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「悩ましい国語辞典」の神永 曉さんが[編集]している本。
「ウソ読み」は東京と関西の5大学(特に東京女子大学の篠崎ゼミ)の学生さんに、可能性のある読み方を考えて貰ったそうです。
「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」の難読漢字版のような辞典(と言うとほめ過ぎか)。
読めない漢字って結構あるんですよね。
私にとってのいい例が「ベルリンは晴れているか」で使われている難読漢字。そのせいもあって読みかけのまま中断中。
本書は、難読漢字を集めた普通の辞典なのですが、「ウソ読み索引」があるので同じ読み間違いをしていれば正解にたどり着けます。
麻生太郎のおかげで正しい読み方が浸透した「未曾有」は「みぞうう」「みそうゆう」「みそゆう」と3つもウソ読みがあったが、
安倍晋三が国会で「でんでん」と読んだ「云々」は「いいいい」しかなかった。
「ウソ読み索引」に自分の読み方と一致しているものがあれば、それは間違いということだ。
老舗「ろうほ」灰汁「はいじる」所謂「しょい」流石「りゅうせき」長閑「ちょうかん」など、ウソ読みで見つかる漢字は少ない。
普段お目にかからない、憖っか、懇ろ、などウソ読みもできない漢字はお手上げだ。
「なまじっか」はウソ読み例も見つからなかった。
懇ろは「おもむろ」と読み間違えていれば「ねんごろ」にたどり着けた。
地名の読み方も知ってるか否によるが、間違いやすい読み方から正しい読み方がわかるものが多い。
東京の地名、御徒町や石神井は、「おとまち」や「いしがみい」がウソ読み索引にあるし、
大阪の地名、枚方、浪速、富田林なら「まいかた」「ろうそく」「とみたばやし」から正解にたどり着ける。
特に北海道と沖縄には読めない地名が多いですね。もう、覚えるしかないです。
「土産」が載っていなかったが、「どさん」で索引にはありそうだ。
よく気になるのが、毎を「まい」と読む人が多いこと。
例えば、1分毎にを「いっぷんまいに」と言って普通に通じ合っているのが気持ち悪い。
本書では、日毎が載っていた。「ひごと」が正解でウソ読みは「にちまい」。