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現代物理学を踏まえたうえでの時間論を論じている本。まず、時間という切り口から物理現象をマクロ、ミクロに見た時の違いを明らかにし、さらにニュートン力学、相対性理論、量子力学における時間とは何かをわかりやすく説明している。その上で、時間はどこで生まれどうして過去から未来へ流れているのかという疑問に答えている。様々な物理現象をわかりやすく解説している点も良かったし、科学哲学に対する興味も刺激された。
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正直、あまり読まなかった。
ぺらぺらめくってじっくりと理解を進めながら読む必要があると感じた。
興味があるのでリトライ。
2007/02
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人間の感じる時間てものを物理学の立場から、できるだけ平たい言葉で教えてくれる。それでもちょっとウーンと理解に苦しみながら読むんだけどね。ただ、時間があること、生きるってことはそういうことなんだってちょっと違う目で理解できたりして爽快。
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<07/3/5読了>「時間とは何なのか」ではなく「時間はどこで生まれるのか」というタイトルからして斬新です。時間は「在る」ものではない「生まれる」ものだということを暗示していて。時間に関する新しい理論の展開が期待されます。そしてその期待は裏切られませんでした◆結論に至るまでに「時空は時間を実数、空間を虚数とした複素数で表される」「万有引力はなぜ『引力』でないといけないのか?」「『多次元並行宇宙理論』の真偽は?」「タイムマシンは可能か?」などの面白い話題が展開され、本題の時間論とともに知的興奮をおおいに掻き立てられました。そして、本書の示す「時間」の姿には人生観が変わるほどの衝撃を受けました。時間がこんなものだったなんて、あんな風に生まれるなんて。もう呆然とするしかありません◆言うまでもないことですが、本書で時間の本質のすべてが明らかになるわけではありません。ホンのとば口が示されるだけです。分からないことの方が多く、それらも含めて時間の全体像が明らかになるのはいつのことでしょうか? あるいは永遠に明らかにならないかも知れず、あるいはその方が人間にとっては幸せかもしれません。
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物理学的な解説が多くあるものの、やっぱり奸悪的な部分が多く、ほんの趣旨からしてそれは当然だが、しかし感覚の違いからかあまり理解できない。
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物理学的な見地から書かれた作品。時間は秩序を維持させることが出来る、「意思」を持つ生命から創造される。また、過去は「記録」から生まれる。時間は存在しないが、秩序により存在するもの、という見方がなるほど、と思った。
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量子力学やらエントロピーの法則やら難しい話がいっぱい。時間論の話より、エントロピーの法則の方が面白かった。なぜエントロピーが増大するのかをわかりやすく図解で説明しているのがよい。
時間論については、あまり覚えていない(読んでから数日経ってから書いてます。)
時間とはC系列であり、ただの配列にすぎないとだけ覚えている。
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特に日本では哲学と科学を無為に分けて扱う傾向があるが、元々これらには区別はなく、お互いに影響し合ってきた。過去の例を見れば優れた科学者は優れた哲学者であり、逆もまた然りである。
筆者は本書の中で時間とは何かという時間論を論じていく中で、再びこれらの融合をはかっているようにも見える。結論はこれから手に取る方に申し訳ないので書かないが、時間とは一般的な感覚で言うところのおよそ科学的ではない物なのだ。(少なくとも物理学的ではない)
それには時間を感じる私とは何であるかという、哲学上の古く、そして永遠のテーマについても向き合わなくてはならない。
まぁ、私の考えはおいておくとして、本書は時間に対して考えるきっかけとしては大変優れた本であると思います。筆者が書いているようにこれが呼び水となり、時間に対する論説が活発になることを願います。
まぁ、その議論には僕の頭はついて行けないんだろうけどね。
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素粒子(ミクロ)の世界では時間というものは存在せず、光子から見たら(?)時間も空間も存在しない、という指摘に、そういえばそうだな、と思う。「時間」の中に生きていることが生物の存在のあり方そのもの、という発想は偶然だろうが最近読んだ「生物と無生物のあいだ」と共通している。
ここではハイデガーの「世界内存在」と「現存在」との関わりで説明されたりしているが。
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物理学って、時間/空間って、深い。読み終わって、相対性理論や量子論をもうちょっと勉強してみようと思った。2007/09/05読了
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時間ってなんだろうか? 過去・現在・未来の性質はどうして異なるのか? そもそも時間の存在をどのように定義すべきなのか? 哲学的な観念によってではなく物理学の理論に従って展開する時間論。門外漢の私でも、ちょっとわかった気にさせてくれるやさしい構成で好感が持てる。いや持てます。
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文系の私にはちんぷんかんぷんなところが多かったのですがぎりぎり理解できるレベルまで噛み砕いて書いていただいていると思います。「物理学的には時間はない」「生物の中にある」。なるほど。
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???時間は実数で空間は虚数???
ミクロの世界では我々が当然のものとして知覚する時間、空間というものは
存在しない??
この宇宙は過去も現在も未来もなく、ただそこに「存在する」だけ
とのこと。
無秩序も秩序も人間がこの世界を理解するために便宜上創り出した
概念にすぎず、実体としての「無秩序」や「秩序」などは存在しない。
この世界が少し違って見えました。
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非常に読みやすかった(と私は思う)。時間はどこで生まれるのか?という問いに正面からぶつかっている。要するにミクロの世界では時間という概念はなく、マクロの世界にはある(原子が1兆個以上の世界)。マクロの世界の中の、生命という秩序から無秩序に移る中で、それを防ごうとする意思が発生し、その意思によって時間という概念が創造された、とある。その過程の説明を物理など無縁の私にすごく分かりやすく説明してあって、なるほどと理解できた。空間が虚であるという考え方はちょっと新しくてびっくりした。そして何より、著者である橋元淳一郎氏の時間に対する想いというか、真摯な態度にとても好感を覚えた。とても理解しやすく、気持ちのいい本である。
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時間って何だ?を突き詰めていくと,「記号」である可能性があるらしい
作者には高校のときにお世話になったなぁ