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いわゆるモリミ体と呼ばれる文体を封印した作品です。
同じ人物が他の章に登場しているようで微妙にキャラクターが変わっていたりするところが読んでいて頭を使います。
シュールであり不可解でもあります。
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11月9日購入。14日読了。こういうホラー,いやまさに奇譚も書けるなんて思いもしなかったなあ。…でもまあ一連の作品もある意味ホラーかもしれないか。
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舞台はやはり京都であり、独特の文体もそのまま。しかし、これまでの作品とはまったく違うテイストの作品。正直、これまでのような作品を期待していたので、最初は物足りなさがあったのだが、読み進むうちにすっかりこの世界にはまっていた。ホラーというよりはやはり奇譚というべきか、なんとも妖艶で、幻想的な話。それぞれの短編が繋がりそうで繋がらない。すべての作品が幻想的なまま終わっていく。これが森見作品初めての人だったら、ほかの作品を読んで腰を抜かすと思う。
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4つの短編が繋がってる様で繋がってない、不思議な世界でした。<骨董屋の芳蓮堂><胴が長くて人間の様な顔をしたケモノ><幻燈><狐の面>等々、共通して出てくるアイテムの影響で短編に関連があるかの様に感じてしまうけど、確証はない。
それぞれの短編を読み終えた時に、謎が解決しているかといえばそうでもなく、4つの短編を全て読み終えても核心に触れられることはなく、謎は謎のまま余韻を残して横たわっていました。
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結構、好き嫌いが分かれるのでは?文章が醸し出している京都の怪しさは魅力的に描かれていると思うんだけど、ストーリーがちょっと抽象的でわかりにくかった。物語の最後もはっきりしないので、こういうことなんだろうなー。という想像もしにくかった。わかる人にはわかるのかも。
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連作中編がみっつ収録されています。雰囲気は乾いているのに、じっとりと足元から這い上がってくるような静かな怖さ。
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・連作のような短編のような。狐の面、怪しい獣等々、ホラーテイスト満載ですが、不思議な雰囲気のためかそれほど怖くありませんでした。時系列の乱れ方が煩雑で混乱し(たぶんわざとだろうが)、余計に不思議に思えたのかもしれない。
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薄ら寒いきつねのはなし。帯の文句通り、古都の悪夢でした。しつこくない文体が好きです。それがまた雰囲気出してるんだよね。
面白かった。もっとこういうの読みたい感じ。
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うっおー面白いなぁ。森見先生、ほれました。彼女欲しい黒髪乙女欲しいラブコメディだけでなく、こういうじっとりした薄暗くて怖い話もかけるんですね。これは本物だ。お話のこまごまとしたリンクも親しみやすくて嬉しいし、既に世界が確立されてて素晴らしい。ここまで積極的に次の話が読みたいなーと思える作家さんは久々です。モリミーすきだ。
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『夜は短し歩けよ乙女』で一躍有名になった森見登美彦を読書。
現代の街に潜む、妖しい生き物や現象について描いた短編集。
ラブコメ色の強い、森見登美彦の別の一面を垣間見ることができた。
ただ、とらえどころのない話が多いため、面白くはないと思う。
彼特有の小難しい表現も少なかったように思えて、ちょっと残念だった。
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基本的には薄気味悪い雰囲気で坦々と展開されます。まさに奇々怪々。この雰囲気は好き。
短編4つの中では「果実の中の龍」が突出してる。終盤でいきなり「おぉぉ?」と驚きました。
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狐のお面が肌寒いミステリーでございます。初めての森見さん作品でしたが文体が点々としてて読みやすかったしよかったです。
古都の悪夢かぁ…じっとりきます。
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悪い夢っていうのがすごいしっくり来る。時系列がわからないようにクロスオーバーしててわくわくする。後味の悪い不気味さ。その空気にどんどんのめりこまされていく。
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最初にある「きつねのはなし」が一番好き。一貫して流れる幻想的な空気がたまらなく好き。ぼかしていて全部を明かしていない。そこがこの本の雰囲気を駆り立てている。正直最初の話は夜読んでてちょっと怖くなった。読んでるうちの困惑してなんだかよく分からなくなってくる。でもそれがいい。なかなか出逢えなかった一冊。
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買った日・読んだ日不明。人気のある作家さんのようなのですが‥物語の中盤までの雰囲気は、すごく好きなのです。しかし途中で必ず世界観を壊すアイテムが出てくる(携帯電話・マンションなど)わざとなのかもしれませんが、自分はこれにはハマれなかった。せっかくの世界観も、そろそろ壊されそう、という予感にビクビクしてしまう。