電子書籍
シリーズ3
2017/12/06 13:44
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、切ないを通り越して、痛いですね。
でも、大好きです!
1作目から、気になっていた松嶋でしたが、想像以上の過去があり、あの性格なのも納得。
絡んできた上級生に、箸で目を潰すように促したのも、理由が分かると、とても切ない!!
一気読みでした。
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うっ・・・私三部作の中でこの作品が一番好き・・・!シマちゃんと斉木さんが大好き・・・(リリと呼ぶのは斉木さんだけで!敢えてシマちゃんなのですよ)そして橘さんの文章が本当に大好きです。狂気を秘めた感情にのせて静かに流れていく感じなんですけど、その影に隠されている熱が伝わってくる素晴らしい文章・・・。冷たいんだけどとっても熱い。二人の思いが痛かった・・・。言葉の遣り取りもハイセンスで非常に素敵な作品でした。満足。このシリーズCDに為らないかな・・・
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SUKIーーーーーーーーーーーー!!!! しずかな狂気がなんともいえん……MOEなんだぜ……。リリが。リリがね。もうね。1作目を読み返したくなりました。そうやって3冊を繰り返し繰り返し読みたくなるかんじ、すごいなぁ…。3冊通して読むべきですね、こりは!!!
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08/6/19
シリーズ最終巻。
3冊の中ではこれがずば抜けてヘビーです。でも一番好き。
二人の「ヤマアラシのジレンマ」な関係が絶妙でした。
姫城も大層大人な雰囲気でしたが、今回の二人もこんな中高校生いるのか!?というくらい精神的に成熟し狂気をはらんでいました。
『それはくちづけでもなかったし、愛撫でもなかったし、セックスでもなかった。』210P
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狂気の香り。芸術は怖くてよく分からんです。理利の旭嫌いの理由も明らかになります。思ったよりも理利が可愛くてびっくりした。容姿じゃなくて精神的に。メンタル激弱なビーエルはやっぱ楽しいです。吐いちゃうぐらいがちょうどいいというか、嘔吐してしまうくらいの精神的不安定さはビーエルでこそ説得力が出る。でもちょっと最後の上手くいきすぎな感じが不満。
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■美しく整った容貌とは裏腹に、他人を傷つけることを厭わない松嶋理利は、それゆえに『櫻丘寮の悪魔』と呼ばれている。そんな彼を、愛情をこめて『リリ』と呼ぶ生徒がひとりだけいた。松嶋の従兄であり、櫻丘寮の寮長も務める斎木志鶴だ。誰をも信じることのない松嶋にとって、志鶴だけは信じることのできる存在であり、志鶴がいるからこそ、松嶋は生きていることができたのだ。そのはずだった―、志鶴のある言葉を聞くまでは…。
■■BL小説。この手の本は実はほとんど読むことないんですが、なんか有名な作家さんだとかでオススメしてもらったので。感想としては、無理でした。内容ではなく、文章が。感情表現ばかりを抽象的に羅列した文章に、想像力の乏しい自分は作者が何を言いたいのか、ほとんど理解できませんでした。キャラに感情移入できない。上滑りに流れていく文章と物語。もう少し情景や描写を書き込んでくれたらなぁと思ったんですが、たぶんこの作者さんの作風の相性の問題なんだろうな。でも綺麗な言葉を使うなとも、思いました。
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『私立櫻丘学園寮シリーズ』三作目「櫻丘寮の悪魔」と呼ばれる松嶋理利のお話。
見た目は美少女だけど、口を開けば毒しか出てこない松嶋が唯一心を開いているのが
ひとつ年上の従兄斉木志鶴。松嶋のことを愛情をこめて『リリ』と呼ぶ。
子供の頃からお互い深く愛し合っていながらも、重すぎる過去に囚われ、それぞれが贖罪のような気持ちを抱いている。
償いの気持ちといっそ壊してしまいたいと願うほどの執拗な愛情が心の中で相反する志鶴の静かな狂気。
志鶴に重い十字架を背負わせていることを自覚しながらも、愛ゆえに真実を話せず、その手を離せないリリの冷たく燃える情熱。
いっそ、壊してほしい。その狂おしい愛の業火で焼かれてしまいたいと切望するリリと相手を想うあまりやさしさで情熱を覆い隠す志鶴。
壊れ物みたいにやさしくされればされるほど、心が遠くなるもどかしさ。
読んでて痛い・・・。苦しくなる。嫌なお話ではないけれど。
時間軸が何度も移動するのでその辺がちょっとわかりづらい。
表現も結構抽象的で『志鶴の禁忌』『志鶴が初めてリリの絵を描いた時のエピソード』などは
はっきりとした言葉で言及していない箇所もあるので、実際何があったか想像力が必要です。
本作を読んで、1作目で烏丸旭に必要以上につらくあたるリリの気持ちがすごく理解できた。