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さすがノーベル賞としか言いようがない名作。訳書でここまで文が美しいのは訳者様々ってかんじです。こんな本が生まれるなんて人間一個人(というかガルシア・マルケス)ってなんてすごいんだ!?内容のすごさに付け加え、装丁も素敵で持ち歩いてるのが自慢したくてたまらない一冊。読みながら眠りに落ちると、文学の深淵ともいうべき群青色の海で泳いでいる気持ちで寝れます。2000円以上したけど何とも安い買いものでした。同じノーベル賞でも、ヘッセをわずかな人が理解するとすれば、ガルシアマルケスの才能は誰しもが感じるのでは。100年もの長い一族の歴史を書いたわけだから、500ページ近い、そこそこ厚みある内容だけど、ほとんど中だるみなし!最後はやっぱりあっと言わせ、どこのシーンも美しく、黄色い熱気溢れた空気が行間から漂い、私の頭の中ではチャイコフスキーのピアノ協奏曲が流れ出す。
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今まで名前がすごい出てきそうだからと読むのをずっと避けていたのですが、意外と読みやすかった。この本は最初にブエンディア家の家系図が載っていてそれが目次みたいな役割をしていてその仕組みがすごくいい。ブエンディア家の始まりから滅亡までの百年間の物語で、ただの古めかしい一族の血の話じゃなくてマジックレアリズムの方法が使われていてそれが良いスパイスになっていてすごくのめり込めた。
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【090531】炒り豆に花が咲く
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先日、とある酒場でひとりの男性と隣り合わせた。
壮年をそろそろ過ぎようかという年齢。
刈り込んだ髪には白いものが混じりだしている。
仕立ての良さそうなスーツを纏い、
そして、なによりも
丹念に磨き込まれた靴が地味だが目を惹いた。
彼は、カウンターに居た。
何故互いに語ったのか。
そこそこ飲んでいたのだ。
だから、きっかけは定かではない。
ただ、彼がぽつりぽつりと語った話はしっかりと記憶にある。
私が若い頃も確かに言われました。
近頃は直接的であれでは風情がないと。
私もなんとなく頭では分かっていたつもりだったのですが。
心からそのように感じるようになったのは最近のことです。
しかし、人の心の奥底にあるものが
数年、数十年そこらでそうそう簡単に変わるものでもありません。
そう分かってきたのも最近です。
だが、何と言うか、
時代というものは確かにあるのでしょう。
昔は、私などよりも昔のことです、
心の奥底を晒す手段はおそらく皆無に等しかったことでしょう。
雑誌の交際欄など僅かでしょう。
あれも結構ハードルが高い。
掲載誌を入手しなくてはなりませんからね。
それなりの集まりなどもあったのでしょうが
一体全体どのようだったのでしょうか。
小心者の私は結局一歩を踏み出せず。
そんなざまで私には思いも及びません。
そんな時代が長く長く。
でも、その後、
誰もがコンピュータに触れることができる時代が到来すると
私は大いに期待しました。
でも、長くは続かない。
グレシャムの法則でしたか。
「悪貨が良貨を駆逐する」の譬え通り
結局は悪意に溢れる無意味な情報世界になってしまいました。
一時期待された良質な情報は
何処に行ってしまったのでしょうか。
一時電脳世界で垣間見ることのできた
素直な心の持ち主はいまは何処に隠れてしまったのでしょう。
衰えたものが再び栄えること、
また、ありそうもないことがまれに実現すること、
そんなことは本当にあるのでしょうか。
私は、あの良き時代に知り合った唯一の女性が呟いた言葉が忘れられません。
「わたしには時間がないのです」と。
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ラテン文学
苦行でした・・・
でも解説?読んだらなんだかちょっと変わったかも?
とにかく大変でした。
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言わずとしれた、コロンビアのノーベル賞受賞作家の代表作。架空の都市「マコンド」における、ある一族の興隆と衰退が綴られた作品。
こういった長期&クロノロジカル&folk的な物語が好みになりつつある今日この頃。とはいえ、作中にしばしば描かれる浮世離れした事象には「?」を浮かべざるを得ない。マジックリアリズムという芸術的技巧のようだが、僕にはそこから芸術性を汲み取ることはできなかった。
作品のレビューではなく、本のレビューということで、巻末の解説について一筆添えさせてもらうと、これを解説と呼ぶことに対して首を傾げざるをえない。個人的な好みでこんなことを書くのは良くないことなのかもしれないけれど、あれはどこかの平凡な学生が書いた平凡なレポートとしか思えない。少なくとも解説ではなかろう。
作品自体はとても面白いと思った(←これこそどこかの読書感想文の一節みたいだけれど)。
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読んでいる途中で昼寝をしたら、不思議な事が起こった。
まどろんでいる私は、ベッドの上で動くことができない。
枕があること、タオルケットがあること、そばにこの本があることはわかっている。
ぼやっと、登場人物たちがしゃべりだす。人物のイメージではない。文字が動いている。人物たちは小説の中に出てくる様子そのままに、勝手に文字の出来事として動く。
そんな仕草は読んだこともないのに、頭の中ではアルカディオがホセがウルスラが動く。
このあまりにも長い小説の、繰り返される歴史の中で、私の頭の中にそのパターンが住み着いて、登場人物たちを勝手に動かしたような感じであった。
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今読んでるところ。
全く体験したことのない世界観で、自分の中にある価値観が一部ぶっ飛んだ感じです。
似たような名前・横文字の名前がいっぱい出てくるので多少ツライ感じはしますが、それもスルスル頭に入ってきます。
おもしろいと感じると同時に、読むほどに得体の知れない切なさがこみ上げてくる。
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ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラをはじめにして七代百年にわたるブエンディア家の出来事を綿々と描いた作品。
マコンドと呼ぶ未開の村を拓き、そこを舞台にして物語は始まり、百年後にマコンドが消滅して物語は終わる。
マコンドでは様々な事件が起きる。自分達の知らない先進科学を誤解して研究したり、原因不明の病気が蔓延したりする...
【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】
http://www.prosecute.jp/keikan/052.htm
【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】
http://prosecute.way-nifty.com/blog/2009/08/52-ef5b.html
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読みはじめはしんどいけど、乗れるとすごく面白い。
ラテンアメリカ文学はマジカルなにおいがするのがいいなあ。
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ガルシアマルケスのノーベル文学賞受賞作。
桜庭一樹がこの本をネタ元に『赤朽葉家の伝説』を書いたとゆうあれ。
本好きにおすすめ。鉄板の一冊。
ちょっと厚めで登場人物の名前もややこしいけど、読後は最高の気分を味わえる良書。ラテン文学の不思議な世界へのきっかけにも。
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ほとんど面白いとは思わなかったので、読了できたのが不思議。感想は・・・途方もないなあ、くらいしか。とりあえず、家系図がなきゃ読めないですね!ガルシア=マルケスと『百年の孤独』を知ったのは、高3のとき(2006年)に受けた河合塾の模試だったと思う。評論に出てきて、どんな風に書いてあったのか覚えてないけど、それ以来ずっと気になっていた。ちょうど夏休みで、実家に帰ってそのときの問題を探してみたけどみつからず。捨ててしまったみたい。リンク・松岡正剛http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0765.html・Wikiを探してみたら、日本語ではこれがみつかった(英語、スペイン語はみつからず)。全然更新されてないので、あまり役立ちそうにないですね。http://wiki.fdiary.net/100anos/?c=index
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難解と決め付けて敬遠してきたが、読んでみたら意外とユーモラス。新訳だから、以前図書館で見かけたものより、読みやすくなっているのかも。一読ではとても消化できないので、現在ニ読目。
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アマゾンのレビューで「冒頭の長い下りがクリアできれば読み進んでいける」という記事を読んだが、その冒頭の中でまだ漂流中。
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読むのに疲れた。壮大なストーリー、発展していった町が近親相姦で終わる。そこに経緯を事細かに書いているので、頭に膨大な情報量が飛び込んでくる。それだけといえばそれだけ。
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好きな人が多いので、読んでみました。壮大なファンタジー、常軌を逸した人間のパワー。不思議なことがどんどん起こる。不眠症とかおもしろいし、気持ち悪そうな虫とかいっぱい出てくるし、いつもそのあたりに幽霊。名前がややこしくて、家系図が手放せないけど、アルカディオはアルカディオ、アウレリャノはアウレリャノでいいんじゃないかという気がしてきた。