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宗教。ファンタジー。
六道輪廻、その中の地獄で、亡者の弁護人をしている藁掴(わらつかみ)。
たくさんの閻魔たちの中で、実力者の明鏡止水(女)から依頼を受けて、ひよっこの弁護士(川流)を預かり、人を探して闇閻魔(非合法の閻魔)のもとへ。
阿弥陀仏という虐殺しまくる独裁者。こいつよりも、無夜が受け付けなかったのは、弥勒菩薩……。
「血を流したくない、犠牲を出したくない」とか言って、自分についてくる人間にババを引かせて、父親のような存在も見殺しにしたくせに。
「愛する男を殺した種族」だからと「修羅討伐」に賛成し「修羅なんて少しぐらい死んでも」と考える。 結果、大虐殺される修羅(その前もかなりひどいことされていた)。
そして、目の前で彼女(弥勒)を庇い、死んでいく闇閻魔たちを見ても「私が犠牲になれば、血は流れない」みたいなことをいう。
この女……。 自分のことを思ってくれる人間に対して、甘えすぎだ。なに考えてんだろう。
そして、それでも、阿弥陀に反撃する理由……。
娘を殺されそうになったから。
うわぁ……。ざけんな。
最後に、阿弥陀を連れて奈落に沈もうとして、やっぱり「私には彼を道連れにする資格はない」と一人で沈んでいく。
……ちょっとマテや、諸悪の根源の阿弥陀の始末ぐらいつけていけっっっ!
こんなむかつく女、ひさびさに見ました。