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道教を調べようと思ったのはかなり前なのですが、この本を最初に読めばよかった!と思いました。
道教の変遷、目的、呪術儀礼の具体的な内容などがわかりやすく説明され、大枠をつかむのにオススメです。
道教って神様があれこれで道術がこうで、という日本人の一般的な興味に特化せず、思想やルーツ、何故そうなのかという事を教えてくれる本だと思います。
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現代中国人を理解する上で必要な知識。中国史(特に阿片戦争以後)、メンツに代表される中国人のパーソナリティを理解しよう。隣国の住人は日本人の想像を超えるタフな人々です。
なお、中国本の中で、「日中友好」を前面に打ち出した本は、バイアスがかかっているので、眉にツバつけて読みましょう。
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現在でも中国人の民間信仰としてひろく根づいている道教の概説書です。民間信仰としての道教の呪術的ないし儀礼的な側面についての説明と、経典を中心に道教にかんする歴史的な説明がなされています。
一般的な中国思想史の概説書では、道教と密接なかかわりのある老荘思想についてはとりあげられていますが、民間信仰に根ざした道教についてまとまった解説が不足しているので、それにかんする知識を補うという意味で、興味深く読みました。巻末には文献案内も付されており、さらに道教についてくわしく知りたいという読者にとって有益なのではないかと思います。