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みんなのレビュー72件

みんなの評価3.8

評価内訳

68 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

物理からはいいね!

2012/09/25 21:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ジュン - この投稿者のレビュー一覧を見る

時間を物理学の相対論、量子論から考えていますが、大変わかりやすくなっています。さらにカント、マクタガード、ハイデガーなどの哲学者を交えて考察しています。ただ、マクタガードの本は日本語に訳したものはなく、紹介された本になっていましたのでもう少し解説が欲しかったです。それから、カントは純粋理性批判から引用していますがさらりと言っているので普通の読者ではわからないと思います。
 それから、「われわれの祖先は一万年前までは、時間という概念を持っていなったと思われる。」と欄外に記述されていますがこれの根拠が示されていませんでした。たしかに、氷河時代以降に農耕が始まったことは確かですが、いつ頃、このような概念を持ったのかは今後の研究課題なのではないでしょうか?
 この本は面白く、すぐに読めました。

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紙の本

刹那刹那に創造される時間

2007/03/16 11:28

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なぜ時間には過去から現在へ、あるいは未来から現在へという「流れ」があるのか。つまり、「今現在」に依存する主観的な時間(マクタガートのA系列)はどこで生まれたのか。また、なぜ時間には先後関係という「向き」があるのか。つまり、歴史年表のような客観的な時間(B系列)はどうやって成り立ったのか。
 これらのことを解明するため、著者は、相対論と量子論の成果をもとに、次の前提条件を導き出す。ミクロな量子系に時間は実在しない。時間はマクロな相対論的世界のどこかで生まれている。そこでは、事象は、過去・現在・未来といった様相や時系列のうちにあるのではなく、数列のように一覧表として並んでいる(C系列)。
 このような「C系列一覧表世界」にあって、エントロピー増大の法則に反し、自らの秩序を維持するものが存在する。生命である。主観的時間は、この生命の進化を通じて、刹那刹那──「生命個体が外部世界からの干渉を受けて、自らの行動を決断する、その刹那刹那」──において秩序を維持しようとする生命の「意思」の力によって、創り出される。
 まず、エントロピー増大の法則による外の世界からの干渉(秩序を壊そうとする外部の圧力)が、すでにそこにある変更不可能な過去である。それに対して、「意思」をもって、多くの選択肢の中から秩序維持という唯一の解を選ぼうとするのが生命である。「こうして、[結晶や竜巻のような]単なる自己増殖機械にすぎなかった初期の生命は、やがて本当に生きることになるのである。」また、明確な「意思」の存在が生命に、外圧に逆らって秩序を維持する自由、つまり未来をもたらす。
 もし、この主観的時間を創造している刹那刹那の「意思」が、自分の意思決定を「記録」する手段をもつならば、一連の「意思」は、あたかも川の流れのように一つにつがることになる。「こうした記憶を得た生命は、誕生から死へとつながる一連の自己という意識をもつようになるだろう。」実際、人間の脳の記憶領域には、これまでの「意思」の「記録」が順番に配列されている。この配列こそが、B系列の時間にほかならない。

 面白い本だった。第一章から第五章までの物理学を中心とした議論と、付録によるその補強、とりわけエントロピーの法則をめぐる叙述は、自然科学の啓蒙書として抜群の面白さだった。参考文献解説も読みごたえがあった。ただ、本書のキモとなる第六章と第七章の議論での、C系列からA系列へ、A系列からB系列へという時間誕生の理論は、なるほどと思わせられはしたけれども、心底説得されなかった。
 たとえば、刹那刹那の「意思」の力によって主観的時間(A系列)が創り出されるというとき、そのようなことを(自らに生じた体験として)語りうるのはいったい誰なのだろう。「意思」の「記録」がもたらす「自己という意識」がそれである、というのでは答えにならない。なぜなら、それはB系列の時間のうちにあるものなのだから。
 本書後半の議論は間違っているとか、欠陥があるといいたいのではない。時間の謎は、本書でもついに解明されなかった。謎は謎のまま残った。でも、時間の謎がはらんでいた「驚異」の実質はより鮮明にされたのではないか、といいたいのある。
 途中の説明と論証抜きに極論を述べると、世界を説明する言葉の生成(自己意識)と、その言葉によって説明される世界の創造(記録)が切り離せない、そのような世界の実相(意思としての世界)に迫る途方もない議論が、ここから始まるかもしれない。

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2007/01/21 00:34

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2007/03/09 22:12

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2007/02/27 14:18

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2007/03/10 07:59

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2007/03/06 20:52

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2007/07/07 07:46

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2008/02/16 01:48

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2007/12/08 12:05

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2008/06/16 22:24

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