紙の本
中学生どころか44歳のおじさんもたいへんタメになりました
2006/11/13 14:57
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ツトくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校高学年から中学生を対象に,東京証券取引所で開かれた「株のがっこう」での授業と,その後小学校5年生から中学3年生までの7人の子どもたちが3カ月にわたっておこなった株式の投資体験についてのリポート報告をまとめたものである。
「株のがっこう」は午前中に3時間(45分単位)主催するマネックス・ユニバーシティの社長,内藤忍らによる講義が,午後は「東証見学」や「オンライントレードの模擬体験」等が行われた。株のカリスマたちが子どもたちを相手に基本から教えてくれたこの講義は,これから株を始めようとしている私のような大人にとっても,涙がこぼれるほどの分かりやすさである。
さて,この投資体験をした子どもたちは一様に「経済の仕組みが分かった」「毎日のニュースを必ず見るようになった」「新聞を隅から隅まで読むようになった」と言う。そりゃそうですよね。自分のお金で買った株が日々のニュースに左右されているわけですからね。人間,子どもといえど,お金が絡めば真剣になります。
実は,現在学校教育の一番弱い点である。実際子どもに10万円をもたせるなんて不可能。そんな中で,現実の世の中にいかに近づけ,当面役立つ「生きる力」をどうやってつけるか。このマネックス証券さんのように企業が積極的に関わってくれると子どもたちには有り難い。
しっかりした「消費者教育」による振り込め詐欺など,詐欺被害の未然防止が強調されている。金融や経済のことを勉強しておくと「有り得ない話」や「うまい話にはウラがある」ことをすぐ見抜けるようになるという理論である。その点本書でも,原始時代に狩猟の仕方を身につけていないと生きていけなかったように,これからの時代「生きていくための知識」としてお金や株に関する知識がないと生きづらくなると指摘している。
これまで家庭や学校では「おこづかい帳」等を奨励し,無駄遣いしないことに力点をおき,お金の使い方,特に「金儲け」についてはタブー視してきた。しかし,これからは,お金をどう使えば社会にも自分にも生きて働くのか,やっていく必要があるようですな。
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松本さんの文章は何をよんでもしっかりとわかりやすく頭にはいりやすい。宮本輝の小説をよんだあとのような満足感。中学生向けだったのでどしろうとな私にはとてもよい一冊でした。
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中学生への授業をもとにした世界一簡単な「株」の本―「お金に困らない子」はこうして育つ! 中学生だけでなく、小学生も株に挑戦した体験本。みんな損失ばっかりだけどね。やっぱり小中学生のうちから株について教えて方がいいのかな? http://amzn.to/bcOTAV
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株の基本的な言葉を知ることができたと思う。
この本を読むと、株は身近かであり、簡単にできると錯覚するかもしれない。
確かに、講座開設や実践となると簡単かもしれないが、利益を出そうと思うならば、勉強が必要だということがわかるはず。
この本の中では、実際に小中学生の実践が記載されているが、7人中1人しか利益を出せていない。
3ヶ月という短期間を経済的に悪い時期に実施されたようだが、ちょっと株について勉強しただけでは、利益を出すことは難しいと感じた。
この本をスタートとして、小中学生が勉強したようなことを自分自身でも勉強し、実践につなげることがてきるようにしていきたい。
小中学生の体験も参考にしながら。
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図書館の児童書コーナーにあって手に取ったが、株の世界を全く知らない大人にとっても、「基本のキ」が学べる良書であると思った。
子供でも株ができること、経済に興味を持つのにいいきっかけの一つになることが改めて感じられた。
児童書コーナー、あなどれない。
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株を学ぶにあたって、まずはここから中学生向け「株」についての「基本のキ」
マネックス証券が開催する「株のがっこう」の授業の記録と小中学生が実際に株投資を体験したレポートから成るこの本。
え!小中学生でも株の取り引きができるんだ!から驚きでした。7例とも親御さんが株取引をやっている方々で、こともは親の姿を見て興味を持つんだなと思いました。
こどもに対して、お金についてのあれこれをどう扱ったら良いものか判断に困る事があるので、まずは自分がお金の勉強をします。
こどもたちが普段手にしているおもちゃやお菓子を売る企業に投資をして応援する。社会とつながる入り口に株取引を最初に学ぶというのはとても入りやすいという事がわかりました。
脱線します。
よく「学校では教えてくれない〜」というのがありますが、「お金のこと」もその1つだと思います。金融教育も導入するようになるとも聞いています。
でも、ちょっと待って。そもそも学校では、「その人に必要な事を全て教えてくれる」ところなんでしょうか?「学校では教えてくれない」って言い方がどうも、何でもかんでも学校で教えてもらえると錯覚しているように思えてなりません。親も生徒も先生も誰しもが錯覚してませんか?
学校で教える事とそうでない事をはっきりさせる必要があるのではないかと思います。躾から何から何まで学校に押し付けた事が、教師を長時間労働に追いやったんじゃないでしょうか?かわいそうに教師たち。
学校で教わらないことは、自分でそして家庭で、勉強しなければならないと自覚する事が生涯教育につながると思います。