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娘が嫁ぐ日。幼き頃〜現在までの回想の中で綴られる日常の謎。やわらかな文体で綴られる素敵なミステリでした。ひとつひとつの思い出がラストできれいに繋がり、オムニバス・ミステリの醍醐味を味わうことができました。
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妻の瑠璃子さんに先立たれてしまったハルさんと、娘のふうちゃんのお話。
ふうちゃんは今日結婚する。妻の墓前に報告に行き、式場に向かう間、ハルさんは幼かった頃のふうちゃんを思い出す…。
ミステリー小説らしいけれども、「ほのぼのミステリ」と書いてある通り、ハルさんの人柄がとても穏やかで、ハルさんが困ったときにしゃべりかけてくる瑠璃子さんにも怖さがない。
ただミステリーというのが、死んだはずの瑠璃子さんの声がするからミステリーと言っているんだとしたら、なんじゃそれ、という感想。
とここまで書いててミステリーが何たるか、わからなくなってきた。
5つの謎もあっさりと瑠璃子さんが全部説明しちゃうから全然謎じゃなく、こちらが謎解きしようにもなんじゃそれ、といったものばかり。うーむ。
ただハルさんとふうちゃんのやりとりとか、人のほんわかさはとってもおもしろかったんです。ミステリー小説としては認めないけれど、普通の小説としてはとてもよかったのです。中学生向けっぽくて嫌な感じがなくて。最後にふうちゃんのことを思うハルさんの場面では泣けたし。
ただどうしてふうちゃんが長谷さんを選んだかは、わからないのです。ハルさんは「そうだったのか」って気づくんだけども。
だからもやもやした部分が残ってはいるんだけども、うーん、目をつぶろうか、いや、やめた、やっぱり4つ。
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日常の謎に市井の人が挑む「空飛ぶ馬」型の一変形で、ちょっと手垢が付きまくった感じがする、なんて書くつもりだったよ、最初は。でも、「こんなやつぁいねぇよ。断固として存在しません」とわかってはいても、この優しさはやっぱり否定できない。ミステリーとしては評価できないけど、ハートウォーミングなメルヘンとしては及第点をあげてもいいと思う。
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今日は、一人娘のフウちゃんの結婚式。父であるハルさんは、結婚式が始まるまでに今までフウちゃんと過ごしてきた数十年間と小さな謎について思い出し…。「日常の小さな謎」のような短編集です。この本はとても暖かくて、何の心配もなくさらさらと読めてしまいます。読書の楽しさを改めて思い起こさせてくれる本です。こういう感じの話は大好きです。また出会えると良いなあ。(2007/9/13読了)
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日常ミステリー系。ちょっと変わっているのは、事件が全て回想であるという点でしょうか。
一人娘の結婚式、父であるハルさんは、いろいろなことを思い出す。ミステリとしては弱いかもしれませんが、親子の愛情にとても和みました。やさしい物語。
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お父さん(ハルさん)と娘(フウちゃん)の子どもの頃からお嫁さんに行くまでの話。
ほっこりさせられます。
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妻・瑠璃子さんに先立たれた人形作家のハルさんと、一人娘のふぅちゃんの日常ミステリー。ハルさんがふぅちゃんの結婚式に向う場面から、ふぅちゃんの子ども時代を回想する形で物語が進んでいきます。
幼稚園生の頃はとても素直だったふぅちゃんが、中学・高校にあがるとハルさんに対してちょっぴり反抗的になり、大学生になると一人立ちして立派な女性に成長している様子が各話ごとに感じられました。
全体的にほのぼの、ほんわかした作品です。
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終始優しい雰囲気のお話でした。ハルさんを取り巻く人たちが優しくていいですね。でも何だかハルさんの頼りなさにイラっとくるんですよねぇ(笑)心が狭いな、私;
最後の結婚式のくだりはうるっときました。素敵です。
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娘が嫁ぐ日
妻を早くに失って幼子を育ててきた中での
ちょっとした事件やナゾをあれこれ思い返すハルさん。
ふと目に留まって借りてみたらこれがヒット。
北村薫さんの作風に似た感じかも。
【図書館・初読・7/23読了】
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お嫁に行くふうちゃんを回想するハルさん。
ラストでグッときた人は多いはず…。
素敵なミステリでした。
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ほのぼのとした日常の謎ミステリ。ネタは小粒だけれど、ほんわかした読み心地が魅力の一冊。穏やかな気分になれます。
「ハルさん」ってなんか頼りないなあ、という印象があるのだけれど。考え方がしっかりしていたりして、こういうお父さんはいいよなあ、という感じ。それでも「そんなことに気づかないのか~!」と突っ込みたくはなりますが。
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人形作家のハルさん、奥さんの瑠璃子さんが亡くなってからは
男手ひとつで一人娘のふうちゃんを育てる。
ふうちゃんの結婚式に思い出す5つのエピソード
無くなった卵焼き、ふうちゃん家出?幼稚園の時、小学生のふうちゃん
中学、高校と大きくなるふうちゃん。
父と娘のほのぼのとあたたかい物語。
読みながら、自分の子育てを振り返ってました。
あまりにも純粋なハルさんのようにはなれないけれど
どこの親子にもこういった思い出はあるのかも…
特に、父と娘には、ね。
ふんわりと優しい気持ちになれる小説です。
最後はじんわりと涙が出ました。
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愛娘、ふぅちゃんの結婚式当日。
人形作家である父親のハルさんは、過去を彩る5つの謎を思い出す・・・。
うーん、可もなく不可もなくといったところ。
辛口だけど、これをミステリ・フロンティアで出すのはちょっとどうかと思った。
でも愛情深いハルさんは、とっても好きです。
ホームズのお洋服、私も作ってほしい!!
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父、ハルさんと一人娘ふうちゃんのお話。
人形作家のハルさんがふうちゃんの結婚式の日に、幼い頃のふうちゃんを想い出しながら物語が進んでいきます。
現在と過去の変わりどころがすごく上手いと思いました。
違和感なく回想に入る感じです。
ラストも思わずほろりとするほのぼのとした1冊。
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妻に先立たれ、幼い娘「風里」ちゃんを男手ひとつで育てることになった人形作家ハルさん。
その風里ちゃんがとうとうお嫁にいくことになって・・これまでの風里ちゃんとの思い出・・・というか日常のちょっとした「謎」を振り返る。そんなときいつも謎を解き明かしてくれたのは亡き妻瑠璃子さんだった。。。
なんでも作者さんは児童文学の旗手なんだとか。詳しいことは存じ上げないんですが、なんとなく「そんな感じだなあ・・・」という。
こういう「女性の書いた男性像」って時々やたらとなよなよしている感じがするんですが、そのあたりも関係してくるのだろうか?あとうまく言えないんですが、文章というかストーリーがぶつ切りっぽい感じはしたかな?児童文学って「~しました」でざっくり終わっていく印象が強いのでそういうものだろうか?
まあ気になったのはそれくらいで、あとは全体的に非常に楽しめました。ふんわりと楽しくてせつなくて・・・という。いい話だな~と純粋に思えたというか。