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常に諸子の先頭に在り 陸軍中將栗林忠道と硫黄島戰 みんなのレビュー

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紙の本

クリント・イーストウッドが監督する、2つの「硫黄島」映画。

2006/08/24 23:20

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

2006年8月15日の新聞に全面広告。 そこには
クリント・イーストウッドによる挨拶文がありました。
題して「日本のみなさまへ」。
こう始まります。
「61年前、日米両軍は硫黄島で戦いました。・・
この戦に興味を抱いた私は、硫黄島の防衛の先頭に立った指揮官、
栗林忠道中将の存在を知りました。彼は想像力、独創性、そして機知に富んだ人物でした。私はまた、栗林中将が率いた若い兵士たち、そして、敵対するにもかかわらず両軍の若者たちに共通して見られた姿勢にもとても興味をもちました。・・私は現在、『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』という、硫黄島を描いた映画を2本、監督しています。・・」
『父親たち』が10月28日公開。
もう片方『手紙』は12月9日公開とあります。
さて、
今回紹介する本には最初に栗林氏の写真・図等が16㌻にわたって掲載されております。昭和23年生れの著者・留守晴夫(るすはるお)氏は今年(平成18年)発売の本に、こう書き込んでおります。
「私が栗林に関心を持つようになったのは、十数年前、アメリカのマサチューセッツ州の小さな大学町に、在外研究員として滞在していた頃の事・・ある日、行きつけの古本屋の店頭に積み上げられた古書の山を眺めていたら、IWO JIMA と背表紙に記された一冊の書物が目にとまった。リチャード・ニューカムというジャーナリストが1965年に上梓した硫黄島戦の記録であった。出版されるやベスト・セラーになったそうだが、それを読むまで、私は硫黄島については極くありきたりの知識しか持ちあわせておらず。ニューカムがかなり詳しく紹介している栗林中将の為人(ひととなり)については全く無知であった。武人として卓越していただけでなく、父親として、夫として、そして何よりも一人の人間として、実に見事で魅力的な栗林忠道という日本人を知る事が出来たのは、私の場合、ニューカムというアメリカ人のお蔭であった。」(p18)
私は、
さきに田草川弘著「黒澤明vs.ハリウッド 『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて」を読んでいたのでした。その映画『トラ・トラ・トラ』はというと、フォックスが映画『史上最大の作戦』の次の映画としてパールハーバーを題材にして企画した映画でした。日本側の指揮官には山本五十六が登場します。
今回紹介する本の第2章は、こんな風に書き出されております。
「2001年にデリック・ライトなるイギリス人が『硫黄島戦』と題する書物を著し、栗林の戦いぶりを絶賛して、『将軍の名前はもう一人の傑出した指揮官山本五十六提督のそれとならんで、戦後日本に於いて名誉ある地位を与えられている』と書いた。ライトは日米両国に対して頗る公平であり、私は好感を持って読んだが、いかなる根拠に基くにせよ、この記述だけは頂けない。今の日本に山本五十六の名を知らぬ者は少なかろうが、栗林忠道の名を知る者は頗る少ない。・・」
私は、あまり内容にはふれないようにいたします。
ただ、この本全体はというと、栗林中将をたどりながら、文章に隠し味のような言葉が、ところどころに振り撒かれており、全体の味わいを引き立てております。そのスパイスに山本七平・幸田露伴・佐伯彰一・高村光雲・伊藤正徳・福田恆存などの言葉がさりげなく挿入され、深い思索の論考としての魅力を引き出しております。
映画で知るもよし、本で知るもよし。
簡単に手に入る本としては、
梯久美子著「散るぞ悲しき」(新潮社・大宅壮一ノンフィクション賞受賞)。
栗林中将から留守宅や疎開先への手紙をまとめた
「硫黄島からの手紙」(文藝春秋・この8月に出たばかり)。
ほかには文春文庫「硫黄島の星条旗」などがあります。

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2007/05/06 02:46

投稿元:ブクログ

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