紙の本
食料戦争
2007/01/25 23:00
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品を読んで、改めてこの人は教師なんだなぁ、ということを実感した。教師は生徒の一生を左右する存在。全くその通りだと思います。
作中にも出てきますが、生徒総会ではちょっとした思い出があります。ある年の総会で、生徒会に対する反対意見がたくさん出たことがありました。ボクも、壇上で生徒会役員に質問をしました。このときの、生徒会顧問の総評。「こんな最悪の生徒総会は初めてだ。役員もがんばっているんだから遠慮しなさい。」
いつもは自主性を持てとか、もっと発言しろとか言うくせに、本当にそうなって自分の思い通りにならないと怒る。こんな教師もいます。この話の救いは、帰りの会で副担任が、自分が出席した中で最も良い生徒総会だった、といってくれたことですね。
自分が死んだら、たとえ相手が間違っていたとしても、やはり自分の負け。とりあえず、自殺するのはもう少し待って見ても良いのでは?
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児童書ミステリ名探偵夢水清志郎シリーズの2冊目です。
学園祭に学園四不思議と学園ミステリの王道を行ってます。
個人的には前巻よりさらにミステリ色が強くなってて
楽しめました。しっかり伏線張ってます。
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ジュブナイルミステリ。謎解きもさることながら、登場人物がすてきだ。特に今回は甘酸っぱい。あまずっぺぇ。そして前作から続く、未来を感じられる謎解き。さすがです。
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教授こと、夢水清志郎事件ノートの第二弾。
学校に必ずある七不思議の伝説をモチーフに子供から大人まで楽しめる作品に仕上がってます。
と……さらりと言ってますが、かなりの面白さ。
騙されたと思って手にしてみてください。
はやみねかおるの魔力の虜になること、請合います。
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本書の教授は、犯人と真っ向から対決しません。
なぜか福引きで温泉旅行に行ったりします。
今回の事件の舞台が「学園」なので、クラスの様子や学園祭の活気、恋愛めいたものまで楽しめます。しかし、その中で動く不穏な影「亡霊」。はたして「亡霊」の正体と、その真意とは?
トリックの仕掛けは小粒ながら連続性を帯びていて、なかなか面白かったです。動機は哀しい。でも一筋の光が見えました。
はやみねさんが学校の先生だった時期に書いた作品であって、子供たちに問いかける、考えさせる構造になっていると思います。これは、学校がある限り永遠のテーマでしょう。
(百石)
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名探偵夢水清志郎シリーズの第二巻である。大人でも十分に魅力的なシリーズでありはまってしまいました。はやみねかおるを読める子供達は幸せだと思います。
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夢水清志郎シリーズ第2作。
学園祭の準備にわく虹北学園に、
不気味な「伝説」になぞらえた怪事件が連続して起こる。
犯人は、「亡霊(ゴースト)」と名乗る怪人物。
果たして誰が、なぜ、どのように事件を起こしたのか――。
第1作に続き、非常に良質なジュヴナイルミステリィ。
次々と起こる不可解な事件と、それに用いられるトリック。
また、メインの事件とは関係のないところでも
数多く提示される小さな謎の数々。
豪華でありながら、やりすぎとは感じないバランスが良い。
また、事件と並行して進む学園祭の準備や、
語り部・岩崎亜衣の「ちょっとした青春」など、
小学生の読者にとってはちょっとドキドキするような、
大人の読者にとってはなんだか懐かしくなるような
学園生活の描写が個人的にはとても好きです。
読みやすいコンパクトさの中に、
これでもかとぎっしりいろいろなものを詰め込んで、
それでも決して全体のバランスが悪くなってない。
とにかく「上手い」と思わせられる。
「消える総生島」の文庫化が楽しみ。
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夢水清志郎シリーズ二作目。やはりトリックなんかは微妙なんだけど、今回は学園祭が舞台で、ワクワクするような雰囲気は相変わらず。
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もとは児童書だと思ってなめていたら、けっこう複雑な事件構造ではありませんか。それにしても亜衣の貧乏くじの引き方といったら。
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学園祭を舞台にしたジュブナイルものですね。
中学生にファンが多いのもうなずけるところです。
いやな大人が出ないのも好印象。
事件も乱歩の少年探偵ものを彷彿とさせる感じ。適当なおどろおどろ感もあり愉しめました。
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さらりと事件の謎をといてしまう教授の様子が飄々としています。
学園祭の準備でレーチに翻弄される亜衣の様子がほほえましいです。
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シリーズ2作目。
ずっと壊れていたはずが、ある日急に鳴り出した時計塔、校庭に突如現れる魔法陣、それから、過去の悲しい事件と未完の推理小説…など、たくさんの魅力的な「謎」が次々に出てくるような物語だった。
楽しい物語ではあったけれど、その背景にあったのは思っていたよりも重々しい内容だった。また、著者が(元)教師であることもかなり意識させられる内容になっていたと思う。随所に、著者が教育者としてどのような考えを持っているか…がうかがわれるように思われた。その点、単純な謎解き以上のメッセージ性を感じる読者もいるのかもしれないと思ったが、その点も含めて本シリーズの魅力なのではないかとも感じる。