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救出への道 シンドラーのリスト・真実の歴史 みんなのレビュー
- ミーテク・ペンパー (著), 下村 由一 (訳)
- 税込価格:3,080円(28pt)
- 出版社:大月書店
- 発売日:2007/01/01
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紙の本
人を人とも思わないところに様々な過ちが積み重ねられていく
2007/03/18 06:17
11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
スピルバーグの映画「シンドラーのリスト」によって、シンドラーの存在とユダヤ人1000人を救出した人がいた事実が広く知られるようになった。それでも、「シンドラーのリスト」にはスピルバーグの創作がある。
本書の著者は、「シンドラーのリスト」への道に直接関わった現在では唯一の存在者である。その著者によって、「シンドラーのリスト」作成までの道のりが明らかにされる。
偶然、幸運、偶然、幸運、これらの繰り返しのもとに、「シンドラーのリスト」が可能になった事実をたんたんと語っている。
詳しくは述べないが、「シンドラーのリスト」のさらなる真実に興味のある人には必読の書かもしれない。
それにしても、ドイツ敗戦後にドイツ国民が戦争犯罪人を自ら裁いたことに比べ、日本の現状はあまりにもお粗末だ。戦争犯罪人や特高官僚が政府の要職についた事実には唖然とする。
ドイツでの裁判を通じて、裁判で証言に立った著者は、ユダヤ人大量虐殺をした犯罪者に対して、こう言う。
「多くの無実の犠牲者の死を悼む気持ちを告白する言葉もなければ、謝罪の言葉も許しを請う言葉も改悛の情を見せる言葉も、なにひとつなかったです」
小林多喜二を虐殺したこと、などに対しいまだに謝罪しない政府。まさに「改悛の情のない」人たちが改憲を叫んでいる。人を人とも思わないところに、様々な過ちが積み重ねられていく。そうしたことを二度と許してはならない。
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