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[ 内容 ]
日本国憲法が決めているのは、政治政策決定システムだけではない。
「政府」とは何か、「政府」と「国民」とがどのように関係しているか、「市民社会」、「人権」、「平等」、「政治活動」、「国の安全保障」などが描かれている。
そして日本国憲法は、もちろん「理想郷」を構成する憲法ではなく、弱点、批判するべきところもある。
ただ、読者のアイデンティティの一側面が「市民」である以上、そのアイデンティティは憲法に密接に結びついている。
つまり、「憲法なんて、私は関係ないよ」といえる国民はいない。
そのことをわかっていただければ、著者としては満足である。
[ 目次 ]
第1章 憲法が国のかたちや人びとの生活を決める
第2章 国民には、憲法に従う義務があるか
第3章 前文の「われら」とは、誰のことか
第4章 日本国憲法は、誰が誰に押しつけた憲法なのか
第5章 押しつけられた第九条と安保条約の意味
第6章 人権条項は誰のためにあるのか
第7章 思想・表現・言論の自由はなぜ必要か
第8章 平等のさまざまな意味
第9章 政治活動は市民の義務である
第10章 政教分離はなぜ必要なのか
第11章 憲法の原則を変えることは、もはや「改正」ではない
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]