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密室殺人ゲーム王手飛車取り みんなのレビュー

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みんなのレビュー103件

みんなの評価3.6

評価内訳

101 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

トリックが優れているかどうかはともかく、小説としては少しも面白くないなあと。それに、現実のほうが先行っている感がするし。ゲーム感覚世代なら受けるかも、それに映画でもいい。でも、小説となると・・・『舞田ひとみ』シリーズのほうが上かな?

2011/11/07 20:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今、私が位置づけに苦しむミステリ作家の一人が歌野晶午です。熱心な読者でないことはあります。『生存者、一名』『葉桜の季節に君を想うということ』『魔王城殺人事件』『女王様と私』『安達ヶ原の鬼密室』『そして名探偵は生まれた』『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』『絶望ノート』『舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵』以外に、アンソロジーなどで読んだ程度。

で、印象に残ったのは『葉桜の季節』と『舞田ひとみ11歳』『舞田ひとみ14歳』の3冊で、『葉桜』は友人と貶しまくり、『舞田』2冊は友人に褒めまくりました。むしろ、『舞田』2冊で現代日本のミステリ作家の頂点に立った、と言いたいくらいに感心しました。本格ミステリには心動かされないほうですが、ひとみの成長ぶりとミステリとしての完成度の高さという二つを見事に達成したと思ったからです。

で、その評価の振れが激しい歌野が2010年、第10回本格ミステリ大賞初の2度目受賞を果たしたというのが、今回読んだ本の続編にあたる『密室殺人ゲーム2.0』ということですから、期待も高まろうというものです。ちなみに、私は勘違いをしていまして、「なんで、2007年に出た作品が、3年後に受賞したんだろう」と「密室殺人ゲーム」が頭についた小説が二つあるとは知らずに、この本を手にした次第。いやはや、ではあります。

カバーイラスト=斎藤光男
カバーデザイン=坂野公一(wella design)
ブックデザイン=熊谷博人・釜津典之

が担当したカバーは、講談社ノベルズとしては平均的なもの。私としては、ゴチャゴチャしていて好きではありません。特に、赤を使うときはシンプルがいいにでは、と思う次第。カバー後ろの言葉は、
              *
〈頭狂人〉〈044APD〉〈aXe〉〈ザンギャ君〉〈伴道全教授〉。
奇妙なニックネームをもつ5人がインターネット上で
殺人推理ゲームの出題をしあっている。
密室、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、
犯人当てなどなど。
ただし、ここで語られる殺人はすべて、
現実に発生していた。
出題者の手で実行ずみなのである……。
茫然自失のラストまでページをめくる手がとまらない、
歌野本格の粋を心して噛み締めよ!
              *
とあります。さらにカバー折り返しには、
              *
「殺したい人間がいるから殺したのではなく、使いたいトリックがあるから殺してみた」(本書300ページより)

 最初のアイデアは1988年ごろ芽生えました。あまりにふざけた話で、現実に発生しえないのはもちろん、小説にもできないと捨てていました。
 ところが前世紀末あたりから、案外こういう事件が現実に起きたりして、起きそう、きっと起こるぞ、としだいに強く思うようになり、そして本作が生まれました。
 さいわい、現実に追い越されずにすみましたが、未来永劫こういう事件が起きないことを切に願います。
――歌野晶午
              *
と。かなり危険な言葉が並びます。目次に従って、各話を簡単に紹介すれば

目次
     *
Q1 次は誰を殺しますか:aXeが問いかけたのは、連続殺人事件の共通点・・・
     ×
Q2 推理ゲームの夜は更けて:教授が出した問題は、アリバイトリック? 特急草津四号で男が死んでいた。死亡推定時刻に殺人犯である教授は特急水上五号に乗車して、友人と談笑していた・・・
     (
Q3 生首に聞いてみる?:今回はザンギャくんの犯行。衣装ケースに入っていたのが見つかった首なし遺体。その首は、衆人環視のアパートの花瓶の上に置かれていた。どうやって人目を・・・
     +
Q4 ホーチミン―浜名湖五千キロの壁:前回、簡単に犯罪を見破られた教授のリベンジ。ただし、再びアリバイトリック。なにより、事件現場と教授がいたことがはっきりしている場所の距離が違う・・・
     ⇒
Q5 求道者の密室:044APDが今回の出題のために殺したのは一人。事件そのものはテレビでも報道されている。事件そのものはありふれた殺人事件のようだが、ニュースをしっかり見ていれば問題点が自然と分かると言って、それ以外のヒントも何もない・・・
     ◎
Q6 究極の犯人当てはこのあとすぐ!:頭狂人が出したのも密室問題。もう密室は飽きたという仲間の声に、助け船を出したのが教授。密室の変形でもあるけれど、今回は消えた凶器。アリバイものはすぐにばれる教授の実力は・・・
     ☆
Q7 密室でなく、アリバイでもなく:頭狂人の犯罪は、品川で起きた。マンションで27歳の兄が殺されているのを発見したのは、大学から帰ってきた同居している妹だった。マンションへの出入りはオートロックだが管理人もいないので密室とはいいがたい。でも住戸は窓にもドアにも鍵が・・・
     ■
Q8 誰が彼女を殺しますか?:頭狂人の住む部屋にネットの仲間が集まって・・・
        救えますか?

となります。ネット上で殺人談義に耽る五人の男たち。ただし、仲間とはいってもあくまでネット上でのおつき合いです。ですから、性別もわかりません。お互いに姿を見せるときも、それが実際のものかどうかは当人だけが知っています。その五人について書いておきましょう。

まず、頭狂人がいます。いつもダース・ベイダーのマスクをかぶってネットに登場します。犯行現場に取材に行き、実際に聞き込みもするという、結構マメな人間のようです。次は、044APDです。ネット上で素顔をさらしているのですが映像は曖昧で、目鼻立ちの特徴は全く分かりません。ボカシやモザイクは胡散臭いものですが、この人は、ちょっとコワイ。コロンボ氏とも呼ばれ、つねに冷静な推理を展開します。

三人目が、aXe。ジェイソンのようなホッケーマスクをつけているというので、私がもっとも苦手とするタイプです。ザンギャ君がウィンドウに映る時の姿はカメ。すぐ突っ込みを入れるタイプ。いますねえ、こういう人。最後が伴道全教授。黄色いアフロの鬘をかぶり、レンズがグルグル渦を巻いた、加藤茶がコントで使うようなおもちゃの眼鏡をかけていて、極めてオーソドックスな謎解きをします。

彼らは、仲間たちに自分が行う殺人を予告します。そして現実世界でも、予告通りに殺人が起きる。本当に予告した人間の犯行なのか、それとも似通った事件が起きただけなのか。疑問をよそに、一つの事件が起これば、選手が交代して、再びあらたな事件が。やはり警察が絡んでこないと、緊張感は薄くなります。まして、ネット上での語り合いというのが、リアル感を殺ぐ。ネットを利用した犯罪や犯罪絡みの依頼が多いのは、このリアルさの欠如ゆえかもしれません。歌野は、2007年時点では小説が先行していたように書いていますが、多分、当時でも現実世界のほうが先をいっていたんじゃないのかな、なんて思います。

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