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魔使いの弟子 みんなのレビュー

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みんなのレビュー29件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (7件)
  • 星 2 (4件)
  • 星 1 (0件)
29 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「魔法使い」ではなく「魔使い」の弟子の危険な修行

2008/04/29 08:13

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うみひこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 長い間、この物語はきっと魔法使いの弟子の滑稽なお話だろう
と思っていた。ところが、大間違い。
思っていたより、物語は不思議な世界と、
魔術ではない修行を積む主人公の成長を語ってくれる。

時代も、国も、架空の場所。
農業は機械化されていないし、 乗り物も出てこない。
ゴースト、ガースト、ボガード、そして、魔女に、ラミア魔女。
死者の気配や、妖怪や、吸血鬼的な異人種が生きている世界。
そこで、普通の人々の生活を脅かすものを追い払う役目をになうのが、
「魔使い」なのだ。

この物語の導入部であるにあたる『魔使いの弟子』では、
7番目の息子の7番目の息子で、左利きという、
少年トムが、持つ能力や死者の気配を感じる力などが、
物語の中で露わにされていく。
そして、少年は、家を去り、魔使いの弟子となって修行していくのだが、
その中で分かってくるのは、
この世界が実に危険な場所であるということだ。
この魔使いの住む家でさえ、一カ所は、幽霊が住み着いていて離れないし、もう一カ所は、ボガードという一種の妖怪が住み着いている。
ここでは、ボガードは一種の妖精のように家事を行い家を守っていて、
トムは美味しい食事に少しほっとするのだ。
だが、そこは同時に、恐ろしい魔女が地面の穴深く、
とらわれている場所でもあるのだ。

妖怪や魔女を閉じこめるための穴掘りや、
毎日の講義、食料品の買い出し。
トムが励む弟子の修行の日常の中、
「尖った靴を履いた女の子には気をつけろ」
という、魔使いとの約束を破ったことから、
魔女の姪アリスが物語に入り込んでくる。
そして、邪悪な魔女との闘いが、
思ったより早く主人公に襲いかかってくるのだ。

アリスとの友情、
恐ろしい魔女との闘いが、
主人公の家族まで巻き込んでいく中で、
随所に語られる不思議な女性、
トムの母の秘密も、
読者の心を誘いながら、
物語は進んでいく。

気弱で、幽霊の気配に脅える少年が、
自分自身を信じて、
闘い、友情をはぐくんでいく姿が、
謎めいたと言うより、とても人間的な魔使いや、
賢い女性であるトムの母という、
大人の人々に囲まれながら描かれている。
頑固なジャックにしろ、村の人々や不良少年にしろ、
普通の人々も典型的に描かれているわけではなく、
トムの眼差しの中で理解されくように描かれていて、
この世界に厚みを与えている。

主人公、アリス、母、魔使いの運命が、
どのように語られていくのか、
今後目が離せない思いでいる。

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紙の本

強く賢い母さん、ちょっとひねくれて複雑なアリス、邪悪でおどろおどろしい魔女‥。女たちにふりまわされる少年トムの先行きやいかに?!

2007/08/22 13:14

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る

7番目の息子である父さんの7番目の息子であるトム。彼の母さんは、彼を産む為に(すなわち7番目の息子を作るために)他の子を産んだと言う。
 長男が家を継ぐので、トムは、手に職をつけて独立しなければならない。父さんと母さんは、トムを魔使いの弟子にすることに決める。母さんの意思が強く働いたのは言うまでもない。
 ところが、トムは、怖がりだし、自分に魔使いの仕事ができるとは思えない。しかも、弟子に入ってわかったことは、魔使いの仕事の大変さ。命が危ないし、みんなは恐れるので、友達さえできない‥。逃げ出して家に帰りたいと思うトムだったが、母さんは、あなたには、その力があるはず、自分のなすべきことを果たしなさい、と言う。
 魔女の親戚のアリスと知り合い、そのために邪悪な魔女マザー・マルキンと対決する羽目になるが、悩みながらも精一杯がんばろうとするトムのキャラクターがいい。ごく普通の少年が、好きでもない仕事をやりとげなきゃいけないことになり、とまどう姿には共感できる。複雑な性格のアリスとの関係も見もの。
 児童書と言えど、大人がきちんとリアルに描かれていなきゃつまらないが、トムの成長を見守る魔使いや母さんには、大人としての魅力があり、それがこの作品をおもしろくしている。脇役も舞台設定も良く、わくわくする仕上がりになっている。
 とにかく、さし絵が佐竹美穂だから、表紙から一気に作品の舞台にワープできる。彼女のストーリーの把握力と絵のみごとさには、感心する。物語の魅力を3割がた増すかなぁと密かに思っている。なので、星5つ!

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紙の本

内容紹介

2007/02/21 18:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東京創元社 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ぼくはトム、7番目の息子である父さんの7番目の息子だ。
 父さんは農場をやっているけど、農場を継ぐのは一番上の兄さんだけ。それ以外はみんな手に職をつけて、ひとりだちしなくてはならない。でも7番目ともなると、いいかげん弟子入り先も底をついてしまう。そこでぼくが弟子入りすることになったのは魔使い。おそろしいボガートや魔女、ゴーストから人々を守る危険で孤独な仕事だ。母さんは、ぼくには特別な能力があるのだから、立派な魔使いになれるって言うけど、本当だろうか……
 確かにぼくには、他の人には見えない、色々な気味の悪いものが見える。ろうそくの明かりがないと寝られないくらいだ。だから兄のジャックは、こんなに怖がりのぼくが、魔使いになんてなれるはずがないと言うんだ。
 とにかく、ぼくは魔使いに弟子入りできるかどうか、試してみることになった。
 魔使いとぼくが最初に着いたのは、うらさびれた炭坑町ホーショー。なんだか暗くて陰気なところだ。ぼくの最初の試験は、通りのはずれにある幽霊屋敷で、ひとりぼっちでひと晩過ごすこと。そして魔使いがぼくに告げたのは「誰がきても玄関をあけないこと」「夜中の12時ぴったりに地下室におりていくこと」「ろうそくの火だけは消さないこと」の3つだった。
 ひとりになって、寒いし、変に目がさえて眠れずにいると、地下室で物音がした。だれもいないはずの地下室でだれかが地面を掘っている……

 怖がりの少年トムは、無事に魔使いになることができるのか?
 どきどき恐くて、わくわく面白い。〈魔使いシリーズ〉第1弾。

(東京創元社HPより転載)

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2007/10/19 21:06

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2008/06/25 21:22

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2009/05/10 14:59

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2007/06/21 17:13

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2011/11/01 17:20

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