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表紙を見た地点でノックアウト。ああ、その毛をもふもふしたい!少年と虎の間に愛情が芽生えるまでのもどかしさをみっしり堪能。ああ幸せ。
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凄く読みやすくて良い作品でした。
展開が丁度良く、戦闘シーンとか魔術とか霊獣のこととかもあまり難しくなく書かれていて良かったです。
主人公も親しみやすく、クライマックス辺りからの虎との関係が素敵でした。
続きが出てないようで残念です。
是非続きが読みたいです。
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トムが出会ったのは、おばあちゃんの弟子だという虎のミスター・フーだった。何千年もの間守られてきたフェニックスのたまごを狙って魔物が襲ってくる。トムはミスター・フーとともにたまごを守るために戦うことになった。
虎と龍と猿が力を合わせて悪と戦う、現代アメリカを舞台にした中華ファンタジー。そこに人間の少年であるトムが巻き込まれます。トムのおばあちゃんは代々フェニックスのたまごを守ってきた魔法を操る一族の末裔であり、そのおばあちゃんがたまごとトムを守るために敵の手により命を落としてしまう。さてトムはどうするのか?
海外児童ファンタジーを読むと、主人公の少年少女が仲間や年長者の言うことを聞かず勝手な行為をすることによって、ピンチに陥るようなシーンをよく見ます。その度にほら言わんこっちゃないという気分になるのです。しかし考えてみれば、それは自分で考えて自分で行動している証とも取れるのですね。そうすることによって自分がどうすべきかを学び成長していく。
また仲間も目的は同じでも自分が主張すべきところは主張する。ぶつかり合いながら進んでいく姿もよく描かれます。団体行動に不向きな感じの登場人物ばかり出てくるのですが、それでもみんなの想いが重なり合っていくのです。
これは欧米文化ならではのものなのかも知れないなと思わされます。それもまた翻訳ものを読む面白味でしょうね。
物語は仲間が揃いこれから本番というところで終わりを迎えます。これからますます面白くなりそうなのに、続きが出ていないのですね。これも海外児童ファンタジーあるあるなのが悲しいところ。同じ作家の『竜の王女シマー』も第1作のみ翻訳されて続きが出ていないのですね。今からでも面白かった!と叫ぶことで情勢が変わるでしょうか。それもまた古本屋の役割かもしれないと思っています。