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雰囲気がとっても不穏
でもその雰囲気がかなりよかった
烏山恭一がミステリアスに描かれていてひきこまれた
最後いきなりお姉さんが出てきて愛の力で世界を救ったのは唐突だけど全体的にはよかった
普段は小説を読むときはぼんやりとした映像でイメージするんだけど
今回はなぜか水城せとなの絵のイメージ
烏丸は放課後保健室の蒼か黒薔薇アリスのディミトリがイメージ
黒髪で何も見ていないうつろな目
マンガイメージで読むのもたまにはおもしろかった
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大学にいる、有名な青年。
彼を認識した青年。
ここから始まったので、当然この2人で終了する…と思いきや
さすがというべきか…えええ?! な終了でした。
何事もないかのように進んでいったはずなのに
最後の3分の1でのこの終結。
出てきた人のどれくらいが関係ないのだろう、と思っていたのに
きれいにほぼ全員、終わらせてくれました。
気になるのは『彼』だけですが、結局死体だったのでしょか??
緩やかに、けれどじわじわと忍び寄ってくる恐怖。
怖いけれど、しっかりと読んでしまいました(笑)
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アートの話。
でも怖い(笑)ホラーと言っていいんじゃなかろうか。
芸術を生み出すのは、
負のエネルギーなのか、それとも愛なのか。
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2009/10/31.
怖かった。こんなにも自分を削りながら本を呼んだのは久しぶりだ。
何が怖かったって、空想・想像力。
あたしは小さいころから空想するのが好きだった。
けれどそれがこんなにも怖いことだなんて思いもしなかった。
厳密に言えば怖くなんてない話なのかもしれない、けれど、「想像」しながら読むと非常に怖くて、神経をすり減らすほど。
ホラーでありSFでありファンタジーであり、恩田陸というジャンル。恩田陸の要素が沢山詰まっていて、恩田陸切れを起こしかけてたあたしは満足。
しかし恩田陸にしては美しいラストだったなぁ。美しい上に、綺麗にまとめたというか。
平凡で、それがすごく意外だった。落胆したんじゃなくて、あぁこんな結末の描き方もできるひとなんだーっていう発見。
とにかくあたしはこの地に行きたくない。けれど行ったら行ったで進むんだろう。そして思い知るんだろうなぁ。
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なんだか、恩田さんらしくない終わり方。
恩田さんの書く物語って、毎回どんでん返しが精巧で、いちいち文中に出てくるキーワードは殆どが物語の最後で絡み合っていくんですけど、今回読んだこの本は、説明不足・省いても差し障り無い部分がちょっと多い気がします。
烏山響一のインスタレーションに招待された若い男女達。
不気味だけど、どこか惹きつけられる彼の世界。
どことなく、終わり方が強制終了っぽくて、ちょっと残念。
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恐怖感をあおられます。
芸術ってそういうものなのかな~。
全体的に面白いのですが、私はあまり好きではないラストでした。
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今まで読んだ恩田作品の中でも、かなり怖い部類。なんと言ってもインパクトがあるのが烏山響一。『ユージニア』の青澤緋紗子に匹敵するダークなキャラ、でもとても魅力的(笑)。作中にもあったけれど、怖いものってどうしてこんなに人を惹き付けるんだろう。
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凄い緊迫感と臨場感であっというまに読み終わってしまった一冊
美しすぎて呑み込まれそう
幸せになりたいなれないつかみたい
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一度読んだだけではよくわからず、何度もよみました。
するとなんとなく最後も理解できて、面白さ増し。
恩田ワールド炸裂かな。笑
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初めてだと思って読み始めたら、再読だったという…
感情は何かに触れてその反動により生まれることも多々あるという、優しく哀しいおはなし。
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大学生の捷、彫刻家の卵律子は、それぞれ天才美術家、烏山響一から山奥の巨大な野外美術館に招待される…。
きたぁ!!
作者おすみつきの邪悪キャラ、烏山響一!
彼が、すごくいい。天才で、クールで、人をくったような態度で、長身、しかも美形。やっぱり恩田陸とは、読んだり見たりしてきたものが似ているので、理想的な邪悪キャラはこうだろうって、いうのがとても近い。
いやあ、素敵でした。満腹ですww
名前を出した3人のほかにも、なんだかんだと登場人物は多い。しかも、話はそれぞれの視点で語られるので、なんだかくるくると回されている感じがする。で、気づくと山奥で迷っているわけだ。
そういう風にもってくる構成力がすごい。
木彫りの彫刻家は、じっと木をみていて、いきなりどんどん彫っていくらしい。木を見つめているうちに、彫りたいものの形が浮かび上がってくるんだそうだ。だから、彫って作るというより、掘り出す感じらしい。
恩田陸の作品も、なんだかそういう感じがする。
こういうものなんですよ、と提示されいるものが、読み進めていくうちにその中から別のものが浮かび上がってくる。
上手い。
満足しました。
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確か単行本は何か耽美的な雰囲気の装丁だったのに、文庫本はいたってシンプルになってしまった。。まあ、すごく内容を表してはいるけども。
恩田さんの本は一時阿呆のような勢いで読んでいたので、内容を受け止め切れなかったことも多々としてある。この作品もその例に漏れず、以前読んだ時の記憶は禍々しかったことと釈然としない思いだけだった。
ただ、こうやって読み返してみるとそのとき気づけなかった部分とかを読み取れることがある。多分前回は終盤のイメージのあたりが読み取りきれなかったのだけど、今回は少し読み取れた。なので、エンディングもしっくりきた。ただ、最後響一は正反対の作風のキャラクターとなった。ならば淳はどうなったのかなという気はする。あと、和繁が呼ばれた理由は最後まで良く分からない。。まぁ、そこは次に再読した時のお楽しみかなぁ。
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様々な人が仄暗い引力に引かれていくような「過程」が濃密に描かれていて非常に面白いんだけど・・・。
ラストが余りにもアッケない・・・。
ここまで盛り上げて、そんな終わりなの???といった感じですね~
長編なだけにね~・・・
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すげ~本だ。今まで読んだ彼女の作品の中で一番インパクトがあった。
人間のもつ負のエネルギーを余すところなく、具現化したような物語だ。ゆえに人によって好き嫌いが分かれそうだが、読んでみて損はないと思う。
これまでの作風から想像されるに、一筋縄ではいかないだろうと読み進めていたが(だからこんな時間・・)、まさかこうなろうとはね。
中盤の熱さに比べて終盤がちょっとすんなりいきすぎたような気もするが、著者が中盤に注いだであろうエネルギーの量を想像するにこれは仕方ないことなのかもしれない。
烏山響一
彼の放つ異様な光にあなたは何を感じるであろうか・・。
本の内容について、人と話し合いたいと思ったのはこれがはじめてだ。
全然余談だが、何気にジョジョの奇妙な冒険第6部に通ずるものを感じたりもした。
雰囲気が似てるのかな~。
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ダークカリスマアーティストによる悪夢の具現化という発想が面白い。作中に語られているように「パノラマ島」ですな。活字だから、小説だからこその圧迫感に恐怖心が増幅されます。ラストはホラーとしてはどうかと思えますが、エンターテインメントとしては綺麗にまとまっていて好きですね。
また烏山響一というキャラクターがいいです。作者曰く「バリバリの邪悪路線の男」。今回は最後が呆気なかった気もしますが、また別次元で登場するようなこと書かれていたので楽しみにしますか。