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基本的に論旨に賛成だが、玉石混交の一冊。まず、インタビューで相手のことを先生と呼ぶのはやめてほしい。身内ほめでみっともないと思う。また、何人かの論者が書いており、「下流社会」の三浦展、司法制度改革の話などに感心したが、西部論文などいくつかは抽象的過ぎたり思想が出すぎてよく分からなかった。
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テレビ、新聞では知ることのできない、日米論のタブーについて書かれています。
内容は、関岡英之と20人の豪華執筆陣にて政治、金融、教育等、幅広く書かれています。
これだけの内容を1冊の本ではなかなか読めません。
あなたは、真実をどれだけ知っていますか?
本書がすべて正しいとは思いませんが、興味深い内容がたくさんあります。
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本書はアメリカによる「年次改革要望書」の存在を世の中に知らしめた『拒否できない日本』の著者である関岡氏が、「保守とは何か」をテーマに、各専門分野の保守論客に取材、結果得られたインタビューや論文を掲載したMOOKである。
あまりにも内容が多岐にわたっているため、読むには非常に時間のかかるものである。特に論文形式で投稿されている記事は難しい文章(悪文と言ってもいいかもしれない)が多く、正直言って読みにくい。しかし、インタビュー記事は非常によくまとまっており、「何をもって保守と呼ぶか」「本当に国を愛することとはどういうことか」といったテーマを掘り下げて非常に内容の濃い議論が展開されている。
「年次改革要望書」の存在が広く明らかとなった現在でもメディアも国会もほとんどその問題点を無視している状況である。一口に保守とは言っても「反米保守」と「親米保守」とが存在し、現在は「親米保守」が圧倒的で米国批判がひとつのタブーとされていることといった事実はこうした状況から見てもあきらかであり、特に小泉政権下での「属国化」政策がどのような意味を持つものであったか、本書ではほぼ全ての点で明らかになるものと考える。
ただし、「反米保守」が日本のこれからとるべき道とは考えにくい。米国は同盟国であるという事実は厳然として存在し、特に防衛に関して、不確かなものではあるが米国にほぼ依存している現況下で、国民が反米意識に固まるのは危険であることは間違いない。
「反米」「親米」といった両極端な思想ではなく、「独立国として、同盟国として対等な」関係を米国と築いていくことが、今後の日本に求められることであろうと考える。そのためには毅然とした外交政策を掲げることが大前提となるのだが、外交において最も重要な、軍事的な部分での日本の手札はないに等しい。やはり日本が一人前の国として立つためには、国防の意識が全国民に共有される必要があろうし、最も強力な軍事的外交カードである核保有の議論も、あって然るべきものであると考える。
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日本人であるならば、左派、右派、両方の意見を知った上で自分の意見を持たなければならないと思う。これは右派寄りの本。
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米国通商部からの年次改革要望書に関するルポ。
日本の官僚はこんなにも腑抜けなのかと、愕然とする。
「日本の消費者のため」というおためごかしなことを言いつつも、実際のところ、米国企業のロビーイングの結果が毎年の要望書です。米国企業が如何に日本で儲けられるようにするか、内政干渉ともいえるような、制度変更を迫っているのです。
古くは、大店法改正で、商店街が軒並みシャッター通りになり、空洞化したのもウォルマートが米国国内で反発を受けたので、日本に出店したかった為。
郵政民営化も、郵貯資金を日本国内に限らず、米国へ流せるようにするためでした。
医療改革も、医療保険を日本で普及させるため。
米国国内を食い潰してしまったからこそ、表立った侵略ではなく、政治経済的に侵略して食い潰そうというのが、米国富裕層の思惑です。
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読むのにすっごく時間かかった
アメリカの思惑に簡単に乗っかるだけじゃなく、ちゃんと日本人って何だろう、何が大切なんだろうと考えたい
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インタビュー、執筆陣が豪華。小林よしのり、佐藤優、西尾幹二、西部邁など。外交、金融、保険など今後日本が直面するであろう問題をズバリ!
「北方領土の解決なんかしたらアメリカを刺激する」
など佐藤優さんの言葉など、印象深いものが多い。
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佐藤優と関岡の対談が面白かった。他は生臭くてちょっと……。帝国主義は力の論理である。ドラえもんでいえばジャイアンが帝国主義で、メガネををかけた弱者のび太はドラえもんと手を組んでテクノロジーで勝負をする。あれは日本のよき時代を象徴したマンガであったのかもしれぬ。ま、本当はたくさんの人々をいじめるジャイアン(アメリカ)の手助けをのび太とドラえもん(日本)がしていたわけだが(『メディア・コントロール 正義なき民主主義と国際社会』ノーム・チョムスキー)。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/05/blog-post_7.html