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三度目の再読終了。ちゃんとレビュー書いていなかったのでもう一度書くことに…。
辻村さんの作品は大好きでずっと追いかけていますが、この「スロウハイツの神様」が私は一番好きな辻村作品になりました。
見事に張られた数々の伏線が見えた時の感動は言葉では言い表せない。じわじわと心に染み込んで捕らえて離さない。
最後の最後に明かされる数々の真実に涙が止まりませんでした。
こんなに優しい話は今まで読んだことはない!と声を大にして叫びたいです。
何度読んでも心に響く。心が震える。
新聞社に投書を続けた少女の気持ちが痛いほど解ります。
『人殺しの話なんて、言わないで下さい。あの時期に、チヨダ先生の本を読んでいなければ、私は今、ここにはいませんでした。コウちゃんの本は人を殺したりしません』
少女の叫びが全て自分とリンクしてそこでも涙が流れました。
私も全てが嫌になって丸投げして逃げてしまおうと思った時に、1冊の本に出会い助けてもらったことがある。
その本は私にもう一度全てを抱えて歩いていく力をくれた。
その本との出会いがなかったら今の私は居ない。その出会いに深く深く感謝した本がある。
辻村深月さんの成長は物凄い。作品に対する愛がびしびしと伝わってきます。これからもずっとずっと大切に読んでいきたいです。
次回作も楽しみに待っています。
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下巻。ストーリが後半でうまく収束します。スロウハイツの住人は仲間の小さな心の動きや行動を見逃しません。そんなにマメに、真剣に人と向き合っているオトナっているのかなってかんじ。『仲間』への愛情あふれる作品。
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登場人物の言葉を引用して感想とする。「まぁ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛なんだよね」これを読まない人間は、必ず後悔する。
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何かエゲツない展開だったら嫌だなぁ…と思っていたのですが、読了後にしみじみ思ったのは「純愛だ〜v」でした(笑) ラストはちょっと見たかったものとは違ったけれど、ライトノベルではないから、やっぱりこの終わり方がベストかな。後、既刊作品との人物リンクが読者としては嬉しいです。
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辻村深月さんの書く登場人物は不思議です。読んでいてイライラさせられて、「私に近づかないで」のオーラが出ていて、周りの人を傷つけて……読み始めるとそんな気持ちになる登場人物なのに、読み終える頃にはなぜか好きになっています。
「スロウハイツの神様」は辻村深月版トキワ荘。自らが生み出した小説を模倣した大量殺人によって筆を折った作家チヨダ・コーキを中心に、若手脚本家の赤羽環がオーナーのアパートに住む芸術家の卵たちの生活が描かれています。上巻は淡々と個々の登場人物の背景や思いが丁寧に描かれて、下巻では最初に提示された「チヨダ・コーキを誰が救ったのか?」という謎を一気に収束させていきます。
ラストは正直なところ仕掛けが大きすぎて「やりすぎ」とは思うんですが、それでもまぁ色々と伏線は張ってありましたし、「ま、いいか」とつい許してしまいます。
才能を持つ者、才能を信じる者、才能におぼれる者、才能を見つけたい者、それぞれが何かを掴むことができそうな話で上手下手、おもしろいそうでもないというよりも、ウチはこの作品がとにかく好きですね。
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ちょっと残念。。。主人公の痛々しさは相変わらず、話の展開も読めやすいわりには面白さが不足している。
確信犯かもしれないけれど、大人が読むには少しキツイ。
気恥ずかしいまでの、蒼っぽさがつじむら深月の持ち味なんやと思う。
それを加味したうえで、ノベルズ以外の
つじむら深月も切実に読んでみたいと思うのです。
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読み終わり→3/9 面白かったんだけど・…ってな感じ。辻村深月にもう一度ミステリーを書いて欲しい。段々と私の評価が下がりつつあるんだよ。面白いけど普通。そんな感じ。これは2度読みしてやっと面白さに気付くのだと思う。少しごちゃごちゃ過ぎるよ。あー・・・・・・でも最後の展開が途中でわかってしまったのは悲しかった。最後の最後に「あぁ! そうなのか!」って思わせるのが辻村深月なのにな。でも嫌いになれないよ。今だランキング5以内に私はこの人を入れている。
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大筋の展開は予想通り……なのに、全くマイナスにならないほど面白い。
そんなところまで伏線だったのか、と驚かされるラスト。
「まぁ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛なんだよね」いい台詞。
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読了〜〜wwやっぱり辻村深月さんのお話の読後感は最高ヽ(○・v・○)人(●・v・●)ノ現実逃避するには最高の一作でした☆毎回毎回思うけど、伏線の張り方がヤバいです!!次回の新作が楽しみ♪
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2007/3/23
こんなに早く読んでしまうつもりじゃなかったのに。もったいない。でも止められなかった。
みんなが幸せになってくれたらそれでいい。
環に教えてあげたい。
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ぶわっとこないけどにじみ出る涙とか笑顔とかそのたもろもろ
これ!ってかんじのヤマはないんだけど、じわじわときます
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この人の優しい作風が好きです。
殴るような優しさ、包み込むような優しさ、撫でるような優しさ、彼らのお互いを大切に思う気持ちの描きかたが好きです。
・いいなあと思った台詞
「いいことも悪いことも、ずっとは続かないんです。いつか、終わりが来て、それが来ない場合には、きっと形が変容していく。」
「何より続き続けることは、必ずしもいいことばかりではない。」
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上巻は辛かったが、下巻に入るとグイグイ読ませる。文章上の欠点もさして気にならなくなる。伏線の張り方と回収の仕方には、無理があるよなぁ・・・というモノと、上手く考えたなぁ・・・というモノがあるが、総合するとよく考えられたお話であり、爽やかな読後感が残る。出来過ぎ・・・という感も多少あるが。というわけで、結構面白かった。僕の中では、辻村作品の1位が『冷たい校舎の〜』で、2位が『子どもたちは〜』とコレかな。
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人気作家チヨダ・コーキを筆頭に、環の家「スロウハイツ」に暮らす7人のさまざまなクリエイターの話。
売れっ子からまだデビューすらしていない卵まで、恋愛や嫉妬、過去が語られる話。
じっと自分も色々と考えさせられる。皆何かしら欠点を持っているけれど、それを補うほどの美点も持っている。人のいいところに気づかせてくれるような話だと想った♪
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上巻に引き続き、テンポよく、ストーリーが進みます。環の強がっちゃってる性格が、かなり面白い。周りのみんなとのバランスも、よく取れていて、読みやすい。最後は、やっぱり、じ〜んときますよ。