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う〜ん、満足!『夜市』と同じく、架空の世界。やっぱりこの感じ、好きです。『夜市』は短編なので少し物足りなかったんですが、今回は長編で読み応えアリでした。
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「夜市」に引き続く第二作目だけど、やっぱり不思議な感じのお話で、でもすごくいい話でした。ヘンな終わり方じゃなく、すごく気持ちのいいハッピーエンド。素敵です。
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現世の外側にある不思議な町・穏。その町で暮らす少年と、彼に憑いた「風わいわい」の物語。
『夜市』の時にも感じた、純和風な独特な世界観。
それがなんとも言えない味を出していて、一気に引き込まれました。
大きな二つの短編に分かれていて、それがつながったときの快感は素敵。
二作目ながら、すでに恒川ワールド炸裂といった感じで、絶対今後の作品も読み続けようと思います。
いや〜面白かった。ナイスホラー!!
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期待はずれだった。
穏の雰囲気も好きだし時間軸の組み方も上手いと思ったのだが、何となく好きになれない。「夜市」に比べると数段落ちる。
次の作品に期待。
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恒川氏の、「夜市」に継ぐ作品。長編第一作目。「雷の季節になると人が消える」という言い伝えの在る、不思議な街が舞台。
登場人物の賢也の曖昧な過去、風わいわいとの不思議な関係、そして姉の失踪の原因。話が進んでいくにつれて、それらが
面白く絡み付いていて、(少しすっきりとしない部分もあるが)好感が持てる。…けれど、前作の「夜市」よりは、ホラーの度合いが薄れている気も…。話全体としては文句無しの怖さでした。
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「夜市」を読んだときも感じたが、陰陽の違いはあれど小路幸也と同じにおいがする。決して嫌いではないが、「夜市」よりは劣る。初の長編ということで、ちょっと冗長になったのかもしれない。それにしても、北海道の小路が陽、沖縄の恒川が陰というのは、なんだか面白い。
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異世界の小さな町、穏(おん)で暮らす少年・賢也。「風わいわい」という物の怪に取り憑かれている彼は、ある秘密を知ってしまったために町を追われる羽目になる。風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは-?
【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50831835.html
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不思議な雰囲気のダークファンタジーという要素はそのままに、今作は更にダーク部分に磨きがかかってます。途中グロい場面もありますが、文章がさらっとしてるため重くなりすぎず読めました。想像を巡らすと、やはり前作「夜市」に繋がっているような感じがして楽しめました。
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「夜市」作者の二冊目。正直怖々読み始めた。一冊目がとても気に入ったとはいえ、とにかく新人だしそのレベルが維持できるのか、はっきり言って保証はないからだ。だが杞憂だった。作者が描く世界はなんと美しく独特で豊かな世界なのだろう。ストーリーに起伏がつき、一冊目よりさらに面白くなった。平明な文章で似ていて非なる世界を描く筆致は一冊目と同じく読み手の眼前に鮮やかにイメージを浮かび上がらせる。次作が本当に楽しみだ。
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下界から連れてこられた主人公が事件に巻き込まれて逃げ出す
ルールを犯すと鬼衆と称する男達に殺害される
幼馴染、穂高の兄ナギヒサが鬼衆だった。ヒナの幽霊が闇番の所に現れ、自分の遺体の場所を告げた
確認しに行くとナギヒサがいた。現場をおさえたので、殺しに来た。
自分の肩に憑いている化け物が助けてくれた。ナギヒサが死んで追われる立場に。
追ってを倒した動物を追い払い、鳥居をくぐり幼馴染と下界に下る。音が聞こえない世界
現代の茜の話。
鬼衆が、穏から下界に戻った人間を監視している。その内のトバムネキが暴走
穏出身の継母からの依頼で殺されかけた茜。賢也を浚って行くのを止めようとして連れてこられた
早田が戦う。機転を効かして生き残った。トバムネキを倒すが復活した
穏から絶縁されたトバムネキ。まず、早田の消息を調べたがすべて出鱈目
14歳の賢也と遭遇。自分の風まいまいが憑いていた
アルミ缶に心臓を閉じ込められたトバムネキ
殺されかけた主人公の幼少期の謎が明かされる
死んだと思った姉は生きていた。トバムネキの監視をする為に下界に戻った
トバムネキの殺戮。その時、家族を目の前で殺された幼児がいた。彼の名が賢也
賢也の姉が茜だった。下界に戻るのを拒絶し、穏に賢也に連れて行った
穂高と姉が穏に戻った
賢也は身元不明の人間として暮らす
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前作「夜市」でホラー大賞を受賞した恒川光太郎氏の2作目。
現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。風わいわいは姉を失った賢也を励ましてくれたが、穏では「風わいわい憑き」は忌み嫌われるため、賢也はその存在を隠し続けていた。賢也の穏での生活は、突然に断ち切られる。賢也が穏でも由緒正しい家系の一人息子・ナギヒサが殺人に手を染めているという証拠をつかんでしまうからだ。しかしナギヒサは逆に賢也に殺人の罪をなすりつけ、賢也は穏を追われる身となる。
穏、という世界には、
春夏秋冬の他、人が消えるという雷の季節や風わいわいなどの妖怪(?)が存在し、外の世界とも繋がりがあり、その境界を守る闇番と呼ばれる人がいたり・・・などなど世界観がとても魅力的で物語の前半、主人公・賢也の穏での暮らしは面白かったけど、中盤あたりから展開が速かったなぁ・・・。もっと楽しみたかったです。
後半、風わいわいと賢也と姉の繋がりが分かって、これまでの話が収束されてひとつになるところは見事だと思いました。一気に読めると思います。
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ここではないどこかの世界を描いた作品でした。雷が鳴り響く風の強い夜、私は風わいわいの声を聞くために耳を澄まそうと思います。とても美しい空の下で風霊鳥の姿を見つけるために目を凝らそうと思います。
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こういうタイプの小説ってなかなかないと思う。人間性を垣間見せてくれる。そして、映画”ヴィレッジ”を思い出す。
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「夜市」の世界へとまた誘われる。そこは「風わいわい」のいる世界。うつしよと雲海の楽園との曖昧な境界なのか。そこは「穏(おん)」。雷季、雷の季節のある土地。雷鳴、稲妻のなかで何が行われているのか。つきまとうトバムネキ。賢也にとって、やがて新しい季節は訪れるのか。
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「夜市」と同じくとても面白く読めました。
本当にこんな世界がどこかにあるかも、と想像してしまった。