紙の本
空海の説明書
2007/07/04 14:32
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イム十一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きく五章に章立てし、空海の生涯・思想・伝説などを解りやすく紹介した本です。
文章も平易でイラスト・図表も交えてあるので、おそらく一〜二時間程度で読める内容ではないかと思います。
「空海ってどんなお坊さんなんだろう?」「密教ってどういう教えなんだろう?」と思われる方には、その概略を簡単に知るためにお薦めの一冊です。
巻末には空海・密教に関する本の紹介も出ているので、この本からさらに詳しい空海・密教の本へ手をのばしてみるのもいいのではないかと思います。
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初心者向きでありながら、違う方面の学者ならではの一冊です。上級者も整理をする、現代的方便として利用価値大です。
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著者は、いろいろなアプローチの本を出しているんだなあと感心します。
「これ1冊で空海通になれる!」という一文に惹かれて、読みました。
伝説に彩られた空海。その超人ぶりが紹介されている本です。
気付けばこれは「斎藤孝の天才伝」というシリーズ内の一冊でした。
空海は、大学で学んだ後、貧しい山林修行者としての暮らしを送っていたものの、遣唐使のメンバーに選ばれ、そこから才能を開花させています。
民間の貧しい僧が遣唐使に選ばれたその経緯は不明だとのこと。
血縁などのあらゆるコネクションを使ったのだろうと著者は推測しています。
中国の三大思想は、仏教・儒教・道教であり、大学でそれらの教義を学び理解した上で、密教を体得しに行った空海。
師匠にすべてを託され、20年を2年に縮めて帰国するという離れ業をやってのけています。
全てがビッグスケール。やはり才能のあるところに運命は引き寄せられるということでしょか。
最澄が年下の空海の弟子となって教えを請うたというエピソードは美談であり、その後二人が袂を分かったことを残念に思っていました。
その経緯が詳細に説明されており、納得いきました。
ある経典を貸す貸さないが仲違いの原因となったのですが、その経典は、読むだけでは誤解を生じかねない内容だったため、ということです。
密教は文書ではなく身体で会得するべきとする空海と、書物理解から体得しようとする最澄は、その姿勢の違いから、いずれ分裂すべきだったとも思えます。
空海は高野山に入定し、今もなお生き続けていると言われていますが、なんと平安時代の藤原道長も、空海の入定をその目で確かめたとのこと。
それほどまでに長い間、人々に注目され、尊敬されてきた人物なのだと、改めて偉大さを感じました。
彼の持っていた非凡なまでの合理的判断力と実行力。これこそが、空海を今なお伝説たらしめている能力なのだろうと思います。
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[ 内容 ]
これでわかった!
万能の天才が作った身体と知性を鍛える方法とは!
齋藤孝が天才の秘密を読み解く。
[ 目次 ]
第1章 能力開発の達人―空海の考え方
第2章 やることなすこと天才を極めた―これが空海の世界だ!
第3章 多彩な能力はこうして開発された―空海の激烈!修行人生絵巻
第4章 ここに真の姿がある!?―伝説が語る空海
第5章 お大師様は実際こんな人でした―エピソードでわかる空海
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]