投稿元:
レビューを見る
この本はカリスマホストである筆者が明かしたタイプ別女性攻略法、女心の対処法、自在な「キャラ・テク」活用法…、などの恋愛指南術です。言葉の節々に圧倒的なリアリティがあり、本物の『プロ』の凄みを見ました。
彼のことではないんですけれど、とあるマンガでホストのことを取り上げていた回がありまして、筆者はホストのことを『女という化け物と戦ってカネまでせしめるとは…』と表現していたことが読みながら思い出されてきました。
筆者である頼朝さんのことはよくテレビ番組でホストのことを特集したものがあると、ほぼ確実に取り上げられている方ですので、ご存知の方も多いと思われます。この本はそんな彼が日々、仕事で実践しているテクニックにのっとり、中上級者向けの男性に恋愛を指南するという『指南書』となっています。
僕はホスト・ホステスは実践的な心理学者、というのが個人的な見解で、徹頭徹尾、男が女性を落とすテクニックが書かれていて、改めて本物の『プロ』の凄みというものを思い知ることができました。
筆者は徹頭徹尾、本の中で『モテ』ではなくて『ヒキ』が大事だと筆者は説きます。最初は、何のことかと思いましたが、読みすすめていくうちに、『あぁ、なるほど。そういうことなのか…』と何度も目からうろこが落ちてしまったとともに、恋愛だけではなくて、ビジネスにも応用は十分可能だろうな、という感想を持ちました。
アジア最大の歓楽街である新宿、歌舞伎町で日々、女性と接しているだけあって、世の中の機微や男女の恋愛の傾向や女性の意識が変わったのだ、ということを
「ホストクラブに通う女性が昔に比べておおっぴらになってきた」
などの言葉の中に現れていて、世の移り変わりと、変わらない『男女の仲』という『世の中』をうかがい知るにはいいものだと思いますし、『もてない村』の出身者がこういうものに『教えを乞う』という意味でも非常によいテキストであると思います。
ビジネス書として読んでも面白いですし、「男女の機微」を学ぶためにも読んで得るものは少なくないはずだと思います。