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どれも面白かったのだが、一番印象に残ったのは「花輪の海」という作品。
海で行われた大学の空手部の合宿・・。その合宿のシゴキにおいて同期の友人が死ぬ。
主人公とその同期たちは、彼の死をきっかけに心を閉ざしていく。
しかし、友人たちとの再会には思いがけない当時の事実があったのだ。
オレは大学では運動部には所属しなかったが、高校時代は結構練習のキツいハンドボール部だった。
一番イヤだったのが、土日の練習には過去に卒業したOBが登場することだった。
全然知らない人なのだが、その部を卒業したということで絶対服従だ。
そのOBたちが突然、「てめえら、気合はいってねえな!」とボールをボコッと蹴る!
はるか向こうに飛んでいったボールを全員で取りに行き、何故か手をつないでウサギ跳びで戻る。
それを何度も繰り返し・・・これだけでも目かかすみ、ノドがカラカラで死ぬ思いだった。
今考えてみると、彼らの中には自分に逆らえない後輩をしごくことで「ウサ晴らし」しているようなひどい輩もいたかもしれない。
(もちろん、中には純粋に後輩を鍛えたいと思っている人もいるが)
何もなかったから「あの頃は大変だったなあ・・」と思い出になってはいるものの、そんな連中のシゴキにあって、もし死人が出たとしたら、誰が責任を取ったのであろうか。
あの時の憎いOBの顔と名前はまだ記憶している。
今はお互いいいオッサン同士にはなっているとは思うが、もし目の前にいるのなら、法律に触れない程度で復讐してやりたいぞ!(笑)
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短編集 読みやすかったです 色々な隠されていた事(真相)がわかった時、人はどうするのか 悲しい話しが多いね
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~内容(「BOOK」データベースより)~
犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。―息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。
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短編集ながら、どれも読了感は重たい。選挙戦を書いた「18番ホール」が一番面白かった。主人公がかなりうざったいですが。
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単純な悪と正の図式だけでは成り立っていないこの社会。
人間の心理・心情を鋭く描いた短編が5編。いずれも事件の当事者だけに秘められた隠蔽、誤算、保身、疑心暗鬼といった真相が明らかになるラスト。その後どうなったのかは、読者におまかせというか、計算ずくで、読者はしてやられたりの嵌められ小説の感でしたが、リーダビリティは否定しようもなかったですね。
(2007/8/23)
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短編だから物語が単純になっているけど、
まさにタイトルどおり「真相」があらわになる物語(18番ホールは少々違う)。
グイグイ引かれて読み進む。
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◆真相
◆18番ホール
◆不眠
◆花輪の海・・・「あなたにとって、これまで一番嬉しかったことは何ですか?」。城田が再就職のための面接でこう聞かれた瞬間、浮かんだことは「友人が死んだ時」という答えだった――。学生時代、このままでは殺されると感じた空手部の合宿。そこで一緒にしごきを受けていた友達の一人が、謎の死をとげたために合宿が中止になったのだ。
◆他人の家
以上5編の短編集。
どれも短篇とは思えない、濃い内容。1つの事実の裏に隠されたもう1つの真実、というのが必ずある。
◆花輪の海・・・13年たった今わかる、あの時の真相。そして、1つの嘘が追い詰めた罪。うまいなぁ。
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犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。―息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。
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事件にかかわったことで、人生が変わってしまった人たちの姿を描いた作品。個人的には「他人の家」が好きです。
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横山短編集の中ではかなり好きな部類。
和泉あたりで映像化したら面白そう。
2008/02/19
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この作品のそれぞれの主人公達は皆ギリギリのところを生きている人たちで、でもそのギリギリが微妙なバランスで均衡を保っている。
物語はその均衡が破られる所から始まり、その失われた均衡を乗り越えようと奮闘している姿が、犯罪の向こう側にある真実を犯罪の当事者あるいは家族の視点から描いてある作品です。
お勧めは「花輪の海」と「他人の家」
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うまいなー。すごいなー。でも、これ1回読んでたわ。もう一回読んだけど。最近多いな、読んだ本を買っちゃって、読むこと。脳ヤバス。
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知らなければよかったと思うこと、本当のこと… 事件の裏に潜む真相をテーマにした短編集。
切なくなる話、ちょっと怖くなるストーリーの数々。
一気に読めました。
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犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。
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色々なタイプの『真相』があり、その『真相』が明らかになる!
その先はお任せしますって感じです!
取り返しのつかない悪事は隠しておくことはできませんね!
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2008.8
恐ろしい真相、恐いくらいの人間模様が5編。震えそうになった。事件の後のドラマを描いた、秀作。