紙の本
戦争にも、いろいろあらーな
2006/09/28 07:09
22人中、21人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうして、斎藤とか高橋とかは話しをすり替えては出鱈目なサヨク音頭を垂れ流し続けるのであろう。まず、日本国内で(少なくとも自民党内には)、「侵略戦争」をやりたい・やろう。やれるように憲法を変えようという人は一人もいないのだ。だからこそ憲法9条を改正するにあたり現在の変法9条第一項は変えずに置こうとみなさん言っているのだ。問題は第二項で、芦田さんの尽力で「前項の目的(侵略戦争をしないという不戦の誓い)を達するために陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」となり、侵略戦争を目的としない軍隊(つまり自衛のための軍隊)はこれをもてますよという解釈を可能とするようになってはいるのだが、これはやはり日本語として苦しいのですっきりと2項を削除しようという話なんである。現在の解釈では集団的自衛権は「持っているけれども使えない権利」というヘンテコなものとなっている。集団的自衛権は国連憲章に定められた各国が持つ自衛権のひとつであるにもかかわらずだ。だから日本を守ってくれる為に主導してくれているアメリカ軍さまに武器を提供したり弾薬を供給したり、日本のために戦い傷ついたアメリカ兵さまを治療したりすることは「集団的自衛権の行使」にあたるのでやってはいけないなんて、誰がどう考えても可笑しい解釈がまかりとおってしまうのである。幸い安倍政権はこの解釈を変更し「日本は集団的自衛権を持っているし行使も出来る」と解釈改憲を行なおうとしている。当たり前である。ようやく国民の圧倒的支持の下、当たり前のことが当たり前にできるようになってきた。日本の「戦後」もようやく終焉を迎えようとしていると思うと感慨深い。斎藤・高橋のような「戦前派」たちよ、さよおなら。
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「憲法が変わったら戦争になるのではと思っている人」がこの本を読むのではないだろうかと思いつつ読む。
ともかく分かりやすい。まさに「憲法が変わっても戦争にならないと思っている人」に読んでもらいたいと思う。
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「戦争絶滅うけあい法案」の施行を強く望みます。
「国のために死ぬんぢゃなくて、電柱にしがみついても戦争に行くな。国のためには生きることが大切。」
そんな井筒監督の言葉に惚れました。
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9条を変えよう、有事法制だのなんだのって言われてるけど、今の動きは世界大戦に突入していく時のこんな動きに類似してないか、とか、
表向きにはこう言ってるけど、最終的にはこうしたいからこんな法律を作ろうとしてるんだよ、ってのをわかりやすく解説してくれます。
興味を持った人わ…ってかちょっとぐらい興味持てよ。今へらへらしてられるのも昔があるからなんだよ。
とりあえず俺は殺されたくないし、殺したくもない。
H19.8月上旬
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私が書くと、ねじまがりそうなので、本文から印象に残った部分を抜粋。
・憲法の役割は、国の権力を縛ること。国は、軍隊、警察を動かしたり、税金を集めたりと、特別な権力を持っています。「権力は暴走する」、これは歴史の教訓といえます。特別な権力を持つ国を、憲法で「縛る」という考え方を「立憲主義」といいます。
・ちゃんとした「大人の国」は戦争しない、その代わりにどうするかというと外交するわけです。
・格差社会となると、結局、貧しい階層の人々は戦争に行きたくなくても、軍隊にしか就職口がないという状況にもなりかねません。
・<戦争絶滅受け合い法案>戦争行為の開始後又は宣戦布告の効力の生じたる後、十時間以内に次の処置をとるべきこと。即ち下の各項に該当する者を最下級の兵卒として召集し、出来るだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下に実践に従わしむべし。
一、国家の元首。但し君主たると大統領たると問わず、尤も男子たること。
二、国家の元首の男性の親族にして十六歳に達せる者。
三、総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
四、国民によって選出されたる立法部の男性代議士。但し戦争に反対の投票を為したる者はこれを除く。
五、キリスト教又は他の寺院の僧正、管長、その他の高僧にして公然戦争に反対せざりし者。
上記の有資格者は、戦争継続中、兵卒として召集さるべきものにして、本人の年齢、健康状態等を斟酌すべからず。但し健康状態に就ては召集後軍医官の検査を受けしむべし。以上に加えて、上記の有資格者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦又は使役婦として召集し、最も砲火に接近したる野戦病院に勤務せしむべし。
・国民の生命、身体、財産を守るのは警察の使命であって、武装集団たる自衛隊の任務ではない。自衛隊は「国の独立と平和を守る(自衛隊法)」のである。この場合の「国」とは、わが国の歴史、伝統に基づく固有の文化、長い年月の間に醸成された国柄、天皇制を中心とする一体感を享有する民族、家族意識である。決して個々の国民を意味しない。
・重要なことは、戦争においては国民がまず犠牲にされるということ、戦争によって守られるものはないということを見破ることです。
・戦争は究極の差別だと私は思っています。
・監視と格差と個性の否定、これがセットになると戦争との相性はすごくいい。憲法を変えるということは、こういう文脈の中でとらえる必要があるのです。
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「愛する人を守りたいのなら戦争に行くのではなく起こさないための努力をしなければならない」同じく生きている誰かの命を奪うことで英雄を作ることのむごさとそれについて不感症になってしまうことの恐ろしさを強く再認識した。人を殺して靖国に祀られている人、そしてその人々の家族のことも忘れることなく、これからの日本と世界の現実と理想を考えて行動しなくてはならないと思った。日本国憲法九条が世界のすべての人々の基本的人権を尊重するものであり続けることを祈っています。
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本当の愛国心とは、戦争をしないこと。
どんな理由であれ戦争はいけない。もっとも卑怯な手段。
大人なら外交でとことん話し合う。
歴史について学び、国、世界がどうしてきたか、これからどうむかうかはしっかり自分の目でみておく必要あり。
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主に、「9条はかけがえのないものだから残しておくべし」という方々が集まって書かれた本。改憲派・非改憲派それぞれ一理あると思いますが、「理想」とか「必要」ではなく「都合」で憲法を変えようというのは確かに違うかな。
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なるほど、と思いました。まさしく私が疑問に思ってたことがそのまま文章になっていてとても為になりました。これをすべての意見とせず、一意見として、法律と向き合いたいと思います。