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電光の霊操者 みんなのレビュー
- 友野 詳 (監修), 諸星 崇 (著), グループSNE (著)
- 税込価格:638円(5pt)
- 出版社:富士見書房
- 発行年月:2006.8
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文庫
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紙の本
残念ながら、このリプレイからゲームの面白さは伝わりません。
2006/10/02 09:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
TRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)のメジャーどころといえば『D&D』シリーズ、『T&T』シリーズ、『ソードワールド』シリーズと数々あれど、『ガープス』シリーズも忘れてはいけない(シリーズという言い方は少々語弊があり、基本ルール等をまとめた“システム”と呼ぶのが正解だろう)。時には剣と魔法のファンタジー世界を舞台にし、時には西部開拓時代を舞台にし、そして本作のように現代を舞台にすることもあるガープス。ただし、単なる現代物ではなく、幽霊に取り憑かれた者達が主人公というのが、いかにもゲームらしくてイイ。
主人公たちが幽霊を操って戦う姿は、名作マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』を彷彿させる。ある者は幽霊そのものに攻撃させ、ある者は幽霊の能力を身にまとい、悪意をもった幽霊(もしくは操る者)と闘う。その目的は社会平和のためでもあるが、自分達のような幽霊憑きの認知度を高めるためでもある。こうした一般的な現代社会常識との兼ね合いの妙も、このゲームの面白さの一つである。
さて、本書の本編とはといえば、これがなかなかにコメントしがたいものとなっている。新人GM(ゲームマスター)の成長を描くリプレイはこれまでにも多くあるのだが、それらに比べ文章が素直すぎるというのだろうか、“ゲーム”らしさがあまり感じられないのだ。プレイヤー共々懸命さは伝わってくるものの、“楽しさ”の表現が少なくしかも拙い。読者にゲームの面白さを伝える役目を担うリプレイとしては、どうにも微妙な出来映えだ。
しかしながら、ガープスの新シリーズである本書を手に取る多くの人は、既に他のガープスやTRPGを知っているだろう。そう仮定するならば、世に出ている多くのリプレイの一つとして楽しめると思う。この新人GMの能力をどこまで信頼して本書を書かせたのか、また、この内容が一般的なリプレイとして通用すると本気で思っているのか、会社(グループSNE)の思惑を推し量ることはできないが、ハッキリ言えるのは、本書は規格外品(アウトレット)であるということ。今後(があるかどうか分からないが)もっと作品を面白くするためには、GMに対するサポートを充実させる必要がある。ガンバレ新人GM!
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