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ひとり日和 みんなのレビュー

136(2006下半期)芥川賞 受賞作品

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みんなのレビュー282件

みんなの評価3.3

評価内訳

278 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

このところ激辛の論評を加えてきた石原慎太郎が激賞した喧伝されたが拝見すれば奥歯にものが挟まった「激賞」ですね。これって都知事選を控えた慎太郎が若者受けを狙ったパフォーマンスじゃあないだろうか。

2007/03/19 20:10

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

第36回芥川賞受賞作である。
BK1の本書紹介にはこうあった。「東京で暮らせるのであれば、なんだってよかった−。20歳の知寿が居候することになった遠い親戚の71歳の吟子さんの家。ふたりが暮らした春夏秋冬をとおして、ヒロインの自立をしなやかに描く。」
読書を趣味にしているとは思えない友人が「読んだか?なんだか退屈な日常生活をだらだらと書いただけであれが芥川賞か」と厳しいご意見を口にされた。そこで手にしたわけだがなるほどその率直な指摘は必ずしも的外れではない。我々の年代はどうしても自分やその周辺の具体的な軸足で主人公を眺めてしまうものだから、このわたし・知寿ちゃんのような未熟な人格が一人前であるべき20歳だということにあきれ返ってしまうのだ。本音を言えば仮に自分の息子・娘がこういう人間だとしたら困っちゃうのだ。友人の場合、思考はこういう主人公を少なくとも無批判に描く著者とこの作品を高く評価する選考委員の方々にまで飛躍してしまうものだから、芥川賞の存在にまでけちをつけたくなるのだろう。そういうもはや変えようもない固定観念では芥川賞を読む資格はないのかもしれないなぁ。
今回もまた「自立」なのか。おなじみの自己喪失、アイデンティティクライシス、閉塞感。おなじ線上にテーマを置いた受賞作がこのところ多かった。その突破口に暴力や性倒錯があるのが流行なんだが、この作品にはそんな過激な飛躍はない。
ところで昨夏の全国高校野球選手権で優勝した早稲田実のエース斎藤佑樹(18)が早大生になるにあたって「自分探しの4年間にしたい」と抱負を述べている。ハンカチ王子ですら「自分探し」!!!と哲学的表現するくらいだ。自分探しって本当は難しいことなんだと思うのだけど、自分探しの旅に出ようって気楽に引越したり職場をかえる。いや若者はこれが風潮なんだ。ニートってこんな精神状況の産物なのかな。
生きていることを実感するなんてことはない。せいぜい死んでいないことをぼんやりと自覚するレベルで毎日が繰り返される。事故死の現場を見てあんな死に方はしたくないからと生きているのだろう。外の世界とのつながりは部屋の窓から見える駅のホームだけ。働く、恋をするのだけれどその現実感のいかに希薄なことよ。
吟子バアサンはなかなかのくわせものだ。転がり込んでくる猫に餌をあたえて一緒に暮らし、死んだあとの猫たちの写真を立派な額縁に入れてずらりと鴨居に並べてある。だが名前は忘れてしまったそうだ。思い出にもならない存在だったんだろうね。猫がねずみをとってきて目の前でなぶり殺しにしていてもやめなさいと手で払うふりをするだけ。実はこの作品のなかで一番生命存在を感じさせるのがこのねずみをいたぶる猫かもしれない。食い物には困らないので餌にするのではない。我輩ここにありと娘とおばあさんの前でその存在を主張している。しかし自己主張する猫には気の毒なことであるが二人ともまるで無関心なのですね。知寿ちゃんだって、びっくりするとか気持ち悪いとかいまどきねずみをとる猫が都会にいるってことを発見した喜びなんて感情があってもいいんじゃないか。知寿ちゃん、気をつけたほうがいいよ。ちっぽけな盗癖があなた流の自己主張ならあなたは吟子バアサンに猫並の扱いをされているんじゃないかい。それこそ死んだら猫たちの写真と一緒にならべられるかもしれない。
これって本当に「しなやかな自立」のお話なの?最後まで知寿ちゃんは現状にたんたんとしています。いらいらしないんです。殻を破りたくなるようなひどいストレスを感じないのだからこのリズムに埋没しちゃって飛躍なんかとても無理だと思うよ。それにしてもこんな若者が増えてきているんだろうと、ここは実感はしますね。だから読んでいる私のほうがいらいらします。とてもとても寂しい気持ちになりました。

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2007/02/12 16:45

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2007/02/27 00:00

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2007/02/17 22:28

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2007/03/26 22:04

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