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図書館で借りて。妊娠中だし結婚にまつわる男女の意識等、普通に面白く読んだ。梨香子はちょっとなーと思うけど、真一の「女の子はこうでしょ」っていう思い込みがひどくてこんな男とは正直話したくもない。
作中の育児日記が特に面白くなく、これ出版して売れるのかなぁと疑問だった。
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美人で才女で外では完璧にすべてをこなすけれど家では家事もせずだらしがなく、外での鬱憤を物を壊したり夫に当たったりして180度違う自分を見せる。そんな妻の外面に騙されて結婚した真一。真一は年収も少なく口下手なうだつの上がらない男だったけれど、彼女は彼になら自分のすべてを見せられると感じたのだと思う。そんな優しい面が彼にはある。真一がこの結婚で損をしているようにも思えるけれど、実際はどちらが損か得かは言えないように思う。娘のミクの初めての言葉が「パパ」であり、彼の本が出版されるきっかけも結婚によって作られた。家族の未来は明るいと感じる。幸せの形一つではないと思った。
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一気に読むよう持っていかれる。やっぱり筆力がすごい。
主に男性視点から書いているけど、これって性別を逆にしても成り立つ、というか、むしろそうやって炙りだしている面があって、やっぱ上手だな、と思う。
著者の主張や、自身の体験からの感傷などが廃されているのが、やっぱりいい。男じゃ書けないと思う。
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男女逆転のカップルの結婚、妊娠、出産にまつわるお話。正直なところ割れ鍋に綴じ蓋、としか思えない。仕事はできるけど、自分自身の面倒もみられな梨香子さんも情けないけど、女ならこうあるべき、という凝り固まった思考の真一君もかなりうっとうしい。
真一君の思考が痛すぎて、粗筋にあるように「コメディ」とは思えなかった。
後書によると、篠田さんはイクメンの子育て体験談に違和感を覚えたことがこの小説を書くきっかけになったらしいので、それを読んで漸く真一君の描かれ方に納得した。
世の中には仕事を言い訳に家事一切妻に任せる男性なんてたぶん沢山いるのに、男女が逆転すると、とたんに世間では異質なものになるのだなあ……。
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少し前に流行ったイクメンというか専業主夫の主人公のお話。夫婦生活で家事全般は女性の仕事という概念が、まだまだ根強いけど、男性ならではの視点で書かれた育児日記はなかなか見ごたえがあったし、そう思うんだーと思わされることもたくさんあってよかった。
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売れないライターのタクシンは、美人のキャリアウーマン梨香子と出会い結婚。
梨香子は、全く家事のできない女で、離婚を決意したとたん、妊娠が発覚し・・
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初篠節。週末の一気読みにピッタリ。テーマが格差婚なのか男女共同参画なのか恋愛なのか子育てなのかフリーランス的働き方なのか絞り切れてない感があるが、読み終わるまで違和感がないのは著者の文章力なのかしら。結局解決したのかしてないのか分からないままなのにどこかハッピーエンドな終わり方だけど、よく考えたらこのほうがよりリアルに近いともいえる。
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真一が結婚したのは容姿端麗、東大出のエリートキャリアウーマン梨香子。実は家事が出来ないどころか頭に血がのぼるとヒステリックな暴力女だった…何故か私は真一の立場になり最後まで梨香子側にはなれなかった。年収800万だからと許されたことではない。彼女の性格が変わっていけばこの夫婦はやっていける希望はある。子供の成長とともに環境も変わりどうなっていくのか…真一さえ我慢すればいいのではあまりにも可哀想で。結婚は焦らず相手を見極めて欲しいと我が息子に思いを馳せた。
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キャリアウーマンでも家事が全くできない妻&イクメン男性のほっこりする話。女子力についても考えさせられる。
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面白かった。電車で読みながらめちゃくちゃニヤニヤしてしまった。
明らかにやばい雰囲気の漂う梨香子に真一が舞い上がる様子、梨香子のあまりにも酷過ぎる生活能力、同業者仲間に軽んじられて当然と思わされる真一のコミュニケーション能力のまずさ加減。
篠田さんは書くことが極端過ぎるがそれでこちらが冷めることが無くむしろもっとやれと思わせる独特な魅力がある。
しかし梨香子はなんで真一と結婚したのだろう。子供が欲しかったから主夫をやってくれそうな男を探していたのだろうか。それにしてももうちょっとまともな男が他にいる気がする。
知性があり稼ぎと男らしさの無い男が理想だったとか?最後に「あなたのここが好きで結婚したのよ」的な素敵な種明かしがあるかと期待していたがそんなものを期待した私が馬鹿だった。
途中に挟まれる育児日記だが、これを書いた人は要領が悪過ぎると感じた。確かに子育ては大変だけれど食事のたびに掃除をする必要は無い。
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8月-10。3.0点。
翻訳者の男と、銀行エリートの女。インタビューで意気投合し、一気に結婚へ。妻は「片付けられない」女。また、意に沿わないと夜叉の顔になり、当たり散らす。
妊娠するが、子育てはいかに。。
一気読み。コメディタッチかと思いきや、意外と重厚なストーリー。ラストは良かった。
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美人で東大卒、キャリアばりばりの銀行員「梨香子」と「三低」(背が低い、収入が低い、大学の偏差値低い)「真一」が結婚した。
でも、単なるドタバタ劇では、勿論篠田さん、済まさない。
定石「主人公は誰だという疑問」の楽しみも与えてくれる。
もう単に誰ということでなく、登場人物すべてに作者は愛情をそそいでいるのだろうと思う。
様々な事件が起こり、問題提起がなされ、篠田さんの筆力が発揮され切る。
子育てする「真くん」に身につまされる。
だって「真くん」一昔前の子育て中の専業主婦そのものだもの。
「真くん」の姿を借りて、またまた女性の奥深い悩みを抉り出すから、あら不思議。
ところが仕事は出来るが、身の回りの生活がまるでだめ女「梨香子」も、そのことがコンプレックスになって、荒れるのだから。
これも、悲しい女性問題。歴史の重み。
そして最後、脇役絹田徹子がいい。本人は大変だが。
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夫婦の役割や生活が逆転すると、それまでの「女がやって当たり前、男がやって当たり前」という役割分担の理不尽さに気付くかもしれないなー。
そして、あえて夫婦の役割を逆転して描くことによって、社会で戦う男の苦労、家を守る女の不満などなどを改めて感じることができたりして。
夫婦共働きで、家庭での役割分担にモヤモヤしている女性のみなさん!
一度読んでみてはいかがでしょうか。
私は梨香子の男らしい働きっぷりにスカッした気持ちになりましたよー。
結婚しても出産しても生活のスタイル、自分自身のスタイルを変えない梨香子はすごくかっこいいと思いました。
あ、でも梨香子は私生活は本当にダメダメだけど。
そして家事を押し付けられてグズグズ言っている真一に「喝」を入れる編集長の秋山女史もめっちゃ素敵。
でも実際にここまで逆転している夫婦ってなかなかいないと思うけど、でもすごいおもしろかったです。
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面白かった〜。
特に、真一が本来は母親がやるべきことと
思いつつ、きちんと育児をこなしてるところ。
女だからって、初めから
育児ができるわけじゃない。
本読んだり、人の話聞いたり
色んなヒト、モノやコトに助けてもらいながら、
試行錯誤して育児してる。
それで、少しずつ親になっていく。
産めるか産めないかの違いはあるけど、
育てられるかどうかに男女の違いはないよね。
男が働き女が家を守るだなんて、
ほんとに誰が決めたのか、
古臭い価値観だとあらためて思う。
得意な方が引き受ければ良いし、
得意というほどでなければ、
半々でいいんじゃないかって思う。
「百年の恋」と来たら、
「冷める」と続く恋愛小説かなと思ったけど、
「脈々と続いてきた家事育児は女の仕事」的な
百年の価値観が冷める時が、来た?来る?
という小説だと思った。
単行本が2000年に出てて、
今は2022年。20年か…。
ほんとに変わらないな。
いやいや、これからか?
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篠田節子さんの小説は、初です。 まずは読みやすそうな作品をと、『百年の恋』を選んで正解でした。
とにかく、痛快。
何度も何度も笑わせて、ときに考えさせられ、思わぬところで泣かされて・・・ファンにならざるおえない、さすがです。
さえないライター家業の真一の3歳年上のスーパーエリートの妻・梨香子への" 声にはならない悪態 " が、コミカルに描かれていて、面白い。
妻と母の長年の確執におろおろ、エリート元カレ⁈との仲を邪推して嫉妬、次々と叩き込むエピロードに、揺れ動く真一の心。 ついには諦めの境地か。
『お茶は裏千家、お花は嵯峨御流、煎茶道も一通りはできる。それでいてなぜ、自分の脱いだパンツをそっと畳んでから洗濯籠にいれることができないのだろうか。・・・』
逆転夫婦。 真一に同情したくなるが、妻に振りまわされる可笑しくも可愛い姿がなんとも痛快。
そして、可笑しさと共に、愛おしさがある。
稚拙だけど、梨香子の真一への想いは、あれはあれで愛だと想う。 キャリアという鎧を脱いで、母の呪縛から逃れ、極度に甘えられるのは(わがままはすぎるけど)真一だけなのではないか。 それを踏まえると、真一と梨香子の出会いは必然のように想える。 " 我鍋にとじぶた " かな! 我が家もそんな夫婦ですから。(未熟同士でちょうどいい)
また、編集者の秋山泉子がカッコいい。 甘ちゃんの真一を『うるさいんだよ。』と叱責するセリフに惚れました。
『あなたに妙なこだわりがあるからよ。偉そうな顔をするからよ。パンツがどうしたって? 私も、私の母も、祖母も、夫や父や祖父のパンツを洗ってきたのよ。 洗濯機もない時代から。 つまりあんたたちは、そうして平然として、自分の脱ぎ散らかしたものを洗わせてきたんじゃないの。そこに恥じらいがあった? 感謝があった? たかが汚れ物だろうが。生きている証拠じゃないの? あんた、今、誰のおかげで、勝手なことができたるの。奥さんの稼ぎで好きなことしてるんじゃないの』
いいセリフは、まだまだ続く。
そして、真一は、自分と向き合い・・・。
天晴れです。 スッキリ爽快です。
真一くん、頑張って‼︎