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40歳目前の女性を扱った11作品の短編集。
11作品全て、独身の女性のお話だったのが、ちょっと物足りなかった。既婚者のお話も少し欲しかった。
'06.12.09読書完了
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全部で11編の短編が収録されている小説です。どれも主人公が40歳前後で、独身。独身の理由はそれぞれだが、共通して今の現状に侘しさを感じ、独身主義を通してきたわけではないのに、「どうしてこうなっちゃったんだろう」と思っている。その描かれ方が、実に素直で率直で、そして、どこかサバサバとした余韻も残して、潔い。「そう・・・女って、こうなんだよなー。」って共感したり、「バカだよなー。」って思ったり・・・ 読んでて苦笑いしてしまう。そして、「こんなに一所懸命生きてる女に、どうして男は気づかないで通り過ぎていくの?」って、文句のひとつも言いたくなってきます。これを読んで、等身大の大人の女の人を理解してね。
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11の短編集です。
どの話も40歳目前(もしくは、40歳)の未婚女性がでてきます。
時々、同じ人物が主人公だったり、
違う話で友人としてでてきたりしますので、
ちょっと読んでいてこんがらがっちゃうこともありました。
でてくる女性達は40歳独身・・ってことで、
少し前に「負け犬」といわれた人たち。
この小説も一口でいえば、
「結婚したかったけど、仕事が楽しかったし、忙しかったし、理想の男が現れなかったし、・・・」
って遠吠え的なものをベースに、
でも、そろそろ増えてきた白髪や肌の衰えなどに
自分の老いやら、
もうすぐ衰える体をかかえて孤独に生きなければいけないかもしれない未来についてうれいています。でも彼女達には仕事があるし、その分気ままなことも出来るし、お金があるからアンチエイジングもできるし・・・私にしたら羨ましいとおもうんだけどなぁ・・・。どっちにしても、ないものねだりなんだろうなぁ。
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地に足をしっかりと張って強く生きているようで
不安定で揺れっぱなしの女性達。
嘘をついてみたり
見栄を張ってみたり
酒を飲み過ぎて全てをダメにしてしまったり
年下の男に溺れてしまったり
不倫に落ちてみたり
恋を始めたくても
たれ始めた胸や脂肪が付いている腰回りが気になって
踏み出せなかったり。
短編だけど上手にラストに持って行ってる。
小気味よい後味の悪さ。
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アラフォーの独身女性が登場人物に自分を重ねて読むタイプの本
んー・・なんか、モヤモヤ悶々してますね
短篇小説になっており、登場人物がラップしておるようですが戻ってこれはダレだと確認する事もせずぼんやり読了してしまいました(それでもまるで問題はないと思われます)
アラフォー独身女ってこんなイメージなのかなー
ハァ━(-д-;)━ァ…
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リアリティ…
小説ってその世界に逃げ込むために読むようなところがあるけど、
これは逃げさせてくれない(笑)
それぞれの話が似ていて絡んでいるのも
類は友を呼ぶからな~とか思って逃がしてくれない
帯で白石一文さんが言っている通り、目が覚める一冊だと思います…
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読んでいる間じゅう不快な気持ちにさせる物語。
久々に投げつけたくなる位最悪。
著者は何を考えてこんな話を書いたのだろう。
短編がいくつか収録されているが、40前後の女性ばかりが主人公。しかし、描写が弱いのか敢えてなのか彼女らの顔が見えない。
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アラフォー女性の心の葛藤を描写した作品です。
一気に読める作品でしたが、本のタイトルから推理した内容とは、かなりかけ離れていました。
男性側の雰囲気がぼやっとしていたのがイマイチでした。
モンスターU子に期待します。
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40歳目前、収入の安定しない職、独身、先の見えない未来と不安
短編でそれぞれ似たような境遇の女性の苛立ちとあきらめと心細さ
どれも設定が似ていて登場人物たちの個性がないので
めりはりがない…
みんな名前が片仮名で判別つかないよ!
男運悪くて切羽つまって投げやりすぎて希望がない)^o^(
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何じゃこら‼
と久々に時間を無駄にした感じのある一冊だった。
誰が褒めたか知らないが、だからってこんなに同じ内容の話を書く必要あるか?
しかも全部40歳手前の(頑なにここを強調する辺り、
不惑どころじゃない未成熟さが鼻につく)恋人のいない独身女が
親にいろいろ言われるし、仕事も不安定だし、
どうしたらいいのっ、昔はいい女だったのよ‼
とひたすら心で叫ぶだけの短編が延々続く。
一言でいえば、40女の自慰行為を誰も見たくないよ‼
てめえが選んだ道をグダグダいうんじゃない‼
これで金取ろうとするな‼
って感じでした。
一言以上になったわ!
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性、仕事、家族との関係性——。様々な局面で四十歳を目前にした未婚女性たちが、日常のなかで一瞬垣間見せる「ぶれ」のようなものをリアルかつ澄んだ筆致でとらえた連作短編集です。
白石一文氏に「あなたは小説を書かなくてはいけない人」と明言されたことをきっかけに短編を書き始めた注目の新人、越智月子氏のデビュー作。月刊「きらら」での読み切り連載に書き下ろしを加えた十一編、それぞれの作品が幽かな繋がりを持った連作短編集です。恋愛、仕事、家族との関係性——。越智氏が澄んだ筆致でとらえるのは、四十歳を目前にした未婚女性たちが、日常のなかで一瞬垣間見せる「ぶれ」のようなもの。仕事は頑張っている。でも、肌は徐々に若い頃のハリを失い、恋愛はいつも、なぜか思い通りにはいかない。きょうの私は、どうかしている——すべての現代女性が感じたことのある気持ちを鮮やかに描いた、今、もっともリアルな1冊。
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四十歳を目前にした女性たちの、独身ゆえの世間の中での不安定感、一時の安定を通り過ぎたふたたびの不安定、親の老いをじわじわと感じ始める恐ろしさ、などなどの、なんとはなしに心をぞわぞわさせる事々に翻弄されつつ、それでも日々を生きていかなければならない息苦しさと、何もかもを投げ出したくなる時に逃げ込む場所が繊細に描かれている。平静な気持ちでは読めない一冊でもあるかもしれない。