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[ 内容 ]
過酷な訓練に耐えた宇宙飛行士が宇宙から戻ってくると、その肉体に年老いた人と同じような兆候がみられるのはなぜなのだろう。
無重力状態で宇宙飛行士の肉体に起こる変化は、老化の症状とあまりにも似ている。
立っていても座っていても、歩いたり走ったりしていても、私たちを地面に引きつけている重力は、私たちの骨や筋肉や身体の感覚をいつも刺激して、良い状態に保つ働きをしているらしい。
だから重力の影響を受けない宇宙空間では、宇宙飛行士は一時的に老化してしまうのだ。
家に閉じ篭もってごろごろして過ごす、ちょっとした移動も歩かずに車を使う…まるで重力の恩恵を避けているような生活は、歳をとって辛い症状に悩まされる原因!
重力と身体の驚くべき関係を明らかにした、元NASAライフサインス部門責任者による、重力の力を借りて健やかな老いを迎えるための知恵。
[ 目次 ]
1 宇宙飛行士は本当に宇宙で歳をとるのでしょうか
2 骨にかかる力
3 筋力をつける
4 感覚、バランス、そして調和
5 なぜ、姿勢を変え続けることが大切なのでしょう
6 体内時計と重力
7 何を食べたらよいのでしょうか
むすび―重力と寿命
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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この本を手に取った理由
①薬学生として「老化」に興味があったから
②大学の図書館の一角に「宇宙」コーナーが設けられていて、その中でも難しすぎず、幼稚過ぎない表装だったから
③『宇宙』というだけでそそられるものがあるから
「重力と老化の関係」について様々な実験から多角的に分析されていて、勉強になった。(半分以上は大学で習う基本的な生理学・機能形態学・内分泌学などの程よい「復習」だった)
この地球上で生活する以上、重力から逃れることはできないし、重力に逆らって脚を上げるのは年々きつくなるだろう。
しかしその重力をうまく利用して生きることが、かっこいいじいちゃんになる秘訣のようだ。
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宇宙での無重力の環境に身体をおくことで重力が身体にどのような影響を及ぼすかがわかります。
今まで重力に関して自分なりに考えてきた事が色々と腑におちてスッキリしました。
とても素晴らしい内容で、この分野の研究はぜひとももっと広がってほしいです。
「重力を避けると早く老ける」
重力を敵にするのではなくいかに味方につけるかがとても大事ですね。
とてもわかりやすくて勉強になる内容です。
非常におすすめです。