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紙の本
孤独の質を思う
2007/02/07 01:33
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねねここねねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
森さんの作品は大すきだ。
但しこの本に限れば、幾分に「孤独」が大衆化されて感じられた。
味の付いた素材を、そのまま出されたような感じ。
設定は好み。人物も僕は好感が持てる。
食後のコーヒーを思わせる、最終章での仕掛けがあるのも悪くない。
抽象的な誤魔化しになってしまうかもしれないが、これはおそらく好みだろう。
期待が大きすぎたから、余剰を足りなく思うだけ。
彼の作品には孤独がある。
切なさも痛みも。
冬空の、遠い星の光。
時に毒にすらなる、内側で澄み切った真摯なもの。
湖に潜む、銀の刃のように清冽な概念。
この作は、少し違うなと思った。
薄まって思える。これは繰り返すが、僕の「好み」。
真賀田四季、瀬在丸紅子の孤独は薄まっている。
文芸方面(!?というのかしら)で言うなら、
『墜ちていく僕たち』ほどの求める孤独は感じなかった。
こんなこと、どうして僕は書いているのか。
これも繰り返し。期待が大きすぎたから、こうして不足を取っているだけ。
自身客観で思うが、それは陳腐で悲しいことだ。
期待の裏返しでもあるのだろう。森さんは好みの作家である。
原色の透明感を僕は求める。
数字の中で7が、孤独足り得ているように。
紙の本
美しい仕草に惹かれる
2007/01/29 13:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月夜の読書 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の表紙がなんだかかわいらしくて惹かれてしまった。
読んでみると不思議な雰囲気に包まれている。
無駄のない洗練され美しい仕草で食事を共にしてくれるだけの、名も知らぬ女性。
その食事の描写をよんでいるだけで、美しい洗練された食事の仕方とは、どんな仕草なのだろうと想像が膨らむ。
それにしても、謎は謎のまま終わるなんともいえない不思議な読後感!
お試しあれ!