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はやぶさの奇跡の重みがわかった。はやぶさプロジェクトは、日本の将来を背負ったものだ。諦めずに、逆転の発想で、度々の困難を乗り越えた、はやぶさプロジェクトのストーリーを体験できた。
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[ 内容 ]
世界88万人の夢を乗せて、我らが探査機「はやぶさ」は太陽系誕生の鍵を握る、小惑星イトカワへと旅立った。
果たして表面の物質は採取できたのか。
本当に地球に帰還できるのか。
3億キロの彼方で繰り広げられた人類史上初の大冒険を伝える感動と興奮のサイエンス・ノンフィクション。
独自のロケット、独自の探査計画で世界中の研究者を驚かせ続けている異能集団「宇宙研」の歴史を辿り、その独創性の秘密に迫る。
[ 目次 ]
プロローグ 挑戦
第1部 大地の詩(逆転の糸川英夫 遺産から財産へ 栄光、落胆、そして試練)
第2部 天空の詩(虹の彼方へ、星の世界へ 「はやぶさ」への道 旅のはじまり 遂に来た、イトカワ!)
第3部 人間の詩(旅路の果てに)
エピローグ 復活
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ビギナー向けですが、用語の説明もありながらはやぶさの魅力を伝えてくれています。
はやぶさの話はいろいろあるので他にも読んでみたいな。
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『虚数の情緒』という本があります。著者の吉田武さんの目的は「中学生に、オイラーの公式 exp(ix) = cos(x) + i sin(x)を含めた虚数の概念を理解させる」こと。読者には一切の前提知識を要求できないため、説明すべき事項は膨れ上がり、千ページを超える超大作となった。外観は辞書のようだ。
そんな吉田武さんが「はやぶさ」についてまとめた一冊。非常に読みやすい。ただ、異常に宇宙研礼賛の記述が目立つのが謎。
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日本中に感動をもたらした惑星探査機はやぶさの話かと思ったら、大半をロケット開発物語にさいてしまっている。発行日がはやぶさの帰還の前であったため、これぐらい盛り上がるとは予想できなかったのかも、ちょっと空気読めなかったかな。
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一躍有名になった「はやぶさ」。この本はそのブームより数年前に出版されました。このため、はやぶさの奇跡的な活躍の様子を期待すると、期待外れに終わるかもしれません。
ここで描かれているのは、「はやぶさ」開発に携わった人間たちの物語。輝かしい業績の裏には、表面に出ない暗闘も含まれるのです。
小惑星「イトカワ」にあなたの名前を届けよう。そんなキャンペーンにかつて応募した人間の一人としては、その配達者「はやぶさ」の活躍記録とあっては、読まないわけにはいきません。と思ったのですが、実際の内容は少し違うようです。
本書の前半は、日本ロケット開発史が描かれており、その中で糸川英雄という人物が、どれほどの功績を果たしたのかということが賛美されています。そして、宇宙研というものがどれほどすばらしい研究機関であったか、ということも。その過程で、官庁間の綱引き、政治闘争があったということも。
確かに、これはこれで面白い話ですし、読めて良かったとは思いますが、主題とは異なるのでは?とも思いました。研究機関同士の権力争いやら、研究の主導権争いの道具として、純粋に「はやぶさ」に興味を持った人を巻き込むような、こういうやり方はいかがなものかと思います。
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はやぶさを作り上げた宇宙研とその基礎を気づいた糸川英夫について知るのによい本。
糸川英夫は、「システム工学の方法」を翻訳しているので知っていました.
中島飛行機に入社したのを知り,過去の技術が現代に引き継がれていることが分かりました。
「はやぶさ」が中島飛行機の「隼」と同じ読みだという事,探索した星が「いとかわ」であることなど、関連性の深さを再確認しました。
航空宇宙について考えるべき題材がたくさん詰まった出発点と理解しました。
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吉田武の筆力は半端じゃないな! さすがは「オイラーの贈物」の著者の人だ。
最初、「吉田武? オイラーの贈物の人? あの人って数学者じゃないの?」と思ったけど。工学者だったらしいよ。
帯に「おかえりなさい、はやぶさ」とついていたので、読み始めた時は今年書かれた本なのかと勘違いしていたが、この本が書かれたのは2006年らしい。帯だけ2010年仕様にしたというわけだ。でも内容は2010年に帰還するところまで触れられているし、おそらく、今年になってから出た「はやぶさ」関係の本より密度は濃く、深い。いや比較したわけじゃないけど。胸が熱くなる名著。
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はやぶさ帰還前の2006年に書かれている。著者は意外や「オイラーの贈り物」の人。
ペンシルロケットから始めてはやぶさに至るまでの宇宙研の歴史から説き起こすところは勉強になった。
小惑星まで行って帰ってくるところの困難さ、その位置づけが何となく感じられた。距離が遠すぎることによる通信のタイムラグ、よって自律判断をさせる難しさ、小さい重力と太陽輻射圧、太陽を向くか・地球を向くかの姿勢制御、見事なスウィングバイ。なかなか日本の宇宙開発もお金がなくて大変そうだが、今後にも注目していきたい。
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2018/11/20 詳細は、こちらをご覧ください。
『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1071.html
・はやぶさが 帰還しましたね! イベントに行きましたよ。
・イトカワで採取した微粒子が、イトカワ固有のものだと発表されました。
これで、また一つ前進ですね。
・小惑星探査機「はやぶさ」 jaxa
2011年6月13日「はやぶさ」がギネスに認定されました!
・映画「はやぶさ 遥かなる帰還」 2012年2月11日公開
航行距離60億km。日本が世界初を成し遂げた7年間の軌跡。
2010/6/26 この本を知る。
8/17 図書館で予約 11/5 やっと順番が回ってくる。 11/23 借りて読み始める。 12/10 読みきれずに返却
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この分野の門外漢だからかもしれませんが、かなり楽しめました。
これにはおそらく、事実自体のドラマティックさの他に、著者の筆力も大いに貢献しているのだと思います。
宇宙研と NASDA の対比のくだりは、NASDA 側にもきっとイロイロと言いたい事や事情はあるんだろうなぁ、と思いますが、そこは差引いても、良い本だと思います。
繰り返し出てくる「理学と工学の恊働」についても、ある種理想の形がそこにはきっとあるのだろうと、読み手に伝わってきました。
サイエンス誌が1冊まるまる特集を組む事のすごさも、一応研究職を目指した事のある身としては、よくわかります。