紙の本
オタ以外に何処にエッジがあるってんだ?
2006/10/22 22:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青木レフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オタ集団とサークルクラッシャーの話。
と認識して3巻まで読んでいたが、青木杏はサークルクラッシャーではないかもしれない。事態を加速させる役割、もっと言えば全員の願いを一度は叶えてしまったのかもしれない。ある意味恐ろしい事だ。
オタ同士お互いを斬り合うほどに踏み込んでいくが、安易な悲惨に堕していない。
登場人物のオタクという属性に惑わされてはいけない。読み重ねていくと登場人物たちは意外にタフだったり、優しい事に気付く。だからこそここまで惹きつけられたと思ってる。
平松の弱さについては成程 確かに弱い。でも彼女は優しさがあの逃避形態を取ったのだと思う。彼女は井之上も青木杏も憎めなかった。憎めなかった為の弱さだ。周囲の人間を自分(平松)と同じくらい愛他心があり、気前が良い人間であるという認識がおそらく彼女の世界認識。甘いし弱いけど優しいじゃんと彼女の為に一言いいたかった。弱い優しさに意味なんてないけど。
有栖川に対しては平松の甘えだったり、もともと下に見てたりとかあるけど、二人の関係を簡単に断罪するのは避ける。
最後、一番キツイのは有栖川だ。
(投射by「短歌と短剣」探検譚)
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ちょっとこれは、すごい。やばい。
読んでいる途中も読み終わったあとも、心がささくれ立つ。爆笑して、笑えない展開。
掲載誌が無くなったときには未完で終わると思い、どこかに移動して続かないかと思ったけど、作者さんのサイトでそれは無いことを知って落胆して。
単行本で完結すると知って、嬉しかったけどそれ以上に不安で。あそこからどうやって終わらせるのかと。
でも杞憂でした。良かったぁ。
絶対に「誰も幸せにならず終わる」と思ってたんですが・・・
ある意味、予想外の終わり方でした。未来は誰にでもあるはずなのですが・・・
「げんしけん」なぞを読んでいる人にオススメします。
ちょっと絵に好き嫌いが出るでしょうけど。
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2006年に買った漫画の中でもTOPレベルでお気に入りになった漫画。
ヲタクはこうなっちゃいけないと思う。
連載作品が途中、諸事情で終了してしまい、単行本の書き下ろしで完結させているため、未消化になってしまったり、物足りなくなってしまった部分もありますが、それでも面白すぎる漫画。
一読の価値があります。
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終盤は書き下ろしとはいえちょっと早足だった。雑誌休刊が非常に惜しい。"芸術萌えというマイナージャンル"は言い得て妙。
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…確認を、 要するモノじゃないでしょう、 友達って…!
そうだね…!
(最終話 未来)
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青春の一つの終結。夢が形を変えるだけという解答は好き。
ただ尺が足りなかったのが伝わってくるのが残念。もっと読みたかった。
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青木が天原に対し激昂する場面がありましたが、あの時の青木の台詞を聞いて、自分自身も後ろ指を指されている感じを受けました。
まさかマンガでここまで持って行かれるとはと感心しました。
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流石はきづきあきら作の漫画、ドロドロな人間関係はあっぱれ!最後もある意味キレイに終わらせていない。少し昔の漫画だからか居ないんだけど、男キャラに「厨二病患者」的な奴入れたらもっと面白そう。ズルズルと後まで引きずって心に残る、影響力のある傑作。
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痛い。久々に読んでて辛くなる作品だった。でも面白かった。何が面白かったのかを言葉にするには難しいけれど。もう一度読み直す予定。
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絵師の心を抉る内容だとtwitterで話題になってたので読みました。1~4巻まで一気読みしたので、その分の感想。
けだるい漫研に、引っかき回すのが好きなわけあり女子「青木杏」がそしらぬ顔で入ってきて、漫研内の空気をどんどん乱していくお話。
へったくそで厨二病なイラスト描く人ばかりの慣れ合いの漫研、その中でもうまい人への嫉妬、頑張って作った本が売れない辛さはリアル。
予想よりハッピーエンドだと思った。好きなキャラは幸せになってる方でした。
厨二病こじらせまくってる平松が一番痛々しい。でも、友達の画力に嫉妬して、現実を直視できない心境はわかる…。
それに対して、身の程をわきまえようと心がけてたところから、描いて自信をつけていく有栖川は見ていて清々しい。
平松と有栖川の友情がほんとうに素敵だったから修復されないのは残念だけど、全てのオタクが幸せになれるわけないし、いい終わりだと思う。
ちゃんと描いてる側の人である有栖川と、壁サークルの瞬くんが言ってることが、やっぱり説得力ある気がしちゃう。
自分はどっちかというと有栖川タイプ…。口ばっかり達者にしてないで、描かないとだめだ!ということを痛感させられるお話だった。
その他、4巻分で短いせいかキャラに違和感はあった。
高校生なのに他人の人間関係をお見通しすぎるキャラ設定なせいで、青木はあんまり好きになれなかった。なのにこの子自身もブレッブレじゃないか?
主人公格のはずの井ノ上も、迷走して恋愛にうつつ抜かしてただけでなにか成し遂げた感じもしないのもなんだかなー。描けないとばかり言って編集者ポジションにいるのもちょっと腹が立つ。
声優志望の大門、リスカ・ボクっ娘の桂坂、やたら達観してる双子の一輝と瞬、この4人はちょっと違和感あるけど好きだし最後も良かった。
そして外れ者ストーカーの内田はあれで終わっていいのだろうか…。
評論家気取りの天原はもっと早めに叩いてもらったほうがスッキリしたかな。
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性格の悪いオタクが勝手に滅茶苦茶になっていくのはいいのだが、それと同列かのような扱いで精神的不調を抱えている人が滅茶苦茶にされるのは辛い。悪意を原動力にして状況を掻き回すキャラクターがいるフィクション苦手になってきた。わざわざそんなことをせずとも、いくらでも現実が厳しいので。