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環境問題はなぜウソがまかり通るのか みんなのレビュー

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みんなのレビュー94件

みんなの評価3.8

評価内訳

90 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

環境問題を冷静かつ正しく理解できる格好の書

2007/06/23 00:25

11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Skywriter - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は環境問題全般について、世間にどれだけウソが撒き散らされているかを明らかにしている。多くの人は善意で環境問題に取り組んでいるのだろうが、その行動の多くは環境を改善する効果が全くない、とは驚きではないか。

 たとえば、ペットボトルのリサイクル。実は、回収されたペットボトルのほとんど全ては焼却されている。熱にしてエネルギーを回収するという意味でリサイクルという言葉が使われているのである。それでは何のために多くの人が苦労してゴミの分別回収に協力しているというのか。

 それでもゴミを分別して出すことに何らかの利点があるなら良い。しかし、現実はそうではない。ゴミを分別しなければならなくなったことで、排出されるゴミの量は増加してしまった、と本書は指摘する。環境先進国とされることの多いドイツも、ゴミの分別収集を実施した結果、ゴミが激増してもはや国内では捌ききれなくなっている。なんのために我々はゴミの分別回収をしているのだろうか。もう一度じっくり考える必要があるのではないか。

 いや、それでもダイオキシンの問題があるではないか、と指摘されるかもしれない。ダイオキシンを発生させないためにゴミを分別するのだ、と。それにも本書は応えている。ダイオキシンには、大した毒性はない。

 驚かれるかもしれないが、これはもう明らかになっている。冷静さを欠いた、おどろおどろしい報道によってダイオキシンが猛毒だと思わされてしまうかもしれないが、ダイオキシンの急性毒性として知られているのはなんとニキビができることくらいである。ダイオキシンは環境問題で注目を浴び、徹底的に調べられたのに、人間にニキビ以上の害をもたらす証拠がないのだ。タバコとは大違いである。

 いやいや、ダイオキシンの真の威力は急性毒性ではなくて慢性毒性にあるのだ、と思われる人もいるかもしれない。しかしそれも過ちである。イタリアで起こった化学製造会社で起こった爆発によって近隣の住人が大量のダイオキシン類を浴びてしまったセベソ事件があるが、ここでも多くの調査が行われたものの、ダイオキシン暴露が原因と確定できる死者は出ていない。カネミ油症に至っては、ダイオキシン類ではなく毒性があることが明らかになっているPCBがダイオキシンと強弁されている始末である。

 これらの事実を明らかにしているだけでも本書の価値は大きい。その価値を更に高めているのは、なぜこのような不合理なことがまかり通っているのかまで踏み込んでいる点だろう。気になる方は是非とも本書を手にとって欲しい。

 環境問題は善意だけではなく、冷静に何が必要なのかを知らなければ取り組めないテーマである。イメージ優先で、感情に訴える手段はコマーシャリズムとしては有効かもしれないが、環境を守るためには役に立たない。まず知識を手に入れ、考える土壌を作る。その上で、極めて有効な本だと思う。

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紙の本

真実、そして本当に大事なこととは

2007/08/12 18:16

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆきはじめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

以前から疑問に思っていたことのいくつかがすっきりしました。北極の氷が解けると海面は上昇するのか、木はそんなに酸素を生成するのか、地球温暖化はまずいことなのか、排出権の売買に何の意義があるのか、京都議定書の数字にどれだけの効果が期待できるのか、本当に大事なことは何なのか。
 と同時に、もっともらしい名目の下に莫大な対策費用を無駄につぎ込んで、志のない環境屋を儲けさせるのも癪に障ります。ただ、リサイクルや環境対策の費用、必要資源については絡み合う要素が多くて、どんな計算が妥当なのか、何がどれだけ無駄なのかを判断しにくいことも確かです。
 環境問題について元アメリカ副大統領による啓蒙も話題になりましたが、それは人間を中心とした生物の存続問題ですから、真実を生む原因と真実がもたらす影響を客観的に見極め見通して、本当に大事なことをきちんと実行して行かなければなりません。まずは真実を知ることですが、この本は真実を基に客観的判断をすることの重要性を訴えつつ、本当に大事な問題は何であったのかを思い出させてくれます。
 その後の事は、自分達ひとり一人の思いがどんな社会的流れを生み出せるかですね。

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2008/02/29 01:05

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2007/04/13 14:31

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2007/04/20 18:30

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2007/07/19 01:40

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2007/05/24 21:24

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2007/06/09 17:31

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2007/06/09 19:25

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2007/07/08 14:28

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2007/07/08 20:34

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