく読み進まずにはいられない。「夜が朝(あした)に代わり、朝(あした)が夜に代わる。」このフレーズが麻薬的。
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何冊か読んできた感想として、古川日出男の文章は決してキャッチーなものやなく、どちらかといえばひとりで突っ走ってる印象が強い。あと行間から感じるたまらなく強烈なナルシズムの原因はいったいなんなんやろぉ。とりあえず「小説」を書くことにものすごい歓びを感じていることは間違いない。そういう姿勢はものすごく好き。小説家はそうあるべき。中原昌也とか森博嗣とかね…どうしようもない。
おもしろいところとそうでないところの差がものすごく激しくて、それでも読み進めてしまうのはやっぱり「おもろいから」だというわけのわからない感想になってまう。古川日出男の、登場人物に対してやたらと情熱的で変な修辞を使いまくって、やけに崇めたて美しく綺麗に作り上げておきながら、遠慮容赦なくぶっ壊すそのホットとドライが混同した「クール」な手触りは他の作家ではきっと味わえない。
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時代はエジプトはカイロのマムルーク王朝。攻め込むナポレオンを迎え撃つ至高の武器として読んだものを滅ぼす「災厄の書」を敵に送ろうとする、その計画が進む現実と物語り内物語「災厄の書」で構成されるシリーズ。感想は2巻から。
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これは本当の話なのですか?
えぇ、まさか!いや、でも・・
エロいというより、ばかエロい。でもすごい。
よくわかりません。
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ふと歴史ものが読みたくなって購入。アラビア系の話ってあんまないし。
冒頭に奴隷がどうとか書いてあるから、これは16世紀あたりかなー、とかおもったらなんと19世紀初頭の出来事!!
だったら奴の時代じゃん!って思うまもなく出てくるナポレオン。
いやー。いい導入です。
自分好みの時代だし。
でも、ここから作中物語に話が流れるとちょっとトーンダウンしたかも。
なんか話が全体的に宗教臭くなっちゃうんだよね。いちいちアッラーを称えるし、異教徒をけなすし。
ま、すぐにこっちの作中物語のほうが面白くなってくるんですけどね。
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病院で寝ずの付き添いのお供に何か読み物を…と思い、タイトルに惹かれて?・?を購入。
アダームさんが家来を周到に隠滅する描写には驚きました。
眠気に襲われる事なく、がっつり読み耽るができた読み物です。
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最近の日本人作家はどんなものを書いているのか知りたくて購入。
2008年6月読了。中古で300円。
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ナポレオンが出たと思ったらいきなり千夜一夜(←読んだことないけど)な展開。
文体が翻訳っぽくておもしろい。
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まさにこの混沌とした感じ、スピード感、熱のうごめく夜のような、夜空のようなきらめきがアラビアンナイトの世界!続刊にも期待。
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妹が間違って2冊買ったとかいって1冊くれた。
久しぶりに物語を読んだせいかもしれないけど、すごいおもしろかったわ。
のめり込むように読めた。
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全三巻
元々は著者不明の海外小説(民族譚の編纂本)らしい。
ひたすらわくわくして次のページをめくる、
そんな体験は久しぶりだった。
「語り」と平行しての「今」の部分は最後の衝撃的な場面に
向かって突き進む。
寝不足覚悟で読んで下さい。
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コレはスゴ本、久々の一気読み
ナポレオンなんかどうでも良いです(笑)
作中作のメインストーリーがぐいぐい引き込む、ファンタジーの傑作
中世アラビアの世界観におけるファンタジーが好きなら必読
ミステリーとも銘打たれていますが(どんでん返しはあるものの)そっちには期待しない方が良いです
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千夜一夜物語、を読んだことはありませんが、いつか、じっくりと『原典』の方も読んでみようじゃあないですか。
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語られるのは、存在しない物語。13世紀エジプトを舞台とした奇書の登場!
聴きたい者の前に、物語は姿を見せる。ナポレオンのエジプト侵攻をくい止めるため、奴隷アイユーブが探しだした「災厄の書」。
そして、物語が現実を浸食し始める。
第55回日本推理作家協会賞
第23回日本SF大賞
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一瞬で引き込まれる。謎の語り部によって語られる物語。現実世界ではボナパルトが着実に向かってくる。はたして「災いの書」は間に合うのか。そしてアイユーブは?1巻だけを買ったものの、すぐに2&3巻を買うことになってしまった。物語の一人目の主人公について語られます。