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宮澤喜一保守本流の軌跡 みんなのレビュー
- 宮澤 喜一 (著), 五百旗頭 真 (編), 伊藤 元重 (編), 薬師寺 克行 (編)
- 税込価格:1,650円(15pt)
- 出版社:朝日新聞社
- 発行年月:2006.11
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紙の本
バブルを甘く見ていた大蔵官僚
2006/11/18 15:45
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大蔵官僚OBの宮澤氏への評価は低い。著しく低い。曰く「現在の日本の財政をココまで悪化させた責任の大半は宮澤氏にある」という。一方、宮澤氏は本書で厳しく大蔵官僚のバブル処理に対する無能振りを糾弾する。大蔵官僚の大半は地価崩壊はそのうち反転し地価は上昇に転じて土地融資にカラム銀行の不良債権なぞ消えてなくなる。だから銀行への公的資金注入なんぞまったく必要ないというスタンスだったのだという。当時の情勢推移をこの目で見てきた私からすると、宮澤氏の大蔵省に対する評価は極めて正しいものだと思われる。大蔵省含む高級官僚の大半は都心の一等地に建つ「官舎」に住んでいる。課長、局長となるまで自分で住宅ローンなど組む必要なんかまったくない。だから当時のサラリーマン達が、日々上昇する地価・マンション価格を見て、どんなに顔面蒼白になりパニックになっていたかまったく理解できなかったのだろう。そして私の同僚の大半は莫大なローンを組んだ。俗に「借りることの出来た不幸」という。超一流会社の社員であったがゆえに、銀行は喜んで4000万円でも5000万円でも貸した。そして買ったマンションが半値に暴落したのである。本書を読んで思い出したのは、あのクリントンというイカサマ野郎による傲慢な対日経済交渉の無礼な様子である。この面でも宮澤さんは良く頑張ったと思う。クリントン相手に1歩も引かなかったのだ。空前にして絶後といわれる良好な日米関係を演出した天才政治家・小泉純一郎の時代とはかなりことなる時代を、ひさしぶりに思い出した。
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