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紙の本
独学にも、グループ学習用にも
2009/04/23 21:05
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少子化に歯止めがかからないため、私大の定員割れがいっそう激しくなっているそうです。いくつかの法人は、「いつ、つぶれてもおかしくない状態」にあるという噂も聞きます。
大学生き残りのためには、高卒者と大検合格者を相手にしていればいいということではなくなっています。「生涯学習」という名目で、市民に向けたオープンカレッジは以前からありましたが、これに力を入れるところが増えてきているように思います(統計的に調べたわけではないので印象論ですが)。最近、専用棟を造ったところもあります。
ただ、これは、基本的には「時間とお金のある人」のためのものかと思います(無料の講座もあるので、かしこく使えばいいのでしょうが、それなりかな)。
時間はあるが金がない、あるいはけちりたい(笑)、時間が不規則である、若い学生に混じって受講するのは気恥ずかしい・・・といったような人は、放送大学とか書物(図書館利用)を中心とした独学になります。そして、これも印象論かもしれませんが、それに適したいい教科書はたくさんでてきていると思います。
本書は、大学生はもちろんのこと、上で述べたような脱初心者レベルの人の独習用や、市民グループでの学習用としても使える親しみやすい憲法概説書です。なぜそうなのかというと、本書の基本コンセプトが「具体的なものから抽象的なものへ」だからです。
どの巻も日本国憲法の具体的な条文を参照して学習することからはじめています。たとえば人権にかんしてならば、いちばんイメージしやすいと思われる「人身の自由」から入っていきます。「包括的基本権」や「人権の享有主体」といった項目は後回しにされるのです。それは、著者のお二人が自負するように、たいがいの概説書(体系書)にはみられないものです。
このおかげで、あくまで「教科書にしては」というただし書きつきですが、読んでおもしろくわかりやすいものになっています。
市民のための憲法概説書として、最適の二巻組です。
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