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物理学って、時間/空間って、深い。読み終わって、相対性理論や量子論をもうちょっと勉強してみようと思った。2007/09/05読了
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時間ってなんだろうか? 過去・現在・未来の性質はどうして異なるのか? そもそも時間の存在をどのように定義すべきなのか? 哲学的な観念によってではなく物理学の理論に従って展開する時間論。門外漢の私でも、ちょっとわかった気にさせてくれるやさしい構成で好感が持てる。いや持てます。
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文系の私にはちんぷんかんぷんなところが多かったのですがぎりぎり理解できるレベルまで噛み砕いて書いていただいていると思います。「物理学的には時間はない」「生物の中にある」。なるほど。
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???時間は実数で空間は虚数???
ミクロの世界では我々が当然のものとして知覚する時間、空間というものは
存在しない??
この宇宙は過去も現在も未来もなく、ただそこに「存在する」だけ
とのこと。
無秩序も秩序も人間がこの世界を理解するために便宜上創り出した
概念にすぎず、実体としての「無秩序」や「秩序」などは存在しない。
この世界が少し違って見えました。
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非常に読みやすかった(と私は思う)。時間はどこで生まれるのか?という問いに正面からぶつかっている。要するにミクロの世界では時間という概念はなく、マクロの世界にはある(原子が1兆個以上の世界)。マクロの世界の中の、生命という秩序から無秩序に移る中で、それを防ごうとする意思が発生し、その意思によって時間という概念が創造された、とある。その過程の説明を物理など無縁の私にすごく分かりやすく説明してあって、なるほどと理解できた。空間が虚であるという考え方はちょっと新しくてびっくりした。そして何より、著者である橋元淳一郎氏の時間に対する想いというか、真摯な態度にとても好感を覚えた。とても理解しやすく、気持ちのいい本である。
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時間って何だ?を突き詰めていくと,「記号」である可能性があるらしい
作者には高校のときにお世話になったなぁ
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物理学に興味がある人が必ずしも哲学に興味があるわけではないでしょうが、哲学に関心があるヒトの多くが、物理学や天文学、自然科学には大いに関心があります。
それは、自分の存在や、時間や、生き方そのものを問うとき、世界の物理事象がそれに影響してくるからです。
ニュートンの力学的世界から、アインシュタインの相対論的世界観、量子論的世界観に移行すれば、世界認識、時間認識に対する哲学的思考も変化して当然です。
デカルトなのか、ライプニッツなのか・・・ということではなく、ただ思考あるのみなのですね。
表題は「時間はどこで生まれるのか」というものですが、どこで生まれるか・・・という回答はありません。
色は波長、温度は振動、だから、ミクロの世界では色も温度もありえない。時間もまたアナロジックにミクロとマクロでは思考方法が異なる。
・・・というのは、目からうろこかもしれません。
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哲学のジャンルで「時間とは何か?」というテーマの書籍は色々あるのだけど、
近代物理学の成果を踏まえた、時間論の本はあまりない。
哲学者は、あまり最新の物理学に明るくないし、物理学者の専門家は「時間」という基礎的な事をテーマに本を書かない。
だから、こういう本はあまりなかった。
しかし、一般の僕らにとっては、時間というものへの興味はつきない。
哲学と科学の間の、知的好奇心の隙間を埋める、とてもいい本。
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物理の考えで、時間を考えるとどう見えるかを解説。
物理的時間と人間的時間が、色と温度とおなじように異なることを考察。
大変興味深い内容、面白い
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確か「タイトル負けだな〜」と思った記憶あり。
私が期待していたのはもっと哲学的・心理学的なアプローチだったのだけど、これは物理学から(のみ)のアプローチだったので、もっと主体的な時間についての話もしてくれるとよかった。
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「自分が感じている時間は自分だけのものであって、他者が感じている時間は自分の時間とある関係で結ばれてはいても他者のものでしかない」。
この本を読んだら、同じ時間を共有している相手でもどういう視点でその時を過ごしているのか気になるようになりました。一秒とは「セシウム一三三原子の基底状態の二つの超微細エネルギー準位の間の遷移に対応する放射の九一億九二六三万一七七〇周期の継続時間」だそう。ムズカシイ!また読み直します。
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時間はどこで生まれるのかという問題は解決したとしても、なぜ、意志などというものが生まれるのかという別の問題が生まれてしまっている(別の問題にすりかわってしまっている)ように見える。結論に、「意志」だとか「自然選択」だとかいう抽象的概念を使うようでは、明快性に欠け、ある種宗教のようにすら感じてしまう。少なくとも、物理学の明快性からはほど遠い。
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かなり哲学的で発想の転換を必要とする内容だった。ただ、説明は難しくなく、ロジカルで分かりやすく書かれていたと思う。
で、気になるタイトルの問いへの回答としては、人間が感じる時間というのは意識の産物にすぎないとしている。時間というのは色や温度と同様に我々人間の脳が感じた結果であり、時間が過去から未来への一定方向に流れていくのも人間の記憶の蓄積による感覚に過ぎないと説いている。確かに何となくそんな気がしてくる。
で、純粋な物理量としての物理的時間にはそういった時間の方向という概念はないらしい。この辺は分かるような分からないような。。。
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いわゆる
「時間をどこで作るか」
というビジネス書ではありません。
かといって哲学の本でもなく、純粋に科学の本です。
新書ですが極めて難解。
ある程度理系の知識がないと読むのに疲れるかもしれません。
しかし内容はかなり刺激的です。
理論上この世には時間を逆行する粒子が存在するなど、
凡人にはおそよ想像できない考え方が展開されます。
著者は大学受験の時にお世話になった参考書(物理)の
著者で、その時の参考書は大変分かりやすかったのを
覚えています。その分かりやすさがこの本にも反映されており、
ド素人な私でもなんとか読破する事ができました。
「最新の時間論というのはこういう事になってんだ」
というのをなんとなくわかったような気にさせてくれる
一冊です。
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もっと時間について奥入りしたかったのでこの本を手に取りました。
前半にたらたらと物理学を述べていましたが、結局何が言いたいかよくわかりませんでした。
でも時間の根底は理解できましたよ。