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ミステリとしては難解なわけではないけど、情景がきれい。
若干後味がよくない終わり方のものもあって新鮮でした。
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絵画修復士のミステリ。絵にまつわる謎と事件の謎と、一度で二度美味しい感じ。こういうのって好きだなあ。
お気に入りは「『金蓉』の前の二人」。一番「怖い」と感じた作品だったけれど、後味は悪くないので。そういう意味なら最初の「ピカソの空白」も怖かったか……かなりぞくりときましたよ。
美術というのは当然美しいものだけれど、「妄執」がつきまとうイメージもあるなあ。だもんでミステリとは相性が良いのかも。
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何もかもを見通す〈天眼〉の持ち主であり、天才画家・冷泉朋明。彼の館に招かれた絵画修復士・御倉俊介が、仕事の合間、夜更けのコレクションルームで見た光景は・・・「ピカソの空白」
妻の肖像画を依頼した建築デザイナー。親密な画家と妻の姿を見続けた彼が考え出した報復は・・・「『金蓉』の前の二人」
資産家の娘とその夫が死に、その財産を受け継ぐ孫は殺人を疑われた。彼女の父が死の間際に指さした絵には何が隠されていたのか?・・・「遺影、『デルフトの眺望』」
著名な老画家に、毒を飲ませたのはだれなのか?
その娘であり有名画家である老女がつぶやいた、赤い睡蓮の呪いとは?・・・「モネの赤い睡蓮」
箱根の郷士だった祖父を持つ建築コンサルタント彼の部下が奇妙な死に方をした。野兎の目の中の窓、犯人の目の中の自分・・・「デユーラーの瞳」
御倉にわざと古びた肖像画を依頼する家族の謎・・・「時を巡る肖像」
絵画修復士の御倉が、仕事などで訪れる先で謎を解く美術ミステリです。
なんだか『ギャラリーフェイク』の藤田さんを思い起こさせますねぇ。
あちらはファニーな感じの漫画でしたが、こちらは真面目な作風で、読みながらお勉強をしている感じ。
絵画に関しての蘊蓄は大変面白く、ミステリを読みながら知識も増えて、二倍お得です。
ただもうちょっとユーモアの部分が欲しかったかな。
真面目だけっていうのも気づまりするもんです。
登場人物についての描写も、絵画に関するものより少なくて残念。
シリーズものとして続けるなら、登場人物の魅力ももっと書き出していってもらえるといいなぁと思いました。
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絵画修復士の御倉瞬介が遭遇した事件を推理する。
3作目から読んでしまったので、慌てて1作目(ですよね?)のこれを読みました。
が、3作目が結構スケールの大きな話で、絵画と濃密に絡んでた感があっただけに、物足りない感がありました。
あんまり絵、関係ないよねって。
連ドラのサスペンス1話解決を見ている感じでした。
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絵画修復士御倉瞬介シリーズ第一作。
小粒ながらも端正な作品集。
大技じゃないけどこういうのも良いね。
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絵画修復士御倉瞬介の推理第二弾。
「モネの赤い睡蓮」が好き。
全体的に絵を描かざるおえない人間の業を感じる。
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シリーズ1冊目なのに、後回しになってしまった^^;
でも、どれから読んでも大丈夫だね、このシリーズは。
今冊は、ピカソ、安井曾太郎、フェルメール、モネ、デューラーという大物揃い。
作品も、どこかで見たことある名作ばっかなので、イメージしやすかったです。