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自分の国の歴史を悲観的に捉える日本人が増えてきているなか、もう一度改めて日本の歴史を考え直すきっかけになる良書。
「愛国心を持とう」と言っただけで右だの言われる時代に、日本の中心軸を戻す手助けになる本!ぜひ日本の悲観的な歴史教育から一人でも多くの日本人が解放されてほしいと思う。
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世界が如何に陰謀に満ち満ちていたのか、また満ち満ちているのかがよく分かった。ソ連の諜報の能力、それを活かしきる政治力が強力であったことが改めて分かった。
天皇を中心とする日本の文化文明は、アジアの亜種ではなく全く異なったものであるという認識をもて、大変誇りに思う。次代の担い手としてきれいな心で受け継いでいきたい。
目次
第1章 歪められた自画像
第2章 あの戦争をどう見るべきか
第3章 日本人にとっての天皇
第4章 日本文明とは何か
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そんなことを言われたら、読んでみようか、と思ったんだけど、
内容は右寄りの1つの思想だと思いました。
自分は戦争を本当に全然知らない。
いつも言ってる気がするけど、歴史でも近代をやる頃には、
学年末になっており、怒涛の勢いで授業するから覚えてない。。。
なので、書いてある内容で、知らないことがたくさんありました。
日本の外交や、中国との関係など、かなりうなずけるところもあります。
また、戦後の戦前~戦中否定の後ろ向き責任論視点によって、
日本人というのがあいまいになって、事なかれ主義なのも確かにあります。
しかし、知らない歴史に関して、日本贔屓のことが多く、
日本がしたことは?っていう部分が抜けてる感じでした。
しかも言い方が断定的で、そこはまだ明らかになってないんじゃ?
って思ったりしたんですが・・・研究者じゃないから知らないけど。
また、左批判が多いのもちょっと。
世代的にそういう知識や経験がないので、左右の対立を元に書かれても、
しっくりこない。もう少し客観的事実だけで書いてほしい。
そんな自分は英米的な事実主義の中道派というのになるのかしら。
新聞は嫌いで読まないけど、思想や記事がというより、
拡張員と関わりを持ちたくないからだし。
天皇に関しても、すっかり日本の象徴としてインプットしているので、
神道というのもいまいちしっくりきません。日本人が無宗教だと思はないけど、
1つの宗教を信仰したり共有したりしているという感覚は薄い。
そんな平和ボケ育ち、無知の自分。
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明治維新前後からの「日本近代史」をベースにし、「近現代世界は60年周期で大変動する」との視点からの見直しを図った内容です。
中西さんご自身が冒頭で「気軽に手にとってもらいたい」と述べられているように、
大学で近代史を専攻していた癖にすっかり門外漢な自分にとっても、非常に判りやすくまとめられています。
こうしてみるとやはり、小中高で習ったはずの「社会科の歴史」は不透明であったのかなと思い返してみたり。
まぁ、自分の場合は幸いにして?大学で史学科に進み、「学問」としての「歴史」の良い所も悪い所も体験できましたけども。
で、その大学在学中に、学科の特性として取得しやすかった「教職員資格」をとったりしています(学芸員もですが)。
当然教職に絡んだ講義も受け、きっかけが不純だった割には、そこそこ真面目に受けていた気もします。
そんな講義の中でも印象に残っているものの一つに、教育実習関連の講義がありました(ちょいうろ覚えですが)。
ちなみに自分の教育実習は1998年頃が舞台となっています、、そう考えるともう10年近く昔ですか、早いものです。
大元は「生徒の学習意欲が低下している、授業に対するモチベーションが希薄である」との問題提起に始まり、
そこから「生徒に自ら「考えさせる」には、どうしたらよいか」との問題意識や、教育実習での実践につなげていったと記憶しています。
実際の教育実習については大学の指導教授から「内容はともかく、姿勢が客観化しすぎていて「思い」が伝わらないね」なんて評価を受けています。
実習先の母校(高校社会科でした)の先生からも、似たような評価であったと思います。
当時は「必要性感じれば自らでなんとかするだろ、その時のきっかけ位になればいいや」なんてヒネタ考えでしたから、
妙に教授のその言葉に納得して「やはり教師として「教える」のは性にあわん」なんて結論づけたりしてました。
今にして思えば「教える(た)」ことへの責任感からの逃避、だったのだろうと、そんな事をを考えさせてくれた一冊でした。
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右寄りの本でした。想像してたのと違う。ただ知識として知らないことが多く、読んでよかった。何事も知らないで否定してはいけないものだなぁ、と感じた、が「終戦の詔書」を原文で載せられて理解できるわけがない。それで都合のよい部分だけ解説して、「~だからこうだ」と言われても納得できる訳がない。
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[ 内容 ]
なぜ日本人は戦前を否定するのか?
なぜ「歴史」を社会科で教えるのか?
日本人が天皇を必要とする理由は?
―六〇年前の敗戦をきっかけに、明治も江戸も古代までも全否定する奇妙な歴史観が、この国を支配してきた。
しかし、近現代世界はいま大きく変動している。
戦争の真実を物語る機密文書も公開されはじめた。
「この国のかたち」を描くために、私たちはいま何をすべきか。
積み重ねられた「戦後の嘘」を打ち捨て、日本文明の核心を捉えることで、日本人のアイデンティティを真正面から問う。
[ 目次 ]
第1章 歪められた自画像(なぜ日本人は戦前を全否定するのか 戦後の嘘 戦後の悲しき真実 戦後六〇年、いまこそ覚醒のとき)
第2章 あの戦争をどう見るべきか(日露戦争をどう見るべきか 日本はなぜ大東亜戦争に突入したのか)
第3章 日本人にとっての天皇(天皇―世界に類なき君主 なぜ日本人は天皇を必要とするのか 天皇を戴いて歩み続けるために)
第4章 日本文明とは何か(戦後日本人を呪縛した『菊と刀』 日本文明―この独自なる文明 この国の「心のかたち」)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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天皇陛下に対する気持ちが、かなり変わった。やはり世界に通用するには、まず自国の文化や歴史を理解することが大事なことだと改めて思った。
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原発問題で注目されることになった日本。
マスコミから知りうる日本という国は、果たして対外的にどうなのか。
戦後、GHQのもとに再生させられた日本は
日本の良さを失ってきているような気がした。
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日本人でありながら日本に対して否定的な意識を持っている人にこそ一読して欲しい内容。多少極端とも見える表現もあるかもしれませんが共感できる指摘だと思います。
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保守派である著者が、戦後体制、戦時中、天皇制について簡単に解説した本。
第一章で解説している戦後体制(主に教育面)に批判的なのはある程度予想が付いたが、面白いのは戦時中について述べた第二章である。
アメリカやイギリスが日本軍を恐れたのは「國體護持」を掲げて自己犠牲を厭わない点にあった。そして、戦後体制はそんな日本の力を削ぎ、日本を社会主義の実験場にしようという目的があったと述べている。この件を読んで、戦後の日本は憲法9条に見られるような平和主義の実験場にもなったのではないか。
他には、日本が「大東亜共栄圏」とか「五族協和」、「八紘一宇」というスローガンを掲げてアメリカやイギリスを相手にしたことが誤りである、という記述が気になった。これは中国のように中華思想を持つ国が大人しく日本の掲げる「アジア連帯」に従うことはない、という著者の考えに基づくものである。
著者の信条に賛同するかどうかは別として、保守派・右派の基本的な考え方を知るのには適した本である。人によってはすでに知っていることが多いかもしれないが。
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よく言えば「愛国心にあふれた本」、悪く言えば「かなり右よりな本」でした。天皇はすごい、大戦は間違っていないetc... 右でも左でもいいんだけど、筆者の推測によるミスリードが多すぎる。
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高校を卒業する時に、校長閣下がお薦めになったご本。安倍首相のブレーンの書いたこの本の中身は、僕にとって危険極まりないものとしか思えなかった。それに文明の分け方とかはハンティントンぽくて拙劣ではないか?
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タイトルで買った感のある一冊。
僕は小中高といろんな先生に学んできて、
けれど自分で違和感を感じて勉強したりして。
世の中には客観的事実なんてものはないし、
歴史は造られたものでしかなく。
などと思っていたのでこの本の主張は解り易かったです。
しかしながら全面的に受け入れるのではなく、
自分の中で様々な考えや主張をぶつけ合って、
自分の考えを改めて練る必要があるのではないかと思います。
もちろん自分を含め、
最近の日本人は考えることをあまりにも外部に任せ過ぎているように思います。
こういったものでなくても考えさせられるものというものを
右左、硬軟、新旧etc...色々混ぜ合わせて、
知るべきであるし、考えるべきであると思います。
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これもひとつの考え方として、受けとめる必要あり。全面的に信じてしまうと、それは宗教みたいなものになってしまいます。
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戦場に散った兵士の多くは真面目で優秀なヤツばかりだった。生き残った者たちはそのことを一生悔いていまも生きている。だからモーレツに日本は経済復興を遂げた。まるでその後ろめたさから逃げるようにして。これはひとつの事実で側面であるような気がする。戦争のことは二度と思い出したくない。そう言って会話を避ける老人たちの中には単に戦争の悲惨さを避けているのではなく生きている自分にずっと罪を感じている。これは本人たちにしかわからないことであって日本人として知っておくべきこと。