投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ある男がギャッツビーと出合ったひと夏の思い出。
繊細で精緻で艶やか。ここまで綺麗な文字は今までで出合ったことありません。最高の名作であり名訳。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
この本が読みたいと思ったのは、19歳の時で、村上春樹氏の『ノルウェイの森』を呼んだ時、主人公『ワタナベ』が作中で絶賛していたためです。
そしてその後知ったことは、この本を絶賛していたのは『ワタナベ』ではなく村上春樹氏自信だったということです。
氏は自らこの本に出会わなければ違う行き方をしていたとまで言っています。そこまで言うならどんだけ面白いんだろうとますます興味を深めていました。
そんな折、ふと本屋の前を通り過ぎると、まさにその作品を大絶賛していた村上氏本人がグレートギャッツビーを訳しているではないですか!これは即買っすよ。そしてマッハで読みふけりました。
で、感想は、、、ん〜、あまり読みとれなかった。。。たしかに登場人物の感情の機微の捉え方や情景描写は素晴らしいかとは思いましたが、へ〜って感じで読み終えてしまった。
村上氏曰く、この作品の素晴らしさを100%翻訳することは不可能で、英文であるからこそこの作品の素晴らしく、英語の文体やリズムがこの作品を傑作たらしめているらしいです。つまり原文を読まなきゃ、この作品のよさはわかんねーってことのようです。
ん〜そのうち原文見つけたら読んでみたいと思います。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
『ノルウェーの森』の「僕」が大切に読んでいたこの小説。村上春樹が一番愛している本をついに翻訳したということで興味深く読みました。多くの日本人が抱く感想と同じように、私もちょっと肩透かしをくらったような印象を覚えました。ストーリーは多少意外性があるものの、さしてロマンティックさもなく、強いメッセージ性があるわけでもない。私はむしろこの小説がある時代に非常に評価されたこと、その時代の風潮・思想の部分に興味を持ちました。この小説の何がそれほどまでに支持されるのか。それについては明確な答えは出ませんが、この村上春樹翻訳の本に関しては、文末にある春樹のあとがきをもってして完結していると思います。彼が大切にしているのは語彙の美しさやリズム・・・小説の音楽性とでもいうもの、なのだなとわかりました。ストーリーにしてしまうとさしておもしろくない、でも行間を読むというか、文を読むときに頭に鳴り響くメロディの美しさこそが、この小説の最大の魅力であり、春樹が自分の小説においても求めているもの、なんだと思います。もう一度文章の美しさに焦点を当てて読みたいと思います。
2010年2月8日追記:読んで2年半経って追記します。読んだ時はわからなかったが、今はストーリーの素晴らしさがわかるのだ。対岸に浮かぶ緑色の光、若者の儚さ。2年半、咀嚼し続けて、読み返してもいないけれど、緑色の光だけは、ずっと私の中にともっている。村上春樹もフィッツジェラルドは後からじわっとくるといってた通りだった!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ストーリー自体は分かるんだけど細部で分からないというところがあり,読み返す所が多かったです.
ストーリーは終幕へ向けて悲劇的になります.一途すぎてそれしか見えなくなる,さらに今を受け入れられないというは向かう先に未来はないということでしょうか.高圧的で,すべてを思い通りする彼の存在がいっそうそれを引き立てている.
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
人のさみしさについて考えた。
けどなんだか全編通しておとぎ話というかフィクションのような感じだった。
舞台が外国で上流階級のお話だから。けど最後のほうは人間がリアルだった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
読んでいて、こちらの予想を裏切る感じがよかったです。
話の流れが早すぎず遅すぎずで、心地よかった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
もし「これまでの人生で巡り会った最も重要な本を三冊あげろ」と言われたら?
村上春樹が迷うことなくあげたのは、スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』、レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』でした。
そして、どうしても一冊だけにしろと言われたら、やはり迷うことなく『グレート・ギャツビー』を選ぶそうです。
春樹が30代の時に「60歳になったら自分で訳す」と決めて神棚に上げておいたこの本を、待ちきれずに前倒しで訳してしまったという『グレート・ギャツビー』、ようやく読み終わりました。
戦争から帰ってきたギャツビーは、昔の恋人デイジーを追い求めんがため、なりふりかまわず富を得ることに没頭する。金持ちになったギャツビーは、デイジーの住まう高級住宅地のイースト・エッグとロングアイランド海峡を挟んで向かい合わせの地所に大豪邸を購入し、贅沢なパーティーを夜ごと開いてデイジーが現れるのを待つ。そして彼女が登場すると、物語は悲劇的な様相を見せ始める。かたわらで冷静になりゆきを見守る隣人、ニック・キャラウェイの視点で物語りは描かれる。
ひと夏の切ないラブストーリーですよ、old sport 。
英語で書かれた原文はリズミカルな音楽のように美しいそうな。その完成された文章をどう日本語に変換するか。『ロング・グッドバイ』の訳者あとがきでは「完訳」と自信満々だった春樹をして「今でもあまり自信はない。『全力を尽くした』という以外に僕には言いようがない。」と言わしめた素晴らしい作品、堪能させていただきました(^-^)v
原文は1924年に書かれていて、物語の舞台は1922年に設定されています。かれこれ80年前のいわば古典作品のような話ですが、これを見事に現代の話として息づかせているのはsasugaすぎます。やはり会話の意訳が的を射ているのでしょう。そういえば『キャッチャー・イン・ザ・ライ』のホールデンも、現代の若者らしく生き生きと描かれてましたよね。
この本の巻末にも30ページにわたる訳者あとがきがあり、スコット・フィッツジェラルドの人となりも解説されています。フィッツジェラルドの奥方ゼルダ(!)はハイパー・アクティブな派手好きで、賑やかなパーティー漬けの日々を送ったり浮気したり、夫の執筆を邪魔しmakuriだったそうですが、そのどんちゃん騒ぎの連続が、後日『グレート・ギャツビー』という物語の背景として結実していくことになったとか。あのひどく鮮やかなパーティーの情景描写の陰にはアクティブな奥様の活躍があったのですねww
とはいうものの、この本は『ロング・グッドバイ』のようにはさくさく読めず、途中で3冊浮気しました;^_^A
最後まで読んで、ニブイ私にもようやく全体図が見えてきましたので、もう一度ゆっくり振り返りながら細部を味わいたいと思います。
私にとっての重要な三冊ってなんだろ?
『11人いる!』『地球へ…』『綿の国星』
なーんちゃってo(^-^)o
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
部分的に野崎訳よりもわかりやすい箇所が多いが、全体的な雰囲気がいまいち。
評判がいいだけにがっかり。一般的には評価が
高いが、自分はおもしろいとは思わない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
洋書ってあんまり興味なかったんですが、
やっぱり世界のハルキ訳だね。
読みやすいです。
情景、心情の言い回しが、読んでいてわたしには心地よかった。
もちろん内容も。
全体的に穏やかに物語は進んでいくが、常に、何か不吉なことが起こりそうな予感はしている。
最終章の最後が一番すき。
最初から読んできたからこそ、最後の文章にハッとして、心打たれた。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
うーん? よくわからなかった、というのが素直なところです。ギャツビーはちょっと突っ走りぎみだったけど、最後はかわいそうでした。洋書が苦手な所為かも。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
翻訳本を読み慣れていないからなのか、期待してた程の感動は得られなかったので残念。でもその理由は自分の理解力によるものだと思う。なのでまた読み返したいです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
『ノルウエーの森』に何度か登場したスコット・フィッツジェラルドの作品。
失われた過去を放浪するという内容は村上春樹作品にもみられる気がする。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説が、この「グレート・ギャッツビー」。たったひと夏の美しく哀しい物語です。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
村上春樹がもっとも大切な小説とかっていう書き方をしていたので、読む。
正直、村上春樹の本がそんなに好きになれていないので、期待度合いもそんな感じで読む。キャッチャーインザライは好き。
いい機会だから書いてしまおう。「村上春樹が凄い好き」と堂々と言えてしまう人はどうも好きになれない。
やっぱり、そこまで凄い本には感じなかった。訳者あとがきを読んだら、こんなに文章が綺麗な本はないとかっていう話だったから、読書力不足もあるんだろうけど、あまりそういう本に惹かれないかな。村上春樹も凄い独特で雰囲気のある文章だと思うけど、なんかそこにはそんな重点を置いて本を読んでない。
ギャツビーがなぁ、なんかなぁ。偉大ではないだろあいつは。誰かのこれ読んだ感想文に愛がどうこうあったけど、どっちかったら恋だろうな。それもだいぶかっこ悪い感じの。分からなくはないけど。
この本は原文で読まないとダメなんだろうなと思った。
でも、野口さん訳も読んでみたいと思った。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
リリカルで少しシニカル、リズミカルで文句なしに美しい文章。ゆっくり丁寧に爪弾かれるアルペジオのような流れで切ない夏の日々が静かに描かれていく様はなんとも刺さってくるものがある。ただ原文にインスピレーションを与えられたにしても、やはり春樹フィルタを通した感はあり。好きだけど。なにはともあれこの物語はギャツビーのこの人間性を讃えグレートと呼んでいる、そのことが一番染みるのだ。