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☆4
すごい・・・ すごい本だ。ぞくぞくする。物語としてたまんなく面白い。
物語もいいのだけど、アラビアンナイトの筆致で、ナポレオンの時代のカイロで、本そのものの構造にはビクトリア朝の地下本みたいなことになっている。設定に殺されました。
世の中には面白い本があって、そういうのにたまに出会える。うれしいことだ。
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久々に、ワクワク感を味わいながら読んでいる。
夜の間だけ紡がれる物語のその面白さ。
読みながら、終わって行くのがもったいないような感覚。
全3巻で、この先どうなるのかが非常に楽しみ。
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まずは第一部読了。
ナポレオン率いるフランス軍の侵略を防ぐための秘策は、読む人を狂気に導き、破滅させる「厄災(わざわい)の書」のみ。
カイロの片隅で、毎夜、密かに語り綴られ、「厄災の書」は完成されようとしている。
まさにアラビアンナイト。
まるで、そこで膝を抱えて、一緒に物語を聞いているような錯覚を感じるほどに、引き込まれてしまう。寝る前に読めば、面白さ倍増。
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文庫3冊読了。
文章と構成にちょっと癖があるけど、慣れれば世界観に酔えるお話。
ただ最後がんん?って肩すかしな感じではあった。
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初っ端しばらくは、とにかく読みにくかった。笑 なんだか、歴史の教科書を読んでいる気分で…。途中から、教科書から小説に変わってくれるので(笑)、そこからは読みやすくなるのだけれど、続き…読むかなぁ…?
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アラビア世界、あの時代の独特の雰囲気が好きな人には特におすすめ。
この本を読んでから、一冊の本を古本屋に売ることでさえ躊躇われるようになった。
一冊の本は一人の人間とのみ語り合う。
その本と出会ったのは、その人の運命。
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どこからどこまでをアラビアと呼ぶのか、私はまったく分かっていません。そもそもナポレオンの時代のエジプトが、アフリカなのかヨーロッパだったのかもわかっていないお粗末ぶり。この程度の知識なので、序盤はあやうく騙されるところでした。これ、歴史小説? と。たびたび挿入されるナポレオン率いるフランス軍の進行に、チャイコフスキー『序曲1812年』(あれはロシア遠征を描いた曲ですが)を思い浮かべます。途中でようやくファンタジーだと気付き、その世界観に魅了されました。しかもダークな雰囲気。こういうの、嫌いじゃありません。
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長らく気になっていた作品で、古書店に一巻だけあったのでラッキーとばかりに買って帰り、ページを開いた瞬間いやな予感に襲われました。予感は的中。なぜ全巻揃えてから読み始めなかったのか私。その日の深夜転げまわって後悔しました。手を止めてでも続きを探しに行っていれば…でも読んでいる間はそれどころじゃなかったのです、面白すぎて。
アラビアの濃密な夜の気配の中で秘かに紡がれる物語は文句なしのエンターテインメントです。世事を忘れて虜になるほど魅力的な「災厄の書」をこれから編み上げますよなんて、どれだけハードルあげるんだと思っていましたが、それはそれは見事に最後まで引っ張られました。ズームルッドの物語はもちろん、迫り来るナポレオン軍、アイユーブ達の運命…どれも気になって仕方ありません。
講談調のくだけた語り口、淡々とした地の文、もっともらしく付けられた「訳注」など、自在に変化する言葉が奥行きを深めていていい感じです。唐突にアッラーを讃えるのも明るいエロも千夜一夜そのものですし、ほんとに芸が細かい。いやー楽しかった。ひとつ言うなら、アイユーブの層をもう少し読みたかったかも。
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本の表紙がステキである。ナポレオンがエジプトに攻めてくることを知り、それを迎え撃つための手段として支配階級奴隷が選んだのが、「災厄の書」を献上するという作戦だった。「災厄の書」を編さんするため、夜毎繰り広げられる妖術師アーダムのお話から、この書の編さんに関わる人達がだんだん幻惑されてしまう過程が見ものである。2巻目は必読。
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アラビアの昔話。
そういう雰囲気とか世界に興味が無いと、全然面白くないと思う。
つまんなくはないが、別に読まなくてもいいかんじ....と思ったりした。
とりあえず、次の巻を読んでみる。
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中間の感想を先に書いてしまったので、こっちにはあまり書くことなし。物語を通じての感想は下巻のところに書く予定で。
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評価低い理由が全く分からん。
徹夜本でした。
正月早々こんだけ面白い本に出会えて幸せ。
本好きならハマること必至。
抜群に面白い
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文庫の1巻を読了。いつか面白くなるのかな、と頑張って読み進めたけど、面白くならないまま。2巻以降読む気力なし。
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最初はなんというか読みにくく、いまいちかと思いきや迫り来るナポレオンを陥れようと『災厄の書』なる書物が出てくると、グッと惹き付けられた。
醜い男、妖術師アーダムの物語は、これがエジプトを守るために書かれている書物の内容であることを忘れさせ、ひとつの物語として形造られている。
2014.11.16
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中東文学の翻訳ではないかと思わせるほどの重厚さと壮大さを兼ね備え、仰々しい言い回しが物語に深みを与える。
『災厄の書』と「夜の種族」の語り部アイユーブ、その口から語られる妖術師アーダムの物語は読む者を魅了する。
千一夜物語に通ずる神秘的なアラビア独特の世界観を巧みに作り上げている。