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あまりに素晴らしくて読後しばらく放心状態に。。
見事の一言に尽きる。
序盤から引き込まれ、その吸引力が最後まで持続する、
並みの筆力ではない。
バルザック、フォークナーらと並ぶ、
文学の神に選ばれたとしか思えない、数少ない作家の1人。
2012-02-24 00:45:34 Twitterより
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これを読まなかったら後悔する小説は?と聞かれたら、先ず最初にあげたい本。読み終えたとき、まるで鯨をまるごと一頭飲み込んだような感じ、といえば大げさだろうか。十年経ったらまた読んでみたい。
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マコンドという架空の村(後に市)とブエンディーア家の百年に渡る歴史を描いた物語。マコンドも一族も同じような歴史をぐるぐる繰り返しています。チョコレートで宙に浮いたり幽霊が尋ねて来たりするマジックリアリズムがとても楽しい。所謂大河モノですが気張らず一気に読めます。
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え?(本好きのはずなのに)まだ読んでなかったの?的名作。でも今さらだけど読んでよかった。
南米の土と、血のにおいが濃く漂う、ある一族の100年にわたる物語。幽霊や、3年もやまない雨など、魔術的要素に彩られて(マジックリアリズムの「元祖」ですから)、日本人よりも血の色が濃いんじゃないかと思うような強烈な男女が生き、死んでいきます。おそらくコロンビアの史実の比喩的表現になっていると思われる部分もありますが、普遍的な近代の人間の、生命の、時間の、土地の物語としても読むことができます。
先が気になって一気に読んでしまうようなある種のエンターテインメント性がありつつ、でも深くテーマを掘り下げて読み取ることが可能な、すばらしい小説でした。書かれてから40年という時間も、コロンビアと日本の文化の違いも、翻訳という距離すら越えて、内臓をわしづかみにしてくるようなパワーがあります。やっぱり有名な小説には、有名になるだけの理由があるってことなんですかね。降参の☆5つ。
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はっきり言ってまだ理解できてないです。
あと数回読まないと・・。
でも魔術的リアリズムのおもしろさをここで知りました。
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百年にわたる、架空の村に住む一族の物語。
どんどん登場人物が出てきて、しかも同じような名前だったりして、なかなか憶えられない!
一族の繁栄を描きつつも、人が生き、死ぬということは、素晴らしくも孤独であるということであると実感させられるストーリーです。
ちょっと厚い本ですが、難しい内容っていうわけではないので、読みとおせます。
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ある村と、ある一族に関する栄枯盛衰の、怒涛のような100年を描いた物語。
すべてが過剰に描かれる欲望や絶望や生や死を、すべての生命力を飲み込むブラックホールのようなラストに、とてつもなく孤独を感じました。
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【08.7.11/図書館】
途中途中のエピソードは面白く、読み始めたら一息だったんだけど……
エピソードひとつひとつは、決して嫌いじゃないんだけど、なんだろう、なにかが足りない。
おそらく足りないのは、私のラテンアメリカへの理解か?
例えばこれが日本の話であれば、きっと感じるものが違うはずなんだ。
ノーベル賞受賞当時の演説を文章に興したとかいう「ラテンアメリカの孤独」を、もーちょっとキチンと読んでおけば良かったのかしらん。
図書館行ったらもう一度読んでおく。
なんにせよ最近、文学を理解するためには、一緒に歴史への理解が必要なのだと、とても感じている。
作者が生まれ育った背景が、反映されていない物語など無いはずなんだもの。
(ガルシア=マルケスは、まさしくそうな気がする…)
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それなりに楽しめました。しかし、外国人(日本人もだけど)の名前を覚えるのが下手なうちにとって、同じ名前の人物が多く出てくるのは大変でした。読んでいると慣れてくるのですが、たまぁ〜に出てきて、しかも、似たような名前だともうこの人が誰なのかわからなくなってしまいます。
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久しぶりに物語に呑み込まれました。
蜃気楼の村マコンドの百年の歴史、開拓、隆盛、衰退、滅亡を開拓者のブエンディア一族を中心に書いています。一族の一人一人に受け継がれ巡る孤独、それぞれが抱える人間の葛藤を味わいつくし、読み終わったときには少しばかり呆けてしまいました。また文章のそこここから感じとれる南国特有の熱さや妖しさ、生命力と退廃がマコンドと一族の趨勢に色と熱気を添えています。
とにかく濃い。物語の焦点があちらこちらに飛んだりするし、外国文学に慣れていないと読みにくい部分もある。しかし一度読み始めると途中で止めることができない引力があります。ガルシア=マルケスにとっての「孤独」とは、「愛」とは。なんとなくわかったような、わからないような。一族の家系図をみて唸っています。
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愛の欠如と孤独の100年。
フェルナンダの時代が終わってアマランタ・ウルスラが帰ってきて、一族は盛り返すのかと思いきや、運命はどうにもならない。一族の最期は壮絶。
最後に残った二人の性の営みがまた凄かった。
終盤に向かうにつれて本の世界に取り込まれ、
こちらの世界との境界が曖昧になる。
時間がぐるぐる回っている。
溶かしては作られる魚の金細工、
ほどいては縫われる経帷子、
いつまでも解読されないメルキアデスの羊皮紙。
そういうもの、って気になってくる。
ウルスラが年をとって調子が悪くなり、
フェルナンダが家を仕切り始めてからろくなことがなくて、
一家は崩壊の方向にすすむ。雨が降る。
ウルスラに似た子供がいたら、
もっといい方向にいっただろうなと思う。
ウルスラは主婦としても母としても鏡だった。家そのもの。
アウレリャーノ・セグンドはホセ・アルカディオのパータレの血を引いている。
私が一番感情移入できるのはこの人かも。
大佐が戦争の後ですべてに興味を失っていて、
ウルスラは彼が愛することを知らずに生きてきたことに気づく。
セグンド2人と兄妹である小町娘のレメディオスは、
この小説で一番美しい娘かも。
あらゆる窮屈なしきたりに生まれつき馴染めないレメディオスは、
家の中で、自分で作った麻の服1枚でふわふわしている。
○いつまでも少女時代の美しさをとどめていて、ますます形式ばったことに無関心になった。悪意や猜疑心などからもますます縁遠くなり、素朴さにあふれた自分だけの世界の喜びに浸っていた。
○ひたすら快適さを求めて流行から遠ざかり、自然にまかせて世界のきまりを無視すればするだけ、信じがたいほどのその美貌はますます見る者の心をまどわし、いっそう男たちを挑発する結果になった。
彼女の行く末もすごい。
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長い割にあまり収穫がなかった。
原文で読むともっとおもしろいのかなぁ??
向こうの人が読むと大河ドラマみたいな感じなのかな?いや、違うな…
とりあえず孤独ばっかり
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これは、再読しないとまだ自分にはつかめない、というのが正直な感想。(というわけで☆4つ)
桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』がオマージュしている作品ということで、気になって読み出したわけです。
圧倒的な情報量の文章が、生命力を持って熱帯の木々のごとくページをぐねぐねと走っている感じが自分にはしました。
初体験のマジックリアリズム。この印象は個人的に好みですけどね。
テーマに関して。読み切れていない部分がまだまだ多いのがアカンのですが。
愛と、孤独。人間の深淵には何があるのでしょうかね?
次読むときには、もっとそこに深く潜ってみたいと思います。
『エレンディラ』の描写(たぶん)が微妙に出ていたのがうれしかったかも。
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うわー、だめだ!
一週間かかって1/3しか進まず、集中力がきれぎれ・撃沈。
時間のあるときに、ちゃんと再読します。
08.09.11
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きた!重量級の歴史本!!
焼酎「百年の孤独」が好きだといったら紹介された本。
主人公の家系の長男はもれなく同じ名前で、何代も同じ名前の人物が出てくるので、だんだんこんがらがること請け合い!
長男だけでなく、抜き打ちのように女性も同じ名前がつけられることが多いので、
もうしっちゃかめっちゃか。
それでも深くておもしろい作品でした。