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NHKのテレビでも特集されていた「失敗を正しく学び、生かす」ための「失敗学」の権威による解説書。失敗の性質、種類、原因、さらに個人レベル、組織レベルで失敗とどう向き合い、次に活かすかという話が書かれている。個人の生き方や会社のマネジメントに関わる部分にも多くの示唆を与えている。特に「単純ミスなどの『悪い失敗』は繰り返すうちにいたずらに失敗を重ねる悪癖がつく」(p.20)とか、「水平法」(p.108)、「ブロッケン現象」(p.126)、「年齢と能力の関係」(p.136)、「不必要、あるいは潜在的な失敗を防ぐためには、個人レベルでは『仮想演算』と『逆演算』をやるとよい」(あとがき)などの部分が印象的だった。
ただ紙面が足りないせいなのか、深入りしない、というこの図解雑学シリーズの趣旨なのか、肝心な部分に例がない。特に「失敗の伝達の記述」の部分や、「仮設立証」のあたり、「チャンピオンデータ」など、例がすぐに示されていた方が理解がさらに深まると思う。(2008/07/12)
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同じ著者が『失敗学のすすめ』という本を著しているが,その核となる「失敗学」を図解を交えてわかりやすく紹介した本.この本から失敗を前向きにとらえることの重要さを認識し,さらに詳しいことを『失敗学の〜』で学ぶという読み方がよいと思う.
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先輩宅にあったのを一読して、即買い。失敗というものを学問的に分析し、それを生かして創造につなげるためにどうしたら良いのか、を述べたもの。
失敗原因には10の要因がある。
すなわち、
1.未知 2.無知 3.不注意 4.手順の不順守
5.誤判断 6.調査・検討の不足 7.制約条件の変化
8.企画不良 9.価値観不良 10.組織運営不良 がある。などなど納得・関心させられることが非常に多い。
また、これを読んでいて考えたのは、日本の組織は失敗をほったらかしにしているのかな、ということ。 真の原因を隠して(が隠れて)、気がつけばそんなことあったっけ?となってしまう事項が多い事があるのではないか。
使い方としては、失敗を考えるときに、辞書的に使っていくことで、理解し使いこなせるようにすることがいーんじゃないでしょうか?
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失敗について工学的アプローチを行った本。
もともとはQCとか、その辺が源流なんだろうか。
図解なども工夫してあって(それはこのシリーズ全部なんだけど)、面白いが、もうちょっと遊びがあるとこのシリーズらしくてもっとよいと思う。
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失敗学とは失敗から学び、同じ失敗の繰り返しを防ぐだけでなく、失敗からさらなる技術を創造しようというもの。
「失敗」を単に悪いものととらえるのではなく、人は失敗なしに上達することは不可能という考え方で
畑村先生は「よい失敗は個人にとっての未知への遭遇」だといっている。
なるほど・・・・そのようにとらえると失敗してへこんでも前向きになれる。
また、「失敗が創造を生む」ともいっている。
新しいものを生み出したい、企画を立てたいと考えるなら、いちばん大事なことはまず行動して体感すること。
「失敗から真の理解へ」
思いつき、経験から学んだものなどアイデアのタネをばらばらに並べてみる
↓
ばらばらのタネ同士をくくって脈絡をつける (仮説立証)
↓
「こうなったら、どうなる」を繰り返し、シュミレーションしていき創造したものに磨きをかけていく。(仮説演習)
ふと思いついたアイデアも、
こうして整理していくことが必要なんですね。
人が能動的に頭を使って何か行動しようとすると脳内に「思考回路」ができあがりどんどんこの能力が発達していくそうです。
自分で考えて行動することは大切なんですね。
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図解雑学シリーズ 失敗学の権威、原発問題でもとりあげられた畑村氏の本。
失敗の原因を追及することで、情報を共有し、二度と同じような失敗を起こさせないことを理論化している。同じ筆者の類書に比べて、シリーズの特徴である見開き2ページで説明というのが、よくまとまっているような気がする。
必要に応じて開くとよい本だと思う。
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失敗に学ぶという謙虚な姿勢 これがエッセンスではないか
この姿勢がある限り、失敗が良い失敗になるのではと感じた。
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いかに「失敗から学ぶことができる人間」になるか。それをさまざまな事例を検証しながら教えてくれる実に有益な本だった。失敗から目をそらさず、失敗から失敗を生まない社会にしていきたいものです、ハイ。
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「失敗学のすすめ」と載っている内容は同じです。
図解で分かりやすくした分、枝葉は削られています。
大枠を理解したり、内容を振り返りたいときとかに使ったら良いと思います。
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『失敗学 (図解雑学)』畑村 洋太郎
(レビュアー:デザイナー 伊波)
今回はリスクマネジメントに関する書籍の3冊目である失敗学(図解雑学)の紹介です。
この本では失敗対策は「トップダウン」で行わなければならないものだと述べられています。上から見ると全体が見渡せても、下から見上げると一部しか見えない為、見落としが出てしまうためです。
ぜひトップの方に読んで頂きたい1冊ですが、経営者でもリーダーという役割でもない私の立場でも参考になります。
私は毎日のように失敗をしていました。仕事のこと、家事など日常生活のこと、趣味に関することなど、さまざまな場面で失敗をして後悔することが多いです。
それぞれ違う場での失敗ですが、「またやってしまった」と感じることが多くあり、失敗をしない仕組みをひとつ作ることで回避することができる失敗を繰り返していることが分かります。
失敗から目を背けてしまったり、深く考えずにいた為に何度も原因が同じ失敗をしてしまっているということに、この本を読んで気付くことができました。
今では、失敗したときは「なぜ失敗してしまったのか」を考え、対策をして次に進むようにしています。
この本では見開きの左ページに文章、右ページに図という構成で失敗について解説されています。
今までニュースで取り上げられて来たような失敗の事例なども用いて失敗とその対策について解説されており、とても分かりやすい書籍です。
リスクマネジメントの本を4回に渡り紹介しますが、ご紹介する4冊の中でこの本が一番分かりやすいと感じました。
そもそも「失敗学」というものが何なのか分からない、特に意識していない方にぜひ読んで頂きたいです。
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人はミスをするという想定のシステム
失敗に光を
創造とは、失敗から定式化の繰り返しで生み出されること
ブラッシュアップに不可欠なのが仮想演習
思いつきノート
千三つの法則
ある一つの仕事しか出来ない状態を、タコツボ的生き方
優秀なリーダーは、常に危険を想定した観察をしている
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分かりやすさが追求されていて、雑学書、の名にふさわしい。
具体例がもう少し欲しかった。
マニュアル化は組織化の必要条件だが十分条件ではない、逆演算・仮説検証の重要性・暗黙知の明文化と共有の重要性・情報が途絶えることの深刻さ
学生団体等で漠然と経験したこれらの事項は、会社など他の組織にもある程度言えるのかもしれない。
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学び
①どう失敗したか、どうして失敗したか、どうすれば避けられたか、を記録し、失敗を知識にせよ
②起こりうる状況を事前に想定することで失敗を未然に防げ
③良い失敗=未知へ挑戦した結果ミスが起きたもの
悪い失敗=不注意や誤判断が原因のもの
やること
①ミスが起きたときは「どう失敗したか、どうして失敗したか、どうすれば避けられたか」をノートに記録する
②新しいタスクに取り組む前に「どんなミスが起きそうか」を考え、メモしてから着手する
③ミスした場合、「良い失敗」「悪い失敗」のどちらであるか、①の内容と一緒に記録する
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抽象的な方法論の話に終始しており理解しづらく、期待はずれだった。ビジネスフレームワークの本でも読んでいるような気分になる。大学の講義資料かなにかをそのまま使っているのだろうか、意味のよくわからない図が大量に登場する。情報の見せ方に気を遣った方がいいと思う。
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過去の失敗に学ぶ、という点で"失敗の本質"が思い出され、再読したくなった。
過去から学ぶことは重要だ。そして、未然に防ぐ手立てがそこから考えられる。
意外にも、ポツポツとクリティカルに今現在困っていることに対する解決策を提示してくれた。サクッと読めて役に立った。コスパ良