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ひとり日和 みんなのレビュー

136(2006下半期)芥川賞 受賞作品

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みんなのレビュー282件

みんなの評価3.3

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/02/28 12:15

生きることの寂しさ

投稿者:ちかげ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この物語で描かれているのは、都会で暮らすごく普通の女の子の、ごく普通の日常です。何か変わった事件が起こるわけでもないし、特に変わった人が登場するわけでもありません。
主人公の女の子には、お母さんがいます(離れて暮らしているけど)。一緒に暮らす親戚のおばあちゃんもいます。アルバイト先の仲間もいるし、彼氏だっています(別れるけど)。でも、それでも彼女は孤独です。とても疲労しています。自分で望んだ都会での生活なのに、どこか満たされない気分でいます。「追うものなどなく、去っていくばかりに思えるのに、わたしの心はあせっている。ピアノをめちゃくちゃに、叩くように弾きたい。箪笥の中の洋服を全部燃やしたい。指輪や、ネックレスやら、ビルの上から投げ捨てたい。煙草を一度に十本吸いたい。そうしたら、振り切れるだろうか。ちゃんとした生活など、いつまでたっても自分にはできない気がした。手に入れては投げ出し、投げ出され、投げ出したいものはいつまでも一掃できず、そんなことばっかりで人生ができている」と思ったりします。
女の子にはある癖があります。出会った人のちょっとした物をこっそり盗んでは、それを自分の靴箱にしまっておいて、たまに眺めてその人のことを思い出す癖です。女の子はそうすることで、そのようにして他者と自分との繋がりを保つことで、その漠然とした寂しさから逃げだそうとしているのだと思います。彼女のまわりにはいろんな人がいて、客観的にみると、どうして彼女が孤独で寂しいのかが理解できないかもしれません。でも、彼女は確かに「寂しい」と感じているし「死んでしまいたい」と思っています。ぼくには、その理屈では説明できない「寂しさ」がとてもリアルに感じられました。ぼくはこの本を大学の図書館で読んでいました。まわりにはいろんな人がいました。資格試験か何かの勉強を一生懸命にしている人。本を読んでいる人。携帯電話を触っている人。隣の人とコソコソと喋っている人。ひたすら眠っている人(その人はぼくが図書館にいる間、ずっと眠り続けていた!)。でも、みんなそれぞれ自分の世界を構築していて、まわりにいる他の人になんて、これっぽっちも関心を払っていないんですね。ちょうどぼくがこの本を読み始めたのは夕方の五時くらいで、窓の外は夕闇が広がろうとしている頃でした。その情景はこの物語で描かれている世界観ととても似ていて、ぼくは思わず泣き出したくなってしまいました。そして、「ああ、そうか。これが現実なんだ」と思ってしまいました。
この物語の中で主人公の女の子は、最終的には、新しい生活へと向けて歩き出します。この女の子がもう「寂しい」と感じることがなくなったのか、それともやっぱり「寂しい」と感じ続けているのか、それは分からないけれど、それでも、感受性豊かな女の子が自立して生きていける、そんな世の中であって欲しいと強く願います。そしてそれと同時に、「ぼく自身、もっともっと強くたくましく生きていこう」と思いました。
最後に、この本の帯に石原慎太郎さんの芥川賞選考会後のコメントとして「非常にビビッドで鮮烈、素晴らしいと思った」と記されていますが、確かにその通りだと思いました(ぼくと石原慎太郎さんの感性が合うことは珍しいので、これまた新たな発見です!)。

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低い評価の役に立ったレビュー

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/05/04 23:31

あれ?

投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る

あれ?
これ見たことあるパターンだな?
と思ってしまい、そのため
評価が下がってしまいました。
「実は自分も・・・」
という方、正直に手を挙げてくれませんか。
わたしだけなのかなと思うと心細いのです。

読んでる間はすらすらっと読めるのです。
それなりにこの本独自のいいところもあるんです。
それは認める。
主人公に盗み癖があるところとか、
母親が中国にいっちゃうとか。
彼氏がすごくさらっとしてるところとか。
ただ、私は、
よしもとばなな作品に似ている気がしてなりません。
なにが似ているかというと、
「独特の感受性の女の子」+「彼氏もしくは彼氏に相当するかのような男の子」+「不思議で魅力的な女の人(主に年上)」
とう構図をもっているところです。
具体的にいうと、私が読んだ中では、
「キッチン」(これは女装した男性でしたが)、「アルゼンチンババア」、「哀しい予感」がこのテの作品です。

芥川賞をとったとかとらないとか、
誰が褒めたかどうかより、
わたしは「このテの作品」であったことの方が、
つっかかりを覚えました。

よしもとばななを読んでいなかったら、
もっとナチュラルに楽しめたかもしれません。

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2007/04/30 19:27

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2007/05/02 02:39

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2007/05/22 14:11

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2007/05/06 22:00

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2007/05/10 18:18

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2007/05/11 21:52

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2007/05/15 22:14

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2007/05/20 00:04

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2007/05/22 15:02

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2007/07/07 08:25

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