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映画がリメイクされたみたいなんで、横溝正史と金田一耕助ってどんなもんだろうか?と思って読んでみた。
結構面白いじゃん。舞台が終戦直後なだけに松本清張みたいなにおいがぷんぷんしたけど、それはあくまでも自分の先入観であって、どろどろとした感じがなかなかによい。でもなんか金田一が事件解決に積極的に関わっていないような気がするんだよなぁ。「あっ、また殺された〜」みたいなノリだと感じてしまうのは気のせいでしょうか。。。金田一少年の事件簿にもたしか横溝作品をモチーフにしたものがあったけど、金田一少年の事件簿を先に読んでるとどうしても既視感を感じてしまう。でも大本はやはりこっちなのだろうなぁ。
これから金田一シリーズはまりそうです。
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テレビで映画を見てから読んだ。大体内容は同じ。言い回し、表現が昔風。松子のきつさ、仮面をかぶった佐清(すけきよ)あやしさなどが伝わる。猿蔵がよいサポート。金田一耕助の頭ボリボリするところは目に浮かぶ描写。テレビで見る前に読みたかった。他のを読んでみたい。2008/2/24
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金田一さんといえば八墓村と犬神家という印象があったので、どんなもんなのか読んでみようかと。……考えてみれば、どうして今までこの本を読まなかったのが謎。とっくに読んでいてもいい本だったのだけど、地元の図書館では目につくところになかったんだろうか。
登場人物多め、最初から最後まで「絵になるなぁ……」と思いながら読んだ。オープニングのつかみから中盤の盛り上がり、ラストのシーンまで、絵的にいいところが多すぎる。どの場所でもシーンが停滞することなく、さくさくカメラワークが進む感じで、なるほどこれは映画化もドラマ化もしやすい話だなぁと思いました。乱歩もそうなんだけど、出来事あれこれが登場人物の内面描写より出来事やインパクトのあるシーンで構成されていて、脳内で描くシーンを眺めているだけでも飽きない。娘3人でのイジメシーンも、すごいインパクトあった。これ、もっと小さい頃に読めばよかった。
遺産相続というネタは古式ゆかしいし仮面の長男とかきれいな娘さんとか先代の男女関係とか、1つ1つのネタはおどろおどろしいのに、カラッとした雰囲気を全体的に感じるのは、描写がねちこくないからかもしれない。分量は多いけど、読書中の感覚はあまりドロドロしておらず、冒険活劇っぽい感じ。
ネタばらしもいい感じで、軽く楽しく読めました。遺産相続ルールも面白いと言えば面白いんだけど……困ったちゃんだな犬神さん……。当事者の立場になると、そこまで振り回さないでくれと思う。
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怖い本は苦手なんですが、久しぶりに、怖い!・・・けど読みたい!!と思えるミステリーに出会えました。
昭和の終戦期が舞台の、迫力ある“家”モノとあって、かなり重厚なストーリーです。
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市川昆監督・石坂浩二主演(昭和版)、古谷一行主演(同じく昭和版・TVシリーズ)の映像化が素晴らしく何度も観直していたのに原作は初。
予想以上におもしろかった。日本の土着文化の光と影を大衆化した横溝正史だが、原作はあまりにも濃くて完全映像化は難しいだろう。
血縁、地縁、戦前・戦中・戦後の混乱、衆道、近親愛、不具者、などなどをエンタメあふれる乾いた文章で表現。現在では自他規制で難しいであろう事柄だが、かつて日本の集落はこのようであっただろうとの郷愁感も抱かせる物語。
傑作間違いない映画でも描ききれなかった登場人物たちの影の関係は、原作で読むとさらに納得。
にしても平成版は駄作極まりない。
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犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が残した遺書。それによると、遺産は諏訪神社の神主・野々宮大弐の孫娘・珠世が三人の孫(佐清、佐武、佐智)のうちから婿に選んだものに与えるという・・・。莫大な遺産を巡り激しく憎みあう犬神家の人々。そしてこれは、次々と起こる惨劇の幕開けに過ぎなかった。犬神家の家宝「斧・琴・菊」と関係づけられた凄惨な連続殺人の数々に金田一耕助が挑む。
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1950から『キング』に掲載されたのが、金田一耕介の『犬神家の一族』。
偶然による犯罪トリックとして、他の推理小説とは違った面白さがある。しかし、横溝正史の金田一シリーズのよさはトリックの巧妙さではなく、事件の舞台背景やロケーションであると強く思う。
犬神家では、信州の富豪の大邸宅や湖水、空家、雪山が舞台となる。このどれもが、読んでいる最中は灰色の空に包まれたどこか暗く不気味な場所として想像された。そこに、事件のおぞましい背景が浮かび上がり、よりいっそう奇怪で不気味な物語として仕上がっている。
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以前読んだが、再読。殺人事件が立てつづけにおこるが、発見された遺体が異常。たんたんとストーリーは進んでいくが、よんでいても犯人は分からない。あらためて、映像化作品~見たくなった。
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市川崑の新旧作映画で何度も観ている作品だが、原作小説では、亡き犬神佐兵衛翁の人生が映画よりも色濃く感じられる。
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じめっとしててひどい話なのに、エンタメとしてするする読めるところがさすがだなぁと思った。何度も映像化されるのがよくわかる。絵になる場面たくさんあるもの。ただ、ひどいことした人たちは、もっとひどい目にあっていいのにと思った。
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初めての金田一シリーズ。
有名な場面の事実等もようやく知ることが出来たし、
非常に面白かった。
他のシリーズも読みたくなった。
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転職して時間に余裕ができこのところは本ばかり読んでいます
そのせいか逆にテレビを見る時間がほとんどなくなっています
とくに休みが不規則で夜勤があるので連続ドラマというものを全く見なくなったんですよね
なので年末年始によくやるイッキ見せを見てました
中でも松本潤さん主演の『99.9』は面白かったですね
大好きな役者さんも出てましたし
謎めいていて怪しいんだけど実は主人公を暖かく見守り、支えているみたいな
他にもそん役が多い気もしますね
声がいいんですよね
それからもともとはザ・タイガースのベーシストでしたよね
ベーシストとしての腕前もかなりのもののようですよ
また弟さんや息子さんも芸能界で活躍されていて(弟さんは亡くなられました)芸能一家とも言えなくもないですね
そうです『岸辺家の一徳』なんちて
さて『犬神家の一族』です
有言実行シリーズ第二弾です
(死ぬ前に読み直したい横溝正史のブックリストにまとめた3冊のうちの2冊目です。このとき上げた3冊は我ながら素晴らしいチョイスなんですが、どのへんが素晴らしいかはそのうち語らせて頂きたい。勝手にしますけど)
安直すぎる表現ですがやはり「不朽の名作」ですね
時代背景や今や差別用語とされる言葉がガンガン使われてるところは如何ともし難いですが(読みながら頭の中にテロップ流してくださいw)本当に朽ちることがないと思います
殺人事件が起きた背景や偶然の出来事により物語が形作られ、それらが少しずつ解き明かされることで犯人を導き出すという手法ですよね
まあ最初から分かってるといえば分かってるので、この人がなぜこんなことをしてるのか?どういう方法で実行されているのか?を考えながら読み進めることになります
そして複雑に絡み合った人間関係というのも横溝正史作品の妙ですよね
いやあ面白かったです
やっぱり面白かったです
それと映画で有名なあの人が逆さまに半分だけ湖に沈められてるあのシーンって大分後半だったのねって思いました
なんか冒頭のイメージが…何回か読んでるのに…印象操作や!
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それぞれの思惑が絡み合い起こってしまった恐ろしい事件。ドラマを見て結末が分かっていても楽しめました。登場人物の背景や心情を深く知ることができたのでこの先映像作品を視聴する際にはさらに面白くなりそうです。