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フェル博士シリーズ
クイーンヴィクトリア号の内部で起きた2つの盗難事件と殺人事件。消えたエメラルドが持ち主の元にもどり。消えた殺人事件の被害者。現場に残された「盲目の理髪師」のナイフ。「剣の八」事件で知り合ったモーガンの頼みで事件に介入するフェル博士。
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ええ。
この本は「推理と笑いの競演」と銘打っています。
冒頭にも「これはファルス(茶番狂言)である」とあります。
なので分かってはいたのだけど・・・、
私にはダメでした。
ファルスというものを読んだことがなかったのだけれど、
私にはゆっくり読めません。
お約束のトラブル・メーカーの引き起こす面倒に
イライラしてしまって。
多分私はまじめすぎるんだな・・・。
フェル博士物のはずなのに
フェル博士はほんのちょっとしか出てこなく
謎解きなんて一瞬だったし。
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昔読んだときは、なにやらさっぱりわからずおもしろくなかった。今回はどうかといえば、読み始めてしばらくの間は、なかなか物語に入り込むことができずつらかった。
船の上で起きる盗難事件と殺人事件の話なのだけど、それをなんとか解決しようとする巣主人公チームの行動が、次々と裏目に出てどんどん話を大きくしてしまう。そのあたりのノリはまさに喜劇映画のようで、すごいのである。だけど、どうしても話に入り込めないのはなぜだろう。たぶん、訳された日本語がもうひとつ気持ちよくないからかもしれない。なんかわかりにくいのだ。
本当におもしろくなるのはほとんど解決部分になってからだった。この船の上での出来事を聞いた名探偵が、話を聞いただけで、裏にある真相を推理し、ちゃんと犯人を捕まえてしまう。ひとつひとつの手がかりがどこのページに書いてあるかまできちんと記載されていて、そのあたりのフェアプレイ感覚は、作者の遊び心としてお見事である。
しかしまあ、やっぱり読みづらかった感じは否めないなあ。
2009/4/11
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カーのお笑い要素は基本的に嫌いではないんですが、本書のウリであるファルス(笑劇)は、個人的に苦手な方向性の奴でした。
(なんと言いますか、ヒーロー側の登場人物全員が全員、相手の話を聞かないキャラクターばかりで、会話が成立してないんですよね……。喜劇を成立させるかきまぜ役の登場人物として、こういうキャラクターも「一名」は必要なのは判りますが、全員コレだと、読んでて各自が勝手に話を振り回すだけで物語が進まず、イライラするばかりで、そこから喜劇っぷりが感じられないのですよねー;)
探偵役のフェル博士は、モーガンが下船してきて事後に渡航中の話を聞くという形ですので、出番も少なくそこも物足りなく感じる理由かも。
事件の解決については注釈まで使って解説してくるのでそこは面白いんだけど、ほんとのラストでちゃちゃっと話されるだけなのがこれまた好みが分かれそうでw