紙の本
ありそうなフィクション
2019/09/13 11:14
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件の原因に政府陰謀説を取り入れたのにはがっかりしたが、対話形式を通して、パニックの中での人々の無表情、混乱の渦中の人々の深層心理、情報がない時の群衆の憎悪感の描写やすぐに気持ちをリセットできる日本人のDNAへの言及など、臨場感は生々しい。
電子書籍
わからない怖さ
2021/02/14 23:14
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投稿者:春 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラーが苦手なので『六番目の小夜子』を読んで以来、ずっと恩田陸さんの作品は避けてきました。ですが『蜜蜂と遠雷』を読んで大丈夫な気になってしまい読んだ今作。
とても面白いがためにとても後悔しました。
タイトル通りQ&Aで描かれていくストーリーに最初は面白いと思っていたはずが、急にどこか恐ろしくなりました。
何が怖いのか、それがわからないからこそ怖い。
ホラーが好きな方にはおすすめの作品ですが、苦手な方は要注意です。
電子書籍
白昼夢を見たような気分
2019/08/15 16:39
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投稿者:もぐもぐぱくぱく - この投稿者のレビュー一覧を見る
渦中の人たちと同じく
「結局なんだったのか」という読後感
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カテゴリーに迷いましたが、一応ホラーってことで。
郊外の巨大商業施設で死傷事故が起こる。死者69名、負傷者116名、けれど原因は特定できない。目撃者の証言はことごとく食い違っていく…。
タイトルとおり、全部Q&Aでなりたってます。
「執筆前夜―女性作家10人が語る、プロの仕事の舞台裏。」のQ&Aがぜんぜん面白くなかったのんが、嘘のようだ。(ノンフィクションと、フィクションの違いや、その他いろいろあるにしても「執筆前夜」の面白くなさはちょっとすごい)
そして、事件を解決しようとしてるのかと思えば、そうじゃないところがみそ。
数々の証言を超えて、物語は別の、そしてたくさんの方向へ流れてしまう。
これぞ、恩田マジック。
世の中で一番怖いのは、人間であると、よく言われているし、実際そうなんだろう。けれど、ふと人間以外の存在を感じるときがある。Q&Aの怖さは、そういう怖さ。
鏡に映った自分の像が、ふいに違うものになっているような、中で「影がゆれる」という男の話があったが、それが一番言い当てているのかもしれない。
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ホラーじゃないんだけど、ホラー的な怖さを感じました。なんか読んでる途中で後ろを向けない感じ…(私が恐がりな所為もあるけど)相変わらず、フェードアウトなラストだけど、この作品の場合それが効果的だったような気がします。
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バラバラなストーリーかと思いきや、登場は意外にもつながっている・・・。これが恩田ワールドなのか???
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待ちに待った文庫化。キリがないので文庫で読む派の私は本当に待ってました。
全てが質問と答えで進む。
訊いているのは誰?答えているのは誰?
事件?の真相は?
試みも話も結構、面白かった!
4/16
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Q&A・・・誰かが聞いて誰かが答える。それだけで話が進んで行く。淡々とそしてグイッとスピードを増して・・・怖い〜。迷った時は『恩田陸』選べば間違い無い!と思える一冊でした。
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面白かったんですが、どうしても恩田さんは結末が弱い。最後はこの事件の謎になんらかの結末を用意して欲しかった。話の終着点がずいぶんおかしな方向にいってしまってたんで。「劫尽童女」と同じような印象ですね。うーん、同じ結末でも、別に変なSF設定を出さなくても良かったんじゃないかな。ずっと現実的な話として読んでいたのに、最後で急に世界転換を迫られたように感じて、違和感がありました。一気読みしてしまったし、現代的なテーマが伝わってくるところもあって、全体的には面白かったんですけど。惜しい。
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一貫して会話のみで進むストーリー。
情景、心情の描写が無いだけに、
先が読めず、
全体像が見えないが、
その分テンポ良く読める。
湿度の高い恐怖を感じた。
しかし、明瞭な結末が無いのが…ね。
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前半はすっごくおもしろかったんだけど〜。
ゾクゾクして、「なんておもしろいんだ!!」と思って、1人でいるときに読むのが怖くて、読まないようにまでしてたんだけど。
スーパーでのパニックで、死者が出るなんて、現実に起こってもおかしくない出来事だもの。
でも、いかんせん後半がなぁ・・・。
この方向にエンディングが来ちゃうわけ? って感じ。
正直、がっかりしてしまった。
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…恐かったよ…!タイトル通り、会話だけで成立している小説なんですけど、結局原因は…っていうか政府の実験なの…?読者にも分からないのね。あ、そう。しかも4箇所で同時に起きていることのうち分かっているのは2箇所のことだけ。そしてカメラに向かって無表情な顔が向かっているってどういうことなの????私は最後絶対これらの伏線がきれいーーーにまとまってくれると信じて読み続けていたのに放りっぱなしでしたよ…。回収されなかった伏線がたくさんあってなんかいまいち釈然としない。。。うーんでも小説の中の被害者と同じ立場だと思えってことなんですかね。そして不快感を味わうがいい。みたいな?タクシーの運転手さんだけ何だか殺されるシーンがしっかりあって何だかなぁって感じでしたさ。あれ、冒頭の質問してるお兄さんだよね、きっと。ぬいぐるみの子の謎はきれいに取れましたけども未来の自分って…やっぱりちょっとSFちっくですね恩田さん…。あの教祖は必要なエピソードなんですかね?いや、色々言いたいことは伝わってきているのですよ。現代の問題を大量に詰め込んでいるんだけど…詰め込みすぎて消化できてないっていうんでしょうか?うーん。まぁ何にせよ、私的にはいまいちでした。残念。
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ゼミでオススメされてた本なので買ってみた。その人は読後感を「腹が立つ」とかそういう感じで表してたけど、そこまでは思わなかった。ただ、薄気味悪いとかしっくりこないとかそういう感じがした。全体的にはさすが恩田さんという感じで、良くできた本だと思った。
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大勢の死傷者をだしたショッピングセンター事故の謎を、インタビュー等の会話だけで進めて行く変ったアプローチの小説。
進むにつれて解決するわけでもなく、不気味な怖さだけが表現されている。
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Q&Aの形で、ドキュメンタリーだったけど村上春樹の「アンダーグラウンド」を思い出させる。
もしかしたら現実はもっともっとこれより怖いことはたくさん起こっているのかも。