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舞姫 10 (MFコミックス) みんなのレビュー
- 山岸 凉子 (著)
- 税込価格:682円(6pt)
- 出版社:メディアファクトリー
- 発売日:2007/01/23
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紙の本
20年後に読み返しても、きっと色あせない不朽の名作
2008/01/15 22:42
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めに表紙にひかれた。シックな色使いで様々なバレエのポーズを描いた、日本画のように美しい表紙。その美を体現する作中の少女たちは、自身が置かれた境遇の中でそれぞれに心を乱されつつも、頂点を目指してしのぎを削る。熾烈な競争が時には命までかけさせるほどに。
第一部完結として物語に一区切りがつく10巻は、家族の悲劇を乗り越えて若い才能が芽吹き始める主人公・六花の姿で締めくくられている。けれどそこにいたる道程はとても痛ましい。いやだ。六花の慟哭がこもる短い言葉が強く焼きつく。
バレエに関する技術や身体のこと、音楽や舞台裏なども過不足なく分かりやすく描かれ知識のなさを気にさせない。しかしそんなことはこの作者にとってはしごく当然のようだ。
それよりもこの作品でもっとも肉感的に描かれているのは登場人物の心情である。絵柄は人物にも背景にも奥行きや厚みをあまり感じない。けれど人生の苦さや現実の重みが、等身大でそこにある。それが全体に白い画面に張り詰めた緊張感をもたせ、読み手の意識を引きずり込む。すると主人公の涙は徹底して悲惨に映り、舞台の成功の場面では満場の拍手さえ読者の心に響かせる。日出処の天子でも感じたように、初めに引きずり込まれた意識が、読み進むと今度は名状しがたい感情になって引き出されていく気がした。喜怒哀楽のどれにも当てはまらない情動を生み出す、すごい表現力だと思った。
無残に敗れる者、しなやかに花開く者。過酷で華麗な舞踏を通して十人十色の人生が舞う。完結後には伝説にでもなりそうな作品だ。
紙の本
悲劇
2018/11/20 13:00
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
千花ちゃんの自殺。
亡くなってから少しずつ千花ちゃんが置かれていた状況がわかってくる。
これは辛い。辛すぎる。
特にお母さんは自分が追い詰めたと思ってしまうよ・・・
紙の本
大好きな
2015/02/06 19:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:anon - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな山岸先生の作品ですので、大切に大切に読んでいます。
先生の作品は1度読むだけではもったいない。何度も読み返しています。
不思議なものでいつ読んでも、新たな感動があるんです。
また先生のバレエの造詣の深さにも驚かされます。
久しぶりの長編作品ですので、本当にうれしく思っています。
イラストも本当に素敵ですので是非多くの方に読んでほしいです。