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久しぶりにぞっとするミステリー。最後に明かされる「二重誘拐」の意味を知ったとき、本当に犯人を残酷で人間ではないと思えるほど。でも近年の誘拐・監禁事件の例を見るとまんざら小説だとは思えない。
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『酷い・・・』
読んでいて犯罪に怒りを感じていた中で、
奇跡的な真実がわかった時には
号泣してしまいました。
そのへんがすごく感動しました。
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06年12月。06年マイベスト第6位。
『この国では全国各地かの都市部から自然が根こそぎにされ、
外の自然と正常に呼応する「内なる自然」をもたない、
いびつな人間が、日々大量生産されている。
そして、そうした人間たちが、
思わず目をおおいたくなるような残虐な事件を次々に引き起こしている。』
あとがきから
そう、世間では信じられないようなおぞましい事件が相次いでいる。
この物語は、若い女性がある日忽然と姿を消し、
2、3年すると戻ってくる。
誘拐されたわけだが、事件のことを何もしゃべろうとはしない。
何を恐れて黙するのか?
誘拐された女性のひとり、千恵と
恋人だった秀明が事件の解決の鍵となっている。
残酷なストーリーが、
二人の愛の強さに救われているといおうか。
犯人探しという面ではあっけないが
もっと別の重い展開が読み応えのある物語にさせている。
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突然失踪した若い女性たち。しかし、なぜか彼女たちは2、3年後には戻ってくるのだ。そして、帰還した失踪者はみな口をとざす。謎の誘拐犯はいかにして今なお彼女たちを支配しているのか?−−−−−エンタメ誘拐ミステリではなく社会派誘拐ミステリです。扱う内容と文章(?なんだろうが)が合ってないように感じた。社会派ものは二段組の方が良いのではないでしょうか。そもそも社会派には合わない自分にとっては残念な内容でした。でも著者がフューチャーする黒澤明の『天国と地獄』が見てみたいです。
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★あらすじ★
突然失跡した若い女性たち。しかし、彼女たちは2、3年後には戻ってくるのだ。帰還した失跡者はなぜか多くを語らない。謎の誘拐犯はいかにして彼女たちをいまだ支配しているのか?翻訳家井上一馬さんが初めて書き下ろした長編ミステリー。
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若い女性が誘拐され、2~3年で戻ってくる。
被害者たちは、一様に詳しく語りたがらない。
いったい何を隠しているのか、何を恐れているのか・・
このミステリのキモの部分になる謎は
わりと最初のほうでわかっちゃった(笑)
でもラスト、含みを持たせた終わり方は
ゾーーっとした~~
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作品としてはさらっと読めた感じですが
テーマは重いです。
こんな事、絶対許されないと憤りを感じました。
被害者やその親たちとの約束を守る刑事と
ラストの一つの真実で救われる気がしました。
またこの作家の作品に出会えれば読んでみたいと思わされました。
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犯人は悪魔の化身…みたいな書きっぷりだったわりには、小者だったので、拍子抜け。
二重誘拐についてはなるほどなと。
ラストにはむむっとなったものの、そこまで説明的にならなくてもよかったと思った。
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描写が薄っぺらで、話も不快感を伴い、読んだ事あるような展開。。。と思ったら、三年前に読んでいました。印象が薄い本だとこういうことがある(*_*)
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二重誘拐のからくりと、それを徐々に解き明かしていく構成は良い。
あとがきに引いた。「女性に相手にされないモテない男たちはばっさりと切って捨てられ、恋愛弱者としてオタク化の度合いを深めていく」ってなんだそりゃ。オタクへの偏見だと思う。